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「責任」…ヤブツバキ



寒さに耐え、ひっそりと花を咲かせるヤブツバキ

雪景色によく似合い、凛とした」という言葉がふさわしい花です。

虫がほとんどいないこの時期、花に遊びに来るのはメジロなどの鳥たち

鳥たちの目当ては椿の蜜

鳥たちに蜜を提供するかわりに、花粉を媒介してもらっているのです。

なんと賢い花でしょう

他の花との競合が少ないこの時期に花を咲かせるのはヤブツバキが生きていく手段だったのです。

孤独でも生き抜いていく手段を選び、最後は花ごと潔く落とす姿は

自分の生きざまに責任を持っているかのようです


つややかな葉は椿餅として、私たちに冬の楽しみをもたらしてくれます。

また、椿の実は日本女性のつややかな黒髪をより美しくしてくれます。


今の時代、他人とつながることばかりに気を取られていますが

孤独という選択も決して悪くないと

ヤブツバキは教えてくれているのです。

成人の日


                
今日は「成人の日」

「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い、励ます日」

成人の日は1999年まで1月15日でした。これは小正月に通過儀礼である元服の儀が執り行われていたことによるものです。冠婚葬祭の冠にあたる部分、人生の中で新しい段階に入るということなのです。

人の成長段階はそれぞれ違いますので、実際は年齢で区切れるものではありません。

経済的にみますと、まだ、学生の方もいらっしゃるだろうし、すでに社会人として経済的に自立してみえる方もいらっしゃるでしょう。

さらに、精神的な部分での自立に目を向けてみるとその段階はもっと複雑になるでしょう。


一人の人間を成人に導くには、関わる人によっても大きく変わります。

自立するには責任が必要です。その責任感を育ていかなくては、自立には結びつきません。

自分の感情、行動、考えに責任を持つ。


関わるあなたはそれができていますか?


私たち自らがそれを問い、まだ成人を迎えていない人たちを導けるかどうか?

それを問い直す日でもあるのではないでしょうか。

だいだい


昨日は鏡開きでした。

鏡餅の上に飾られている「だいだい」はどうされましたか?


「だいだい」は代々家が続きますようにとの思いをこめ飾られています。

実際にダイダイは今の時期には橙色に熟していますが、果実は落ちずに冬を越し、翌年の夏再び緑色を帯び、秋にまた橙色になります。1本の木に2~3代の果実がみられるためこの名前がついたのです。

果実自体は酸味が強いので食すことはできませんが、果皮は生薬の橙皮で胃腸の働きをよくするとされています。果汁はポン酢にしたり、あかぎれやひびなどにすりこむとよいとされています。


また、アロマテラピーでは1本の木から3種類の精油が取れることで知られています。

果皮からはビターオレンジ、花からはネロリ、枝からはプチグレンと呼ばれる精油となります。

どの香りも私たちに馴染みやすく、どこか懐かし香りを感じるのは年に一度は触れ合っていたからなのでしょうか?


幾重にももった表情が、とても魅力的で奥の深さを感じる植物です。私たち人も年を重ねるごとにそんな魅力を持っていきたいものです。神が宿る鏡餅と人間味あふれるダイダイ、自分を律することを教えてくれているようです。