UFC FIGHT NIGHT感想(2024.6.23) | 銀玉戦士のアトリエ

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さて、本日行われる予定だったUFCサウジアラビア大会のメインイベントは、🇦🇺ロバート・ウィテカーVS🇦🇪カムザット・チマエフによるミドル級マッチのはずだったのですが、ご存じの通りチマエフの欠場によりウィテカーの対戦相手は🇷🇺イクラム・アリスケロフに変更となりました。

 

今月末には🇮🇪コナー・マクレガーが出場するUFC303が控えていましたし、当初だったら6月のUFCはかなり豪華なラインナップになるなと非常に楽しみにしていましたが、これも既報の通りマクレガーの欠場により試合は中止となりました。

 

マクレガーに関しては今月初めにアイルランドで行われる予定だったプレスカンファレンスでの欠席が決まった時から、試合が中止になるのでは、という噂が立っていましたが、コナー・マクレガーは何だかんだプロ意識が高い選手ですし、欠場とか怪我の噂も試合を盛り上げるためのブラフなのかなと自分は思っていましたが、どうやら本当に欠場が決まったという事で、よほどの怪我なのかもしれません。まずは無理せずに早期回復を願っております。

 

10年くらい前と比較すると、UFCでメイン級の試合が直前で飛ぶ事って少なくなったように個人的には感じていたのですが、ここに来て久しぶりにUFCに呪いの神が舞い降りた格好になってしまいました。

ただ、UFC303の代替のメインイベントとして👑🇧🇷アレックス・ペレイラVS🇨🇿イリー・プロハースカによるライトヘビー級タイトルマッチに加え、🇺🇸ブライアン・オルテガVS🇧🇷ディエゴ・ロペスによるフェザー級ランカー対決が急遽決定したりと、マクレガー欠場の穴埋めの100%は埋め切れないにせよ70%くらいは埋め切れるようなカードが提示出来てしまうのも、UFCという団体の層の厚さゆえでもあります。

 

 

それとは全然関係ない話なんですけど、ぱんちゃん璃奈さんの都知事選ポスタージャックのニュースを見てあまりのアホさ加減に呆れちゃいました。ぱんちゃんさんは偽サインを売って逮捕された身であるにも関わらず、1年も経たずにあんな厚顔無恥な事をやってのけるなんて普通の神経では考えられないのですが、頭がアレな人なんでしょうね。だから散財した挙げ句に困窮に陥って偽サインを売りに出すんだというのが良く分かったエピソードでした。それを推し進めたN党の党首も狂ってますね。流石はあのガーシーを政治家にまで仕立て上げた政党ですし、何の反省もしてませんね。逆に言えば今の時代はこれくらいのブレイキンダウン的なガメツさが無ければ大衆にアピールしにくいのかもしれません。

 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/334781

 

それにしても、都知事選の立候補者が揃いも揃ってイロモノゲテモノばっかりで、俺😝たちが愛し憎んだ谷川モンスター路線がついに政治の世界にまで入り込んできたのかという感覚を受けます。謎のマスクマンが3人くらい居ますし、96歳のドクター中松さんに何が出来るんだよって思いますし、あまりインターネットで政治の事は語らない性分なんですけど、こういう立候補者が容易く出てくるような今の状況こそが有権者が舐められてるって事なんじゃね❓って憤慨したところで、今日のUFCサウジアラビア大会の感想です。

 



 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

 

 

⚪️🇲🇦ナスラット・ハクパラストVSジャレット・ゴードン🇺🇸⚫️(3R判定)※ライト級

 

 

 

1R、ハクパラストはサウスポー、ゴードンはオーソドックス構え。

ゴードンはパンチを放ちつつ距離を詰めるとそこからシングルレッグを仕掛けていきますが、ハクパラストは片足を上手く引き抜きつつこれを切っていきます。

タックルは切られるも、組み際やケージに押し付けてのクリンチ打撃をヒットさせるゴードン。一方のハクパラストも距離が近くなるとパンチを打ち返し、中間距離では左回りにサークリングしつつ左ストレートをヒットさせていきますが、ラウンド終盤にコンビネーションをヒットさせたハクパラストが初回を取ります。

 

2R、ゴードンがサウスポーにスイッチし、相四つの構えになったところで右ジャブ、ワンツーをヒットさせつつ組みへと繋げるゴードン。タックルは切るハクパラストですが、距離を詰められケージに押し付けられてのクリンチ打撃の被弾が多くなり、中盤にスイッチからの右フックのコンビネーションでハクパラストをぐらつかせたゴードンがポイントを取り返します。

 

3Rも両者手数の多い打ち合いを繰り広げたところで判定へ。

 

判定はスプリットでナスラット・ハクパラストが勝利。

K-1最高😝‼️‼️‼️と言うよりかは、Krush最高😝‼️‼️‼️的な打撃戦ではありましたが、タックルにも対応し、元レスリング金メダリストのマーク・マドセン戦でも機能していたゴードンのクリンチ打撃にも、打ち合いで互角の攻防をやってのけたハクパラストの良さが光った試合でした。

 

 

 

 

⚪️🇨🇭ヴォルカン・オズデミアVSジョニー・ウォーカー🇧🇷⚫️(1RKO)※ライトヘビー級

 

 

両者オーソドックス構え。

左ジャブ、右カーフキックを放つオズデミア。ウォーカーは射程の長い蹴りを放ち距離を取ろうとしますが、オズデミアは中間距離をキープしプレッシャーを掛けていきます。

ウォーカーをケージに背負わせ、ボディ打ちを絡めた上下のコンビネーションをヒットさせたオズデミア。

飛び込み左フックでダウンを奪い追い打ちを掛けると、サウスポースイッチの左でぐらつかせ、コンビネーションから相手の頭が下がったところで右アッパーでダウンを奪い、更に追撃の右アッパーで失神させてレフェリーストップ。

 

ヴォルカン・オズデミアがKO勝利を納めました‼️‼️‼️

 

UFCデビューから2連続秒殺KO勝利も含めて3連勝でタイトルマッチ挑戦の経験もあるオズデミアでしたが、その後は勢いで勝ってきたツケもあってか3勝6敗と負け越して、一時はランキング圏外まで落ちていました。

しかし前回のボグタン・グスコフ戦は組みを織り混ぜながらも成長の跡が見られた試合で1R一本勝ちを納めていて、ようやく勢いだけではないMMAの技術的な能力に裏打ちされた勝ち方が出来るようになった感があります。

今回も必殺の左フックに加え、上下に打ち分けたコンビネーションを的確にヒットさせたボクシングテクニックが光ったオズデミアの勝利でした。

泥沼の連敗の時期から一転、母国スイスの英雄🇨🇭アンディ・フグの申し子(←こじつけ😝💓)ヴォルカン・オズデミアが、不屈のアンディスピリットで再びタイトル挑戦も叶えられる位置にまで這い上がってきました。

 K-1最高😝‼️‼️‼️

 

 

 

⚪️🇷🇺アレクサンダー・ヴォルコフVSセルゲイ・パブロビッチ🇷🇺⚫️(3R判定)※ヘビー級

 

 

ロシア人対決となったヘビー級マッチ。

ほぼ終始サウスポーに構えた2m強の長身のヴォルコフが、前手を障壁にパブロビッチの前進をアウトボクシングで食い止め、左右ロー、左ストレート、左ミドルをヒットさせて封じ込め、判定で勝利を納めました。

 

ヴォルコフは長身を活かしたアウトボクシングが巧くなっていました。

以前だったら距離を詰められるとパンチを顎に被弾し、脆さを見せていた場面でも、ブロックやバックステップでディフェンス/威力を殺しつつ、3Rには伸びのある左ストレートと左ハイの組み合わせでパブロビッチにダメージを与え、有効に試合をコントロールしていました。

 

 

 

 

⚪️🇦🇺ロバート・ウィテカーVSイクラム・アリスケロフ🇷🇺⚫️(1RKO)※ミドル級

 

 

1R、両者オーソドックス構え。

いつものように空手のステップを刻み、スティッフジャブと右カーフキックを放って距離を探ってゆくウィテカー。

と、ウィテカーの飛び込みワンツーの右ストレートがヒットしアリスケロフがぐらつくと、そこから左ジャブをヒットさせて追い打ちを掛け、右ハイキック、最後は右アッパーでダウンを奪い追撃のパウンドでレフェリーストップ‼️

 




元ミドル級王者のロバート・ウィテカーが、UFCトップファイターの強さを見せ付ける貫禄の1RKO勝ちを納めました‼️‼️‼️

 

 



フィニッシュの右アッパーはカムザット・チマエフもアリスケロフをKOした技でもありました。


ちょうど、ボクシングライフWさんが利き手のアッパーについての技術的な記事をアップされていましたが、


 


ボクシングだと利き手のアッパーは日本ではあまり見られないという話ですけど、MMAだとムエタイ式のガードの構えだったり、前のめりで組んでの至近距離でのクリンチや首相撲の攻防が多く絡んでくるので、利き手のアッパーと言えども相手にとっては見えづらいシチュエーションが多く、有効な技ではありますね。


チマエフの欠場により、急遽イクラム・アリスケロフとの試合に変更となった今回のメインイベント。

アリスケロフはMMA戦績15勝1敗、ダゲスタン共和国出身でコンバットサンボがベース、UFCデビュー戦から2連勝で、唯一負けた試合がBRAVE CFでのカムザット・チマエフ戦という、ノーランカーながらも幻想の塊のような選手で、ランキング3位のウィテカーとしてはあまり美味しくない相手ではありましたが、それでもしっかりと1RKOで仕留めたのは流石です。

ウィテカーはウェルター級からミドル級へ階級を上げてきた選手で、階級転向当初はフィジカルが懸念されていましたが、組みも向上させつつミドル級にもしっかりとフィットしていって、王者にまで登り詰めた選手であります。

王座から陥落した後も安定した強さを見せていて、33歳になった今では戦い方にも円熟味が増してきています。

ミドル級の次期挑戦者はイスラエル・アデサンヤですが、ウィテカーも充分タイトル挑戦の候補者の位置に居る一人と言えるでしょう。

 

 



 

 元UFCミドル級王者ショーン・ストリックランドさんが来日してるというのはインスタの投稿で知りましたが、どうやら安保ルキヤをスパーでボコったみたいですね(笑)。

そもそも階級が20kgは違うので安保からすれば気の毒ではありますが、スダリオのようにはいきませんでした。