共同通信に以下の記事が掲載されていました。


団塊世代を含む53~62歳の中で、3年以上にわたり親などの介護を続けている人は、約3人中2人が自分を「神経過敏だ」と感じるなど、精神状態の不安定を訴える割合が高いことが15日、厚生労働省の調査で分かった。厚労省社会統計課は「介護期間が長いほどストレスが大きい」と分析。調査は、05年10月末で50~59歳の男女を追跡し年1回調査票を回収。今回は昨年11月、約3万人に実施した。


神経過敏とは「物事を過度に気にかけること」を指すようです。介護している人の3人に2人がこの神経過敏の状態だとか。つまり、介護についている人の多くが、精神状態が不安定にあると言う事が厚生労働省の調査で解ったようです。この調査結果は私はあまり驚く結果ではないような気がします。と言うのは、今の現状、介護での疲れやストレスなどで、心が病んでしまっている人が多いのではないだろうかと容易に想像がつくからです。それは「介護疲れからの自殺」や「介護疲れからの心中」や「介護ストレスからの介護者への虐待」と言ったニュースをたびたび耳にするからです。様々な介護サービスがあるとしても、それを利用できなかったり、利用する方法がわからなかったりして、自分ひとりで抱え込んでしまっている人が多くいると思います。今回のような調査は色々行なわれていると思うのですが、この結果を踏まえて、厚生労働省はどのような対策をとってくれるのでしょうか?調査を行なうことだけで終わらないで欲しいものですね。