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ブラジルが破れた。
ドイツに。
1-7で。

あのブラジルが、まるで悪い時のモペッツを見ているようだった。

無謀なドリブル突破を試みてカウンターの起点になる。
攻め上がったDFが守備に戻らず、良いようにスペースを使われる。

まさに悪い時のモペッツである。

大きな違いは、それを修正する能力があるかどうか。
言うまでも無く、モペッツには無い。

そもそも、上手くいっている時とそうでない時の違いを測るモノサシを彼らは持っていないので、修正のしようもない。

上手くいく方法はその都度教えてはいるものの、なかなか伝わらない事にもどかしさを感じたりもする。

が、それをもどかしいと断じてしまうのもいささか酷な話だ。

プレーの幅を狭めたくないというこだわりのもと、極力ポジションや役割に縛り付ける事を避けてきたが、目まぐるしく変化する局面にその都度対応出来るだけのアイデアをそう簡単に身に付けられるものでは無く、結果何も出来なくなっているというのが現状である。

本能の赴くままに積極果敢なプレーを繰り出し続ける低学年は今の所それで問題無い。

が、高学年にはそれぞれにある程度の役割を与え、まず一つ得意な形を身に付けさせてやる事も必要だと思える。

そうしてやる事で、各々のプレーの特徴に対する相互理解も高まり、課題であるチームワークの向上にも繋がるのではないか?

かと言って本人の望まないプレーを強要するのもよろしく無いので、試しに何人かの高学年にどんなプレーヤーになりたいか聞いてみた。

ロッベンになりたかったり、ネイマールやメッシになりたかったり、どうやらそれなりに目指すプレースタイルはあるようだ。

ならば話は早い。
次の練習で早速世界の名だたるプレーヤーになりきってもらうとしよう。
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6月22日は雨の為練習中止。
梅雨時だからしょうがないとは思いつつも、大会の翌週に練習が出来なかったのは痛い。

が、一部の保護者達にとっては午前中に体力を使わずに済んだのはむしろ幸運だったと言えよう。

というのも、この日は午後からFUT MESSE天下茶屋で保護者とコーチによって結成された『大人のモペッツ』の練習試合が行われたからである。

相手はコーヘーも所属するフットサルチームであるRoi他1チーム。
共に30代前半のフットサル経験者主体のチームである。

対するモペッツはまっふーを腰の痛みにより欠いた他、諸事情によりアンナをも失った上にエーキチをはじめとする若手が欠場、更にはコーヘーが敵に回ることになり、35歳以上の大人とバスケ部の中学生が2人、そこに小学生をそっと忍ばせるというメンバー構成。

明らかに分が悪い。

しかも敵に回ったコーヘーからは我々をイワそうという明確な意志が感じられる。

実に厄介である。
厄介過ぎて逆にアドレナリンがとめどなく溢れ出す。

コーヘーやRoiの主力であるシン・キケータの小学生時代の師匠は私である。
弟子にイワされるのは流石に我慢ならない。

そんなこんなで局地的にバチバチのやり合いが展開される中、試合に参加した保護者達はプレーヤーとしてのモチベーションを高め、バスケ部は質の高い動きで決定機に絡み、忍ばせた小学生は相手にオモチャにされながも随所に持ち味を発揮した。

やってみて本当に良かったと思う。
専属のコーチも存在する上に保護者がここまでガッツリ参加出来るチームは今時珍しいに違いない。

方向性を定めるはずの代表でさえ予測不能な進化を辿るFCモペッツ。
このチームの事を心から誇らしく思わずにはいられない。
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日本中いや世界中がブラジルW杯の日本vsコートジボワールの戦いに熱狂していたちょうど同じ頃、FCモペッツは地球の反対側で「絶対に負けられない戦い」を繰り広げていた。

そう、この日はJ-GREEN堺で行われた「けるまつり」なるフットサル大会に出場したのであった。

参加カテゴリーはU12、U9、そしてコーチと保護者で参戦したMIX。

ここ数カ月の低学年を中心とした大幅な人数の増加に伴ってこのところ練習に参加する保護者がじわじわ増えており、MIXの出場者も当初の予定より多い9名を数え、子どもも含めた出場全選手は25名。

W杯の代表メンバーをまずは人数で上回り、あとは試合内容で上回れば我々が真の日本代表を名乗っても良いところであったが、残念ながらそうはいかなかった。

特に高学年は久しぶりに0-6と惨敗を喫するなど相変わらずのディフェンスの弱さを露呈。
ドリブルしてくる相手を2人もしくは3人で囲みに行くものの全員が軽く足を出すだけの人に優しいディフェンスしかしない為、2・3人が一気に抜かれる場面がしばしば見られた。

しかし、それはまだ良い。
1:1のディフェンスの練習はしたが、それが実際の試合を想定しにくいものだったのであれば教えた我々の責任である。
それよりも何よりもボールを取られた後のんびり歩いて自陣に戻って行く者がいたのはいただけない。
しかもそれが主力であるはずの5年生2名だったからますますいただけない。

とは言え、それもあまりに上手くいかず集中の糸が切れてしまったが故の事。
もう少しボールの奪い方とそこからの攻撃への移り方を具体的に教えていこう。うん、そうしよう。

それに引き換え、低学年の方はちょっと面白い事になっていた。
まさかの11名の登録となった為、全員を均等に試合に出す為に常に頭をフル回転させる必要がある状態。

それを察してか、全員が試合に出せ出せと猛アピールし、出たら出たで1秒たりとも無駄にしまいと走りに走るという見応えのある戦いっぷりだった。
しかしながら、まだボールをまともに蹴る事が出来ないキャリアの短い子も多いので、なかなかゴール前にボールを運べないわけではあるが・・・。

が、その中にあって違いを見せつけた者もいる。

まずは唯一の3年生ユーセイ。
恵まれたフィジカルを生かしてボールを持てば果敢にゴールに向かい、何度も決定機を作り出した。

そのユーセイを生かしたのが2年生ライ。
ブラジル代表の試合を食い入るように見ていたとの噂だったが、そのせいかオスカルのようなテクニカルなドリブルを随所に見せるなどネクストレベルに到達しつつある。

そして、2年生ヒロキ。
最近練習でも鋭いシュートを放つようになった寡黙な努力家は、こぼれ球を冷静に蹴り込んで初ゴールを記録した。

さらには驚異のルーキー、1年生タクミなど明るい材料は多い。
もう少し全員がボールを扱えるようになればかなり強くなると見て良いだろう。

最後に、チーム結成した途端大会出場を果たした大人のモペッツことMIXチーム。

推定20代前半の若いチームを相手に30代以上が大半を占める急増チームで挑んだ事を考えれば納得の結果だったと言えるが、走り負けによって失点を喫するなど低調なパフォーマンスだったと認めざるを得ない。

個人的にも私があと5歳若ければチンチンに言わしていたであろう相手にやられたのが許せない。

来週は午前の練習の後、大人チームは練習試合を行う事になっている。
そこでたまりにたまったフラストレーションを爆発させたいものだ。

などなど色々あったが、大会全体を通して振り返れば見学の保護者も含め全員が楽しめたと言える。
たぶん他のカテゴリーも含めこの大会に出場していた全チームの中で我々が色んな意味で最も盛り上がっていたのでなかろうか。

課題は数え切れないほどあるにせよ、人数が増えても全員参加で楽しめているチームの現状は誇るべきものであり、FCモペッツの未来は明るいに違いない。

これでいいのだ。