以下読売新聞の一部抜粋です。


21日午前3時半頃、千葉県船橋市駿河台、無職斉藤一平さん(90)方から出火、木造平屋住宅約110平方メートルを全焼した。船橋署の発表によると、斉藤さんは妻の定子さん(85)、長女の一江さん(61)と3人暮らし。定子さん、一江さんとは連絡がとれておらず、同署は、亡くなったのは2人とみて身元の確認を急いでいる。近所の住民によると、定子さんは寝たきりで、一江さんらが介護していたという。


冬のこの時期になると多くなるのが、火事のニュースです。寒くて暖房器具を使うことが多くなる上に、乾燥するこの時期は、火事のニュースを見るたびに、自分も気をつけなければと改めて感じます。ここのところ耳にする火災事故では、多くがお年寄り家族での火災事故です。この記事でも、90歳、85歳、61歳の3人家族の家で起こった住宅火災です。この記事からも今の時代を反映しているような気がします。高齢者での3人暮らし、そして、61歳の長女が85歳の寝たきりの母親を介護していると言う、老老介護の現状です。想像ですが、もしも火事に気がついたとしても、61歳の娘が85歳の母親を担いで非難するというのはとても難しい事だろう・・・と、容易に想像できます。けれども今の時代、こういう家族形態はとても多いと思います。実際に、年齢構成は若干違いますが、私の両親も、65歳の父親と、65歳の母親、そして93歳の祖母の3人暮らしです。まだまだ元気だと思っている両親ですが、こんなニュースを聞くと、他人事とは感じられなくなってくるものです。

共同通信に以下の記事が掲載されていました。


団塊世代を含む53~62歳の中で、3年以上にわたり親などの介護を続けている人は、約3人中2人が自分を「神経過敏だ」と感じるなど、精神状態の不安定を訴える割合が高いことが15日、厚生労働省の調査で分かった。厚労省社会統計課は「介護期間が長いほどストレスが大きい」と分析。調査は、05年10月末で50~59歳の男女を追跡し年1回調査票を回収。今回は昨年11月、約3万人に実施した。


神経過敏とは「物事を過度に気にかけること」を指すようです。介護している人の3人に2人がこの神経過敏の状態だとか。つまり、介護についている人の多くが、精神状態が不安定にあると言う事が厚生労働省の調査で解ったようです。この調査結果は私はあまり驚く結果ではないような気がします。と言うのは、今の現状、介護での疲れやストレスなどで、心が病んでしまっている人が多いのではないだろうかと容易に想像がつくからです。それは「介護疲れからの自殺」や「介護疲れからの心中」や「介護ストレスからの介護者への虐待」と言ったニュースをたびたび耳にするからです。様々な介護サービスがあるとしても、それを利用できなかったり、利用する方法がわからなかったりして、自分ひとりで抱え込んでしまっている人が多くいると思います。今回のような調査は色々行なわれていると思うのですが、この結果を踏まえて、厚生労働省はどのような対策をとってくれるのでしょうか?調査を行なうことだけで終わらないで欲しいものですね。

以下京都新聞の一部抜粋です


京都市東山区の子育てサークル「ひなたぼっこ」が、メンバー集めに苦心している。市内で最も少子高齢化が進む同区は、近所でママ友を見つけるのが難しく、悩みを抱える子育てママが孤立しやすい。参加するメンバーも徐々に減っており、「悩みや不安を話せる仲間を作ろう」と声掛けやチラシ配りなど呼びかけに懸命だ。ひなたぼっこは、地域の子育て中の母親たちが昨年5月に発足させた。幼稚園・保育園に入園前の親子が対象で、同区のやすらぎ・ふれあい館を拠点に月に3、4回、手遊びや読み聞かせなどを企画している。
 
私の住む地域にも子育てサークルがあります。子供が保育園・幼稚園に通うまでは、近所に同じ年代に子どもがいないとなかなかお友達が出来ません。だから、地域の子育てサークルはとてもありがたい存在で、私も積極的に参加しています。私が行っている子育てサークルは人数がとても多くて、多分30組以上は参加しているのではないでしょうか。そこでは多くの親子が狭い部屋で遊ぶので、一度水疱瘡をそこで貰ってしまったことがあり、人数の多さを少し嫌だな~なんて思っていました。しかし、京都市東山区の子育てサークルでは、それとは全く逆の悩みがあるようですね。子供の友達を見つけるため、またママの友達を見つけるための子育てサークルに、少子高齢化のため、メンバーが集まらないのでは、子育てサークルが十分機能しませんよね。人数が多すぎる事に不安を感じていた私は、ちょっとこれは贅沢な悩みなのかなと思い直しました。子育てサークルに参加している私としては、子育てサークルは重要な存在であり、他のエリアの事ですが、何とかメンバーが集まると良いなと願っています。