アラゾフ VSグレゴリアン、ベスタティVS海人感想。あとカルロスK-1雑感とか。 | 銀玉戦士のアトリエ

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インスタのキックボクシングヲタの方・・・というか、Twitter改めXでお馴染みの「西成の狂犬」ことコープス讃岐うどんさんからなんですけど、「今月ONE  championshipで行われたチンギス・アラゾフVSマラット・グレゴリアンの感想を聞きたいワン🐶💕」と言われまして、この試合リアタイでは観ていなかったんですけど昨日ようやくフルで視聴して記事にしてみました。

ついでに今週GLORYで行われたティジャニー・ベスタティVS海人についても語っております。

 

 

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⚪👑️🇦🇿チンギス・アラゾフ VSマラット・グレゴリアン🇦🇲⚫️(5R判定)※ONE championshipフェザー級キックボクシングタイトルマッチ

 

 

 

 

序盤からジャブ、内外ロー、ミドル、前蹴りを放ちつつ、距離を取ってゆく王者アラゾフ。

距離を詰めてロープ際でコンビネーションを放っていきたいグレゴリアンですが、アラゾフはジャブを見せて下がりつつもダッチムエタイスタイルのグレゴリアンのブロックの隙間を縫うアッパー、フック、左ボディをヒットさせ、パンチを打った後はサイドステップし、グレゴリアンの勝ちパターンであるロープ際で蜂の巣にされてコンビネーションを打たれないよう、巧妙なフットワークを見せます。

アラゾフのフットワークを中々捉えられないグレゴリアン。時々強烈なローキックをヒットさせつつ、ロープ際に詰めて強打を打ち込みますが、アラゾフもグレゴリアンが前に出てきた時の顔面への膝蹴り、ボディのカウンターをヒットさせ、コンビネーションを打たれる前にクリンチするなど、グレゴリアンの勢いを削ぎ落とそうとします。

 

しかし5Rマッチという事もあってか、4Rになるとアラゾフにも疲れが見え始め、グレゴリアンが逆に攻勢を掛ける場面が増えていきます。

アラゾフも下がりながら内外ローキックをヒットさせグレゴリアンの追い足を鈍らせようとしますが、グレゴリアンは5Rに右ハイキックをヒットさせると、得意のロープ際に詰めてのコンビネーションで追い上げを見せたところで試合終了。

 

判定は、多彩な攻撃と巧みなサイドステップのフットワークでアウトファイトに成功した王者アラゾフが勝利し、ONE championshipフェザー級キックボクシング王者として初の防衛に成功しました。

グレゴリアンもプレッシャーを掛けてアラゾフを疲れさせ、最終5Rは追い上げを見せてポイントを取りましたが、序盤にアラゾフを捉えられず手数でも下回った事もあってか、あと一歩及ばずといった内容でした。

 

 

 

 

⚪️👑🇲🇦ティジャニー・ベスタティVS海人🇯🇵⚫️(5R判定)※GLORYライト級タイトルマッチ

 

 

 

190cmの身長があり、リーチと共に挑戦者よりも10cm以上の差がある王者ベスタティ。

お互いオーソドックス構えの両者。1Rからベスタティは前手を出しながらクイックインロー、左右ミドル、前蹴りをヒットさせつつ自身の制空権を確保し、接近戦のコンビネーションを得意とする海人の距離に入らせません。

ガードを上段に上げつつミドルにはローを返し、クロスレンジへと踏み込む突破口を開きたい海人。しかしベスタティは左ジャブをヒットさせつつ、ブロックの隙間には右ストレートやアッパーをヒットさせ、モーションが速い多彩な前蹴り、ミドルをボディにコツコツとヒットさせては、海人のお腹を赤く腫れ上がらせ、確実にダメージを与えていきます。

3Rにはこかしを見せてゆくベスタティ。海人のローキックも若干効いているようではありましたが、それ以上にベスタティのミドル、前蹴りのダメージの蓄積のほうが大きく、終始距離を取られる海人としては得意のコンビネーションが満足に出せない展開に。

5Rにはベスタティは余裕が出てきたのかコンビネーションからサイドに回り込むロマチェンコ的なムーブ、サウスポー構えからの左ハイキックをヒットさせ、判定で完勝。

 

ベスタティはロー効かされて距離詰められたらもしかしたら危ないかな❓という懸念はありましたが、射程が長くモーションが速いクイック左ミドルや前蹴りが、リードジャブ同様にバリアーの機能を果たして、海人のコンビネーションを打つ距離に入らせませんでした。

あれは下がりながらでも打てますし、キャッチやカットもしずらいですし、被弾が蓄積するとラウンドが進むにつれて当然ボディや脚に効いてきますし、相手からしてみれば相当厄介な攻撃ではありますね。

 

 

https://ameblo.jp/fanroad-gindama/entry-12768503654.html

 

ティジャニー・ベスタティは1年前にも当ブログで感想記事を書いていて、遠中近全てのレンジで戦えて、攻撃的でスイッチも可能な幅広いファイトスタイルは元K-1王者チンギス・アラゾフを彷彿とさせると、その時から大きく評価していました。

今回の海人戦、そして前回のGLORYチャンプ・チャンプ対決となったペットパノムロン戦辺りから、自身のリーチの長さを最大限に活かした戦い方に更に洗練さが増していって、25歳という年齢もありいよいよ完全覚醒の感が漂ってきているように思います。

今のベスタティならば、ONEのトップ所五強(スーパーボーン、アラゾフ、シッティチャイ、ペトロシアン、グレゴリアン)のうちのシッティチャイ、グレゴリアン辺りにはもしかしたら勝てるかもしれません。

ベスタティ自身も年齢的にこれから脂が乗ってくる時期ではありますし、彼らを追い越すのも時間の問題かとは思います。

 

にしてもこの海人の完敗は日本のキックボクシングファン及び選手関係者にとってはかなり衝撃的だったのではないでしょうか。

ベスタティのこの強さを見ると野扖、和島、全盛期魔裟斗、ステマッチョフィリップさんでも厳しいと言わざるを得ません。

やっぱりキックボクシングの70kg級は2002年のK-1MAXの時代から外国人トップ選手たちも切磋琢磨し合ってレベルを底上げしてきた伝統の階級なので、2014年の新生K-1旗揚げから日本人選手主体で興行を回していった65kg級以下のキックボクシングとは一味違う、外国人選手勢の層の厚さがあります。

まぁ海人や野扖らに関しては世界レベルにおいてベスタティやペトロシアン、スーパーボン、グレゴリアンのような多種多様なファイトスタイルの選手との対戦経験が圧倒的に少ないというのもあるんですけどね。

K-1でロートル外人呼んできて派手に1RKOして国内で俺Tueeeee😝‼️と無双していても、それがそっくりそのままベスタティら世界のトップ選手相手には通用しないというわけです。

 

 

 

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何だか全然盛り上がっていない感じがするんですけど、そういえば9月10日(日曜日)にカルロス菊田新体制初となる新生K-1の大会が横浜アリーナで開催されますね。

クインテットと合同興行になる今回は昼の部でK-1の大会を、夕方のゴールデンタイムの部でクインテットの大会を行うそうです。

・・・まぁ恐らく今の新生K-1では横浜アリーナを満員にするどころか観客席が半分埋まるかどうかも怪しいところですし、そこへ来て夕方開催のクインテットまで観覧しましょうっていうK-1ファンの観客はごくごく僅かでしょう。

クインテットに関してはキャパ17000人の横浜アリーナがあの伝説の興行「REAL」を彷彿とさせる閑古鳥の状態になっているのかもしれません。

クインテットのほうはクレイグ・ジョーンズ、ジオ・マルチネスといった柔術マニアならヨダレが出るほどの大物が出場するらしいですけど。

30年以上前のパリーグの不人気球団(ロッテとか阪急とか)の球場はお客が1000人くらいしか居ない日とかもあって、誰もいないだだっ広い観客席でカップルがイチャコラしてたりして、その映像が珍プレー好プレーに使われていたなんて事が普通にありましたね(笑)。

 

 

そういえばこの大会で行われる無差別級トーナメントの対戦カードをK-1公式サイトでチェックしたのですが、8人制で行われるのかと思いきや、当初発表された8人それぞれにTBA(対戦相手未定)と表記してあって、これは16人トーナメントで行われるのか、公式の表記ミスなのかどちらなのか🤔❓

いずれにせよ大会15日前なのに対戦相手が決まっていないというのもヤバいですし、公式のインスタ観てもこれまで通り中軽量級の日本人選手の情報は更新されるけど、カルロス菊田さんが関わっているであろう無差別級トーナメントに関しては全くと言っていい程プロモーションされていないところを見ると、どうもカルロス組と新生K-1保守本流組との意思疎通が図れていないように思えるんですよね😅😅😅😅

以前のエントリーで「カルロス新体制の新生K-1は半分支持していく」と表明した手前アレなんですけど、早くも暗雲が・・・😝😨😨😨

 

そんでもってK-1が開催される9月10日のお昼の時間帯には、現UFCミドル級王者イスラエル・アデサンヤの防衛戦がメインイベントとして行われるUFC293とまる被りするわけですよ(笑)。

以前の記事で、「9月の横浜アリーナ大会に関しては、通しでチェックしてブログで感想記事を書いていこうかなと思います」と書きましたが、UFC APEXで開催されるやる気のない部類のメインイベントの大会だったらともかく、オイラがコナー・マクレガーの次に推しの選手であるアデサンヤの防衛戦とあっては、これは何が何でも1000%UFCのリアタイ視聴を優先せざるを得ません😝💕‼️‼️‼️‼️‼️‼️

ったく、海外視聴者を意識しての昼間開催だったらそこら辺も時間帯がバッディングしないようきっちりリサーチしとけよって思うんですが、あー、K-1のKはカルロスのKどころか、腰抜けのKになっちゃうぞ。

 

「カルロス新体制ってやっぱり地雷やん」と旧K-1ファンとしてはブルーな気持ちになってしまう締まりの悪いオチになってしまったので、告知として8月30日(日本時間・水曜日)に開催されるデイナ・ホワイト・コンテンダーシリーズに、正真正銘の新生K-1ファイター😝💕の🇫🇷ディラン・サルバドールと、GLORY=K-1ファイター😝💕でキックボクシング時代にイスラエル・アデサンヤ、アレックス・ペレイラと対戦経験のある🇳🇱ユスリ・ベルガウイが出場します😝💕‼️

みんなK-1ファイターのUFCでの活躍を心の底から応援しようぜ😝‼️‼️‼️‼️

K-1最高😝👑👑👑💕‼️‼️‼️‼️‼️‼️