ブラジルが破れた。
ドイツに。
1-7で。
あのブラジルが、まるで悪い時のモペッツを見ているようだった。
無謀なドリブル突破を試みてカウンターの起点になる。
攻め上がったDFが守備に戻らず、良いようにスペースを使われる。
まさに悪い時のモペッツである。
大きな違いは、それを修正する能力があるかどうか。
言うまでも無く、モペッツには無い。
そもそも、上手くいっている時とそうでない時の違いを測るモノサシを彼らは持っていないので、修正のしようもない。
上手くいく方法はその都度教えてはいるものの、なかなか伝わらない事にもどかしさを感じたりもする。
が、それをもどかしいと断じてしまうのもいささか酷な話だ。
プレーの幅を狭めたくないというこだわりのもと、極力ポジションや役割に縛り付ける事を避けてきたが、目まぐるしく変化する局面にその都度対応出来るだけのアイデアをそう簡単に身に付けられるものでは無く、結果何も出来なくなっているというのが現状である。
本能の赴くままに積極果敢なプレーを繰り出し続ける低学年は今の所それで問題無い。
が、高学年にはそれぞれにある程度の役割を与え、まず一つ得意な形を身に付けさせてやる事も必要だと思える。
そうしてやる事で、各々のプレーの特徴に対する相互理解も高まり、課題であるチームワークの向上にも繋がるのではないか?
かと言って本人の望まないプレーを強要するのもよろしく無いので、試しに何人かの高学年にどんなプレーヤーになりたいか聞いてみた。
ロッベンになりたかったり、ネイマールやメッシになりたかったり、どうやらそれなりに目指すプレースタイルはあるようだ。
ならば話は早い。
次の練習で早速世界の名だたるプレーヤーになりきってもらうとしよう。

