「切り替え」…ツユクサ
どこでも見かけることのできる、身近にある植物「ツユクサ」
緑の葉の中に小さな青色がなんとも品よく、控えめに感じさせます。
花が朝露のようにはかな、お昼までにしぼんでしまうことからも、弱さも感じさせますが、
実はとても旺盛に成長する植物です。
この花とももうそろそろお別れする季節になりました。
ツユクサという名の通り、露がよく似合う植物、葉がちょうど露を受けることができるようになっており、緑と青と輝く露のコントラストも抜群です。
ツユクサは染色として親しまれただけでなく、薬草としても私たちの生活を支えました。
花の咲いている時期に全草を収穫し、乾燥させたものは生薬のオウセキ草
解熱にはお茶としていただき、のどの痛みにはそのお茶でうがいをします。
また、湿疹・かぶれには冷湿布として用いることができます。
あと少しの期間ですが、朝露を愛で、全草をいただいて、ツユクサのようにやさしく、強くなりたいものですね。
寒露
今日は寒露
「草木に冷たい露が降りるころ」
朝夕はひんやりとしはじめ、空気に透明感が増してきました。
虫たちの声も徐々に落ち着いてきました。
朝一番に植物に挨拶をすると。かわいらし小さな露が宿っています。この露は近くにいる生き物たちののどを潤すのでしょうか?
小さな小さな露だけど、小さな小さな生き物の生きる力となっているのでしょう。
早朝の静けさはこの露たちが音を吸収してくれたかのように感じます。
夜明けとともに露たちは光を浴びきらめき、朝の輝きを演出してくれます、
そして、やがて姿を消してしまいますが、私たちの心に潤いを与えてくれるのです。
自然界が生み出した露
温度差があるからこそ生まれるもの
日のある頃は思いっきり活動し、日が暮れたら休む
そんなメリハリが余裕を生み出すのかもしれません。
露を宿れる人になりたいものですね。
切り替え
秋分からそれほど日にちもたっていないのに、日の出は遅く、日の入りは早く感じるようになりました。
気温的にはまだまだ活動期、ひんやりとした空気に包まれながら、星空を見上げる機会も多くなります。
星空から朝焼け空に、夕焼け空から星空に、外に出てその切り替わりに新鮮さを感じます。
夜に眺めた星座が、朝には大きく移動していると、自分が眠っていた間にも、自然は刻々と時間を刻んでいたんだと実感します。
秋の深まりとともに、自分の中でも切り替えをしていきましょう。
夜が長くなると目に映るのは星、特に新月の前後は月の明かりが少なく、星が輝きます。
自分の内面と星空を重ね合わせ、自分をみつめてはいかがでしょうか?
星にまつわる神話が多くあるのは、自分の内から湧き出た想像力からなのです。
自分と向き合うことは言いも悪いも自分を受容することにつながります。
今のありのままの状態を何度も何度も多方面から検証してみる
けっこう大変な作業
そうすることにより自分が磨かれ、光があたった時、星のように輝くのです
これからの季節は、いつ、光があたってもいいように自分の心をみがいていきましょう。


