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「大寒」…葛粉」



冬になると飲みたくなる「葛湯」

「体が温まるから」と風邪をひいた際に幼い頃よく飲んだものです。

葛粉に熱湯を注いで煉るとだんだんととろみがつき、透明に変化し、子どもながらに不思議でした。


葛粉は葛の根に含まれるでんぷんです。

葛の根は生薬名で「葛根」、風邪の時に用いられる漢方薬「葛根湯」に配合されています。

発汗・解熱・鎮痙作用があり、肩こりなど筋肉の痛みをともなう風邪の症状を和らげてくれます。

葛根は寒い時期に根を掘り、細かくし、日に干します。

それをさらに冷たい水にさらしながらでんぷんを取り出したものが「葛粉」

寒いこの時期にかなりの手間暇のかかる作業をしていくのです。

そのおかげで、必要な時に簡単に取り入れることができるのです。

胃腸に負担をかけず消化吸収できるため、風邪などで食事がしづらい場合の栄養補給になります。


葛粉の薬理作用だけではなく、寒さの中で、手間暇を惜しまず作業する人の思いも加わって心の栄養にもなるのでしょう。


見えない方々の思いに感謝しいただきたいですね。


(写真は抹茶入り葛湯です)

大寒

(i-wave76.5自然の宝箱13:45~放送中)


今日は大寒。寒さが厳しくなってきました。


凛と張りつめた冷たい空気、チラチラと白い雪が舞い降りる時期です。


一番最初の雪があなたの肌に触れた時、

ほんの少し感じる冷たさがこころに感動と温もりを与えてくれます。

この地方で雪に出会える、のは、1年の中でも数えるほど。

雪をみると子ども心がくすぐられ、ワクワクします。


特に雪の降る朝は、いつもとは違う、音のない静まり返った世界を私たちにもたらしてくれます。

いつのも音はどこに行ったのだろうか?

音を隠し持っているのは「雪の結晶」

雪の結晶の多数のすきまに音が閉じ込められるのです。


そのような朝でも、子供たちの楽しげな声だけは、雪にも寒さにも負けず響き渡ります。

純白な子供たちの心は雪の白さに負けず輝いています。

小正月



1月15日、旧暦ですと新年最初の満月の日

前年のお札、門松、正月飾りなどを燃やし、火に乗せて歳神様を天にお返しするのです。

その火で焼いた餅を食べると病気にならないといわれています。

火は大きく高く燃えていますが、寒の気温の低さからか、ほどよい温かさを感じ、

火に近づきたくなるものです。

もしかしたら、それはお正月を一緒に過ごした歳神様との別れを惜しむ心からかもしれません。

賑やかで、やや非現実的に過ごしたお正月の期間も、火が弱まっていくとともに現実に引き戻されていきます。できれば、もう少しこの状態を味わっていたいという思いが、虚しさを感じながらも、私たちのさらなる原動力に結びついていくのです。

さて、お正月気分がぬけた今からが本当のスタート

気を引き締めて新しい年と向き合いましょう!