BLOG夢銀 -111ページ目

西伊豆某所

 日曜日、西伊豆某所に釣行しました。

この場所はまあ、言ってみれば全天候型。(って表現で分かる方には

分かるかと思います)

沼津とどちらにしようかと思いましたが、沼津は先週も行ったので別の場所を

選んだ次第ですね。ま、特に情報も無い状態ですし、今時分がどんな感じなのかを

確かめる意味もあっての選択です。


本題に入りましょう。

まずは団子。配合は以下の通りです。


①(午前) マッハ(緑)1袋、サナギ600cc、アミエビ100cc、海水400cc。

②(午後) マッハ(緑)1袋 サナギ1000cc、アミエビ300cc、海水400cc。


午前と午後、違いはアミエビとサナギの量。これは勿論理由があっての事。

で、以下が準備したサシエサと魚の反応。


オキアミ → 瞬殺(使いものにならない)

丸エビ  → アタリは出るが、瞬殺

コーン  → コイツを中心に組み立て

ボケ   → フグが大量に居てアウト

さなぎ  → ◎

魚玉   → アタリ出るが使う状況とは違う感じ


トンでもなくエサトリが居て、団子アタリも凄い。

握りが甘いと底まで団子が持ちそうも無い程のエサトリ群。

緩く握った団子だと、着底後15秒程でガツっとしたアタリ一撃でコーンなし。

色々な餌を試してみましたが、上に書いた状況。

ちなみに、エサトリの中心はトラフグ・サンバ・グレ・チャリコ・ボラ・ベラなど。


でも、救いはまだ、アタリが出ている所。

いくらエサトリが凄いとはいえ、団子アタリも含めた魚の反応がウキに

表現されている間はまだまだ、打つ手に余裕があります。究極の状態になると、

そのアタリすら出なくなりますから。


今回難しかったのは、サシエサが抜けた後の状態。

団子が午前と午後で違うのはその理由があって、若干午後の方が

キレを良くする方向になっているのが分かるかと思います。

コレは、エサトリの中にボラが居たからで、自分が感じた魚の状況は、

団子が沈下中~着底直後までグレが追って来て、着底後からチャリコ、サンバ

その後にボラが来る感じでした。たった一投の中でも、こんな感じで

海の中では勢力争いが繰り広げられている訳で、タイミング的に、

サンバ、チャリコの時点では持たせつつ、ボラの気配が出る付近から

チヌアタリを探ろうと考えました。


その為には、サンバ・チャリコをクリアする団子が必要になる訳で、

尚且つボラに吸い込まれない状態・・・芯圧を掛けた団子は、ボラの餌食。

崩壊が早い団子はサンバ・チャリコの餌食。そうなると、ボラにやられず、

尚且つソコソコ持つ団子。相反する条件を上手くミックスさせる必要がありました。

何故、そんなややこしい状況だったのかと言うと、実はチヌが到来していた

タイミングが非常に狭い間隔だったんですね。


なんでそんなタイミングに気付いたのかと言うと、どうもこの場所、

チヌが近づいてくると、突然魚の感じが一変する様に感じました。

良く、チヌが到来するとサシエサが残る事がありますが、それはエサトリが

居なくなる(上ずる)状態。そうではなくって、エサトリは相変わらず居るのに、

食い方の状況が変わるというか団子への触り方が違うというか、とにかく

それまでの挙動に明らかな変化が出ました。で、ボラの団子アタリが無くなった後、

仕掛けを回収すると、明らかに一定の間隔だけ餌が残る空白の時間がありました。

なら、そのタイミングを狙い撃ちしてみようと思った次第です。


先にも書いたとおり、エサトリはグレ→サンバ・チャリコ→ボラ・・・の順だったの

ですが、実はこの後が重要。と、言うのは、ボラの後、チヌ→フグと続いていました。

このボラが曲者で、今回の個体は、極端に淡白な性格。その為、団子を触る

時間的な間隔は恐らく30秒位だったと思います。その後、団子を触らなくなり、

シーンとしている中で突然カツッとしたアタリが出ると、これはフグ。


このアタリが出ると回収のシグナルで、当然ながらサシエサは有りません。

それどころか、針も2投~3投に1回無くなる始末。ハリスもカミカミされて

しまい、久々に厄介な状況。つまり、フグまで持たせると持たせ過ぎで、

ボラで割れると早すぎる。こんな感じでした。


ちなみに、喰わせた餌はサナギで3枚、コーンで1枚。コーンは事故的に

釣れた様な個体なので、実質3枚全てさなぎで釣った感じです。

とは言うものの、さなぎがアタリ餌だった感じではなく、どちらかと言えば

タイミングを作り出す為に使った結果でした。


まあ、色々書きましたが、結局の所、団子を持たせて、やっとスタートライン

なのかな?という感じでした。



BLOG夢銀-Image269.jpg

久々の釣行

 ご無沙汰していました。

本業が忙しく、王座決定戦東日本大会が終了してからになりますから、

およそ2ヶ月もの間竿を持っていなかった事になります。



場所は沼津。台風が太平洋側の沖を通過する予報に加え、北東の強風

11mの予報。風裏になる場所を選定していたものの、予報と違う風向きと、

高潮の影響で釣り座が沈んでいた事もあり、内浦方面の別の場所を選択。


 その場所でお昼まで竿を出したものの・・・根掛かりが頻発。ただし、

投げる場所次第ではそれ程掛かりません。が、展開が良くない。エサトリは

かなり多く、コーンも取られる事から魚の活性は言う事がありませんが、

エサトリのグレが一向に切れない。

グレのオンパレードで、他の魚の気配が感じられない・・・この状況は、

経験的に相当な確率で危険信号。グレが多い場所でチヌが釣れる時って言うのは、

殆どの場合、魚が入れ替わった場合だと思います。グレも入れ食いに

なっている様な状況の中から、チヌも釣れた経験は記憶にありません。

と、言うわけでコレは状況的にボーズの確率が高いと判断し、別の場所へ。


 結局、最終的な移動先で釣り出したのは12時過ぎ。竿を出してみると

こちらは先程の場所よりも、超強烈なエサトリでした。団子の締めを

油断するとまるで持たない。割れるのに30秒掛からない状況。まあ、

沼津ですからこんな状況は日常茶飯事なんですが。


と、言う訳で攻略開始。

まずは状況です。前述の通り、強烈なエサトリが居ます。恐らく犯人は

カワハギ、サンバが中心。グレも多少居るみたい。ただし、ボラは皆無。

あと、何故かベラが殆ど掛かりません。沢山居る場所のはずなのに。

とにかく、エサトリが凄いので、キッチリ締める事が大事。締めないと、

コーンであろうと、さなぎであろうとアタリ無く餌が取られる状況。


こういうエサトリが強烈な中からチヌのみを狙っていくには、いくつかの

アプローチがあるのですが、沼津の場合にはとにかくチヌの到来を待つスタイル。

チヌが居ない中で、色々な事やったらまず自滅します。エサトリが多くても、

常に一定のタイミングで割れる団子を握って、そのリズムの中でチヌの気配を

察知する。来たら釣る。その繰り返しです。


ただ、この場所は以前からそうなのですが、チヌがあまりしつこくなく、

到来を感じてから3~4投以内に釣らないと、またドコかに行ってしまいます。

その為、食わせるまでの間が非常に緊張します。ま、そんな感じの内容を

繰り返して、結果的には2枚釣る事ができたんですけどね。


他には、昨年からお目見えしているブダイや、この場所で初めて釣ったイラ。

もう10年以上も通っているのに、この場所では珍魚とも呼べるこれらの魚が

掛かってくるって、やっぱり異常気象なんでしょうね。


朝立ち寄った釣具店で、「沼津じゃ全然釣れて居ない、良く釣る人で

1枚がやっと」と言う事を聞いていたので、久々の釣行でこれなら上出来かな?


BLOG夢銀-Image260.jpg

誤解

 永易流紀州釣りについて、少し分かりにくかったり、誤った伝わり方を

している部分も多い様に感じましたので文章を綴らせて頂きます。


 永易流に代表される、水分を極端に減らしたパサパサ団子。

集魚はアミエビを少量混ぜるだけの低集魚。団子をカチカチになるまで

締め上げる握り。良く言われる、永易流の特徴を表現した上記内容です。

私も、これらについて、釣り場で時々質問される事もあります。


 ですが、これらはバリエーションの一つであって、必ずこうしなければ

いけない訳ではありませんし、この様にする必要もありません。


 逆に、こういう釣り方でどこでもやっていたら、これが合っている

釣り場以外ではチヌが釣れなくなってしまいます。


 姫路の家島などは、マッハ一袋にアミエビ1~2キロ+チヌパワーとか使いますし、

静岡の清水港などは丸めるだけで握れる程度の水分量が合っています。

逆に房総では、低集魚+パサ系が合ってます。そう考えると、団子の画一性は

全く無く、低集魚~高集魚、パサ~ネバまで、変化の幅は物凄い広さです。

 地域による人間の性格傾向がある様に、魚にも地域性(釣り場毎)の傾向が

あるので、その釣り場におけるチヌの性格をいち早く見つけ、釣りながら

その時の状況に一番合った方向に変化させていくのが、永易流です。

 ですので、気配があるのになかなか反応してくれない時などは、

「チヌが何を嫌っているんだろう?」といった方向で考える事になり、嫌がっている

要素を取り除いてあげる事が先決となります。同じ食ってくれない状況でも、

「何故釣れないんだろう?」といった方向の考え方の場合、人間の都合を

魚に押し付けている様に思います。


 チヌも命の危険を冒して捕食する訳ですから、その不安を一つでも

取り除いてあげる方向で、団子を調整したり、餌を止めたりする訳です。


 結局、チヌにも様々な地域性があるので、それに全て対応しようとすると、

団子の握りの幅も無限に広がる訳でして・・・その為に締めを練習し、MAXの

握りをこなす事によって対応の幅を広くする練習が基本路線として必要と

なってくるのです。


ペタしてね