誤解 | BLOG夢銀

誤解

 永易流紀州釣りについて、少し分かりにくかったり、誤った伝わり方を

している部分も多い様に感じましたので文章を綴らせて頂きます。


 永易流に代表される、水分を極端に減らしたパサパサ団子。

集魚はアミエビを少量混ぜるだけの低集魚。団子をカチカチになるまで

締め上げる握り。良く言われる、永易流の特徴を表現した上記内容です。

私も、これらについて、釣り場で時々質問される事もあります。


 ですが、これらはバリエーションの一つであって、必ずこうしなければ

いけない訳ではありませんし、この様にする必要もありません。


 逆に、こういう釣り方でどこでもやっていたら、これが合っている

釣り場以外ではチヌが釣れなくなってしまいます。


 姫路の家島などは、マッハ一袋にアミエビ1~2キロ+チヌパワーとか使いますし、

静岡の清水港などは丸めるだけで握れる程度の水分量が合っています。

逆に房総では、低集魚+パサ系が合ってます。そう考えると、団子の画一性は

全く無く、低集魚~高集魚、パサ~ネバまで、変化の幅は物凄い広さです。

 地域による人間の性格傾向がある様に、魚にも地域性(釣り場毎)の傾向が

あるので、その釣り場におけるチヌの性格をいち早く見つけ、釣りながら

その時の状況に一番合った方向に変化させていくのが、永易流です。

 ですので、気配があるのになかなか反応してくれない時などは、

「チヌが何を嫌っているんだろう?」といった方向で考える事になり、嫌がっている

要素を取り除いてあげる事が先決となります。同じ食ってくれない状況でも、

「何故釣れないんだろう?」といった方向の考え方の場合、人間の都合を

魚に押し付けている様に思います。


 チヌも命の危険を冒して捕食する訳ですから、その不安を一つでも

取り除いてあげる方向で、団子を調整したり、餌を止めたりする訳です。


 結局、チヌにも様々な地域性があるので、それに全て対応しようとすると、

団子の握りの幅も無限に広がる訳でして・・・その為に締めを練習し、MAXの

握りをこなす事によって対応の幅を広くする練習が基本路線として必要と

なってくるのです。


ペタしてね