こんにちは~
なんだか梅雨に戻ったみたいな天気です。
秋雨前線が戻って来たらしいんですが、10月の半ばにこんな雨続きは初めてです。
外は暗いんですけど、今日は私にとって、すっごく明るいご報告があります
『野菜のおかず便利帖』が完成しました~
昨夜、担当編集者のTさんから『校了しました』との連絡がきました
校了とは、校正がが終わり印刷をしても差支えのない状態を意味します。
やった~
本当に嬉しいです
色々あったけど、2年ぶりに着手でき、やり遂げた充実感でいっぱい
表紙もやっとお披露目出来る状態になりました。
こんな感じになりました。
無事に完成したという事で、今日は本の内容の紹介と、本作りにはなくてはならない「デザイナーさん」のお話を聞いてくださいね。
これは2回目の校正用紙です。
1回目の校正用紙よりもピカッと光った分厚い紙なんですけど、それは写真をしっかりと確認するため。
色校というんですが、写真の色の出具合もチェックしやすいようにした紙です。
実際の本の紙は、今までと同じく、少し黄色みがかったレシピ本としては珍しい紙質なんです。
その紙を選んでくださったのは、山歩きと釣りと田んぼとお風呂とお酒が好きな「pond inc. 」というデザイン会社の藤崎社長。
ほぼ毎週末、関東甲信越のなんでもな〜い田舎や里山を、12年落ちの国産中古車で奥さんと旅しているらしく、愛読する定期誌は『JAF Mate』。
でも見た目はTHE・業界人って感じなんですけど、とっても話しやすい素敵な社長さんです。
そんな社長さんが農家の台所の本の紙を選んでくれた人なんですが、どうしてその紙を選んだのか聞きたくて、社長にまで質問をしました。
いつか直接お聞きしたいと思っていたんです
答えは
『気取らない本にしたかったからです。純白ツルピカじゃない紙。でもザラザラフワフワすぎると流行りのカワイイやビンテージに寄ってしまうのでちょうどいい加減の紙をと。
黄色味のつよい紙は料理本では敬遠されがちですが、Tさんはじめみなさんの賛同を頂いて実現しました。』
「気取らない本」たしかにそんな感じです。私もとても気に入っているんです。
昔懐かしい国語の教科書のような紙質だから。
他にも気取らない工夫はあるとの事で、
縦組み横組みを混在させることや、段組み(縦組みの1行字数)をひとつに限定しないこと。
これもデザインに起こす前からあったプランで、担当デザイナーの植村明子さんがいい感じに着地させてくれ、やはりみなさんの好評を得て実現。
これも聞かなければ私もわからなかったです。
でもこの本が優しい感じがする理由がわかりました。
(割り込み野菜のページです。肉や野菜と一緒に野菜もいっぱい食べましょう~)
縦組み・横組が混在したページ。
本に使われている写真も最終的にはデザイナーさんが選び、大きさもバランスを考え調整します。
デザイナーさんのお仕事って、本作りにおいて知らない人は多いと思うんですけど(実際私も最初の頃はどういうお仕事をされているのかわからなかった。)、実は肝心要の重要な役割なんです。
編集者さんが設計図を描き、本のパーツを私やライターさん、写真家さんが作り、またそれを編集者さんが精査し組立て、最終的に釘を打って完成させるのがデザイナーさんという感じ。
だから担当編集者のTさん曰く、最終的にその本が活きるかどうかはデザイナーさん次第で、印象がガラッと変わってしまうそうです。
でも私は素敵な担当デザイナーの植村さんと、そして社長なのに愛情込めて本作りに携わってくれている藤崎さんに担当していただき、ラッキーでした
撮影会の時は植村さんは参加されないんですけど、3月の打ち合わせの時だけは会えるんです。
毎回会ってますけど、なんだかすごく小柄でカワイイ方で、思わずグニュッて抱きしめたくなる感じです。一回やりましたけど、グニュッと(笑)
今回の本も、6月の撮影直後デザイナーさんの出番はまだもう少し先なのに、前もって色々シュミレーションしてくれて一生懸命考えて、私以上に燃えているので、負けちゃいられないな・・・って思ったくらいでした。
私が昨年体調不良で出版出来ず、でも今年は復活して心機一転したので、植村さんも農家の台所をリニューアルしたいと言ってがんばってくれたんです
(常備菜の章です。2,3日程度じゃなくて、もっと日持ちする一度作っておけば長く楽しめる常備菜です)
保存期間が書いてある、かぶの千枚漬けの下にある黄色いビン。
これ、カワイイでしょ~
これも植村さんが考えて描いてくれたんですよ~。
(冷凍すると便利な野菜。冷凍した方が美味しいものもあったりします。)
タイトルのバックの野菜の模様もデザイナーさん。
写真の大きさやキャッチフレーズなどの配置。
文字や背景の色も考え、手書き文字、フライパンなどの絵は植村さんが考えて自分で描いたもの。
植村さんに聞いてみました。
農家の台所シリーズを作ってくださっている中で、こだわりのようなものはありますか
返って来た答えは
『農家の台所シリーズは、見出し、小見出し、吹き出し、本文、レシピとメッセージの要素が沢山入る本です。それぞれを分かりやすく整理しつつ、「伝えたいことが沢山!」という楽しさが伝わるように、と心がけています。』
そんなたくさんの要素がいっぱい詰まった本。
見事に素敵にまとめてくださいました。
おなじみの野菜の炊き込みご飯。
やっぱりシンプルが一番だし、野菜のうまみや個性を引き出すにはこの調理法が一番です。
にんじんぎらいのお子さんでもきっと食べられると思う「にんじんごはん」も掲載しています。
野菜1種類だけでつくれるおかず
野菜1種類で作るおかずは、生でとか、焼く、煮る、揚げるなど、調理法別になっています。
あともう一品と言う時に便利です。
今回の本の一番の特徴はは『野菜別レシピ』がとっても多い事。
今まで農家の台所シリーズを4冊出させてもらったんですが、レシピ数も野菜の品種数も一番多いです。
さらに、農家目線での、美味しい野菜の選び方や、保存方法やうんちく話など盛りだくさん。
自分で実際に野菜を栽培しているので、色々気づくことが多いんです。
そして隙間が少しでもあれば、「こぼれ話」とか、文字だけの「はみだしレシピ」とか、とにかく少しでも野菜の事を知ってもらうために、いっぱい詰め込んでます。
詰め込み過ぎて、この本には余白がほとんどないです。
デザイナーの植村さん、大変だっただろうなぁ~、どこに入れ込むかすごく悩んだと思う程、ネタが満載です。
でもこういう小さな所まで読んでもらって楽しんでもらえたら嬉しいな~と皆で考え作りました
あと、嬉しかったのがね、コレ~
コレは、本の一番最後の著者紹介の所なんですけど、ダメ元で『ごんぼさんと一緒に写りたい~』って言ったら快くOKが出て、一緒に写真を撮ってもらいました
ごんぼさんは、キョトンとした顔をしています(笑)
最初からそうすればよかった・・・。
でもすごく嬉しかったです。
だってごんぼさんもチームの一員だからね~
臭いチェック。
ちょっと鼻が近すぎるで・・・
こんな感じでごんぼさんもじゃまを参加しながら、本が完成しました。
最後にこの本に対する想いを聞いて下さいね。
今回の本は野菜の事をもっと知って、もっと大好きになってもらいたい、
そしてその野菜を使って楽をして料理をしてもらいたいと思って色んな内容を詰め込みました。
私自身も年を重ね、家事自体もどうやったら楽が出来るだろう
そんな事ばかり考えているからです。
私でさえそう思うのに、今年80歳になった母はどれほど、しんどいのか・・・
そう思うとやはり簡単で手早く出来て体にいいレシピが詰まった本を作りたいって思ったんです。
だからこの本は母の為に作った本でもあるんですよ
この本を見て頂いた時に、「あ~野菜って面白いな、カワイイな」と野菜の事を知ってもらい、そして「コレ、簡単で便利そうだから作ってみたいな」とそう思ってもらいたい。
最近料理が億劫になってしまった人へ、嫁ぐ娘へ、大切な人にプレゼントしてもらえるような本にしたい。そんな願いを込めています。
農家の台所 野菜のおかず便利帖。
10月27日(金)発売です。
予約が始まりました。
(Amazon:通常配送料無料)
(楽天:送料無料)
デザイナーの藤崎社長と植村さん。
校正を担当してくださっているシェルト*ゴの滝田さん。
癒し&匂いチェック…ごんぼさん
スタッフ一同、愛情をいっぱい込めてつくりました。
『野菜のおかず便利帖』。スタッフの想いが届きますように
KEIKO&スタッフ一同
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レシピ本『農家の台所』のご紹介
■農家だから知っている本当に美味しい野菜の食べ方、目からウロコの絶品レシピをご紹介。5分、10分で作れる野菜のスピードおかず、1本あればラクして美味しい農家の万能調味料、種や皮でつくる驚愕のサイドのメニューなどなど。メインおかずから、おつまみ、おやつまで、野菜の魅力を食べつくす全143レシピを掲載。
■野菜いっぱいの絶品レシピが満載。農家風簡単おばんざい、忙しい時に超便利な5つの万能だれとおそうざいの素、定番野菜のスピードおかず、野菜たっぷりいろいろカレー、さっと作れる野菜のごはんに汁物、あと1品の即効お漬けものまで、農家秘伝の全157レシピを収録。
■今回のテーマは、野菜がたっぷり食べられる洋食おかず。滋味たっぷり野菜スープ、野菜のカレー、ココット、ごちそう洋風ごはんなどなど…懐かしいのに新しい、おうちで簡単、洋食屋さんテイストの農家のメニュー全149品収録。
■いろいろな料理を作ってたどり着いた、簡単だけれどおいしい、だから何度でも作ってしまう文字通り一生ものの野菜のおかずです。