以下聯合ニュースの一部抜粋です。


海外に移住してから再び韓国に戻ってくる「逆移民者」が増加している。1970~1980年代の移民第1世代が老後を母国で過ごすため帰国するケースが増えたのが主な理由だが、国力伸張でチャンスが増えた韓国で、韓国人として生きようとする若い層も増加した。外交通商部が6日に明らかにしたところによると、昨年の永住帰国申告者は前年(3763人)に比べ14.3%増の4301人に達し、1997年(4895人)以来12年ぶりの高水準となった。永住帰国申告者数は2005年(2800人)以降、毎年10%前後ずつ増加している。昨年の永住帰国申告者を事由別にみると、高齢が875人(20.3%)、国内就業が732人(17.0%)、国外生活不適応が379人(8.8%)、治療が210人(4.9%)、離婚が138人(3.2%)、国内就学が116人(2.7%)などだった。


老後は海外移住、私の憧れです。海外の生活、特に南国の暖かい国での生活にはとても憧れがあるのですが、なかなか現実的ではありません。TVで老後に海外移住する人のドキュメンタリーなどが放送されていると、ツイツイ見入ってしまいます。日本で生活するよりも安く生活できることや、寒さの苦手な私は暖かい国の方が暮らしやすいのではないかとか、海が好きなので、老後はゆっくり海が近い環境で暮らしたいなどが理由ですが、現実はそう良い部分だけではないのでしょうね。韓国のニュースですが、永住帰国申告者が増えているそうです。その約20%が、「高齢」が理由で帰国しているそうです。これらの人々は、若い頃に海外へ行き、老後は母国で過ごそうと帰国するケースが多いようなので、私の憧れとはパターンがちょっと違うのですが、老後に海外移住はやっぱり難しいという現われなのでしょうか?永住帰国申告者の約9%が国外生活不適応だとか。と、こんな数値を見せられてもまだまだ老後の海外移住への憧れは捨てられないんですよね。


以下産経新聞の一部抜粋です。


大田区久が原の住宅で3日に母子ら3人が死亡した火災で4日、亡くなった桜木節子さん(82)が認知症のため、過去に台所のコンロの火を消し忘れ、火事を心配した家族が周囲に悩みを打ち明けていたことが関係者の話で明らかになった。池上署は、台所のコンロ付近の燃え方が強く、桜木さんが台所のコンロの火を消し忘れた可能性もあるとみて、桜木さんの長女(54)の回復を待ち、事情を聴く方針。池上署によると、桜木さんの認知症の程度は軽度。亡くなった次女の裕子さん(48)が、在宅介護を続けていた。


冬の時期になると多くなるのが火災事故のニュースです。乾燥が激しくなるのと、火を使う機会が多くなるので、私自身もいつも以上に気をつけているつもりです。最近気になるのが、高齢者世帯での火災事故の多さですが、今回目にしたこの記事にも目を引き付けられました。まだはっきりした事は解っていないようですが、認知症患者の家での台所のコンロの火の消し忘れによる火災事故の可能性があるとの事です。割と心配性な私は、コンロの火の消し忘れの経験は今のところありません。逆に、消し忘れたのではないかと気になって一度ベッドに入ってからも、台所に見に行くこともたびたびあります。実際には、厨房器具による火災のうち、約半数が「消し忘れ」による事故だそうです。「消し忘れ」なんてあまりなさそうなんですが、実はとても多いという事に驚きました。そして、認知症の家族の方からは、「コンロの消し忘れ」に関する相談も非常に多いそうです。高齢者世帯や認知症患者宅での火災事故と聞くと、今の時代を表しているようで、とても複雑な心境になりました。

以下読売新聞の一部抜粋です。


国立社会保障・人口問題研究所は18日、都道府県別の世帯数将来推計を発表した。2030年の世帯総数に占める65歳以上の高齢者独り暮らし世帯の割合は、最も高い鹿児島県で19・5%となる。全国平均は、05年の7・9%が14・7%に上昇し、ほぼ7世帯に1世帯が高齢者単独世帯となる。
65歳以上の高齢者夫婦世帯と高齢者単独世帯の合計は、鹿児島、和歌山、宮崎など10道県で、30年に全世帯の3割を超える。全国平均も05年の17・4%が30年に26・3%に上昇し、高齢者同士の「老老介護」の問題などが深刻化しそうだ。


昔の家族形態は、長男夫婦と両親が同居するという形態が殆どでしたが、今は違うようで、核家族化が進んでいます。長男だからと言って両親と同居しなければならないという考え方は薄れてきて、その為、高齢者夫婦世帯や、配偶者が亡くなった場合は、高齢者単独世帯となるのでしょう。その割合が、2030年には全国平均で14.7%、つまり7世帯に1世帯が高齢者単独世帯になるのだとか。また、65歳以上の高齢者夫婦世帯も2030年には26.3%になると推計されています。この数にとても驚かされました。今でも高齢者家族では、様々な問題があります。老老介護の問題もありますし、事故が起こったときも、もしも若い人が1人でもいたら助かった命が、高齢者家族であるためになくなる事がある可能性もあるのです。こういう現状が今あり、今後更に進んでいくという事は解るのですが、それをなかなか解決出来ないのも今の現状であります。こう言った家族形態が増えてくると、ご近所との繋がりがとても大切になってくると思います。