2022年注目のUFCファイター紹介 | 銀玉戦士のアトリエ

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年の瀬が迫って参りました。年内最後の投稿です。

 

今日のエントリーは、2022年にUFCで大活躍が見込める選手、王者になれそうな選手をピックアップして紹介するというエントリーです。

「この選手を押さえておけば間違いないかな?」ってメンバーをワタクシが厳選して選びました。

ちなみに選出したのは各階級でそれぞれ1選手のみです。本当はもっと紹介したかったのですが、そこは他のUFCファンの方にお任せします。

女子バンタム級と女子フェザー級は割愛します。

 

🇳🇿カイ・カラフランス🇳🇿(UFCフライ級)

 

🇧🇷アマンダ・ラモス🇧🇷(UFC女子ストロー級)

 

🇦🇺ケイシー・オニール🇦🇺(UFC女子フライ級)

 

🇺🇸ショーン・オマリー🇺🇸(UFCバンタム級)

 

🇪🇸イリア・トプリア🇪🇸(UFCフェザー級)

 

🇦🇲アーマン・ツァルキアン🇦🇲(UFCライト級)

 

🇸🇪カムザット・チマエフ🇸🇪(UFCウェルター級)

 

🇿🇦ドリカス・ドゥプレシス🇿🇦(UFCミドル級)

 

🇨🇿イリー・プロハースカ🇨🇿(UFCライトヘビー級)

 

🇦🇺タイ・ツイバサ🇦🇺(UFCヘビー級)

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

🇳🇿カイ・カラフランス🇳🇿(UFCフライ級)

⭐️出身・ニュージーランド

⭐️ハイライト・https://youtu.be/U4EFvUaMN5U

 

現ミドル級王者イスラエル・アデサンヤと同門のシティ・キックボクシングジムに所属するカイ・カラフランス。

アデサンヤと同じくタイガームエタイにも行き来している立ち技ベースの選手で、過去にはボクシングルールでの試合もこなしています。

懐の深い構えから低重心で大きく踏み込んで振り抜く右のオーバーハンド、続け様に体重移動でスイッチしながらの左フック、ハイキックが得意技で、最近では元UFCバンタム級王者コディ・ガーブラントを右フックで1RKOで仕留めた試合は記憶に新しいです。

グラップリングの展開に不安のある選手ではありましたが、近年は身体付きも大きくなっており、フライ級で戦うためのフィジカルと決定力が増して、UFCでも6勝2敗という好成績を残しています。

アデサンヤ、ヴォルカノフスキー、ブラット・リデルと、キックボクシングベースの打撃をMMA仕様に練りこんで戦術を組み立てていく作戦能力に定評のあるシティキックボクシングジム所属の選手だけに、持ち前の強烈な打撃を主軸にMMAの幅が広がっていけば王座獲りも見えてくるでしょう!

 

 

🇧🇷アマンダ・ラモス🇧🇷(UFC女子ストロー級)

⭐️出身・ブラジル

⭐️ハイライト・https://youtu.be/bY8UnK_mu-I

 

アマンダ・ラモスはUFC以前はブラジルのジャングルファイトを主戦場としてきたファイターで、当時はバンタム級で戦っていましたが、UFCデビュー戦でレスリー・スミスにTKO負けを喫して以降、2階級下のストロー級に階級を下げています。

ストロー級転向後は絶好調をキープ。特に女子階級においてはトップクラスと言っても過言ではないキレのあるブラジリアン・ムエタイベースの打撃とカウンターセンスは圧巻です。

特にリヴィア・ヘナタ・ソウザをリードジャブとカーフキックで圧倒し、何もさせずに圧勝した試合と、モンツェライト・ルイスを下がりながらの右フックで迎撃し秒殺 KOした試合は、男子顔負けのラモスの打撃が堪能できた試合でしたねぇ。

今年最後に行われたアンジェラ・ヒル戦では、ヒルの首相撲からの膝蹴りとレベルチェンジに苦戦を強いられ、ラモスにとって「UFCランカーの壁」を痛感した試合ではありましたが、僅差の判定で勝利を納める事が出来ました。

34歳と年齢的にベテランの域ではありますが、勢いで上位陣に食い込んでいって欲しいです!

 

 

🇦🇺ケイシー・オニール🇦🇺(UFC女子フライ級)

⭐️出身・オーストラリア

⭐️ハイライト・https://youtu.be/z8Ikb8LA-3A

 

ケイシー・オニールはタイガームエタイ所属の選手で、今年2月にUFCデビューを果たすとそこから3連勝を記録。 2021年度のUFCにおける最優秀新人王的な活躍を遂げました。

24歳という年齢ながらも、打投極が連動した完成度の高い試合運びでフィニッシュするスタイルは、現UFCフェザー級王者アレキサンダー・ヴォルカノフスキーを思わせるものがあります。

グラウンドではトランジションの巧さに定評があり、サブミッションでの一本勝ちも出来る選手ですが、バックポジションからボディロックで相手を固定してのパウンドは強烈で、現女子フライ級王者ヴァレンティーナ・シェフチェンコの姉、アントニーナ・シェフチェンコも捩じ伏せて勝利を収めました。

来年2月には、この試合を持って現役引退を表明している女子格闘技界のレジェンド、ロクサン・モダフェリとの対戦が決定しているオニール。

女子MMAの黎明期から日本で戦い、最終的にUFCファイターへと成り上がったロクサンと拳を交える事で、これからの女子MMAを担う一人になるであろうオニールに「歴史」と「覚悟」が伝承されるようなファイトに期待したいです。

 

 

🇺🇸ショーン・オマリー🇺🇸(UFCバンタム級)

⭐️出身・アメリカ合衆国

⭐️ハイライト・https://youtu.be/l3WyG-lImzk

 

奇抜な髪型とトリッキーなファイトスタイルで、王座未経験ながらもUFCファンの注目を大きく集める存在となったショーン・オマリー。

 

 

公式インスタグラムのフォロワー数は200万人を超え、アパレルブランドも手掛けているオクタゴンのファションリーダーです。

2021年は3試合戦って全てがフィニッシュ勝利。UFC参戦当初はブルース・リーの流れるような動きにインスパイアされたアメリカン・キックボクシング的な変幻自在のスイッチ、フットワークと、回転系の蹴り技から前蹴り、カーフキックまで多彩な蹴り技を駆使した、ロングレンジを得意とするストライカーでしたが、近年はボクシングテクニックの向上が目覚ましく、破壊力と伸びのある右の大砲を主軸に、フェイントや体重移動を織り交ぜた技ありのコンビネーションブローと、下がりながらでも打ち抜いて倒せるカウンターは、既にUFCでもトップクラスのレベルです。

「ギャラを弾んでくれなきゃ強い相手と戦わない」という我が道を行くスタンス

は一部で批判がありましたが、UFC首脳陣も彼の今年の活躍を評価して、今後はギャラを払って強い相手と試合させるという方向に行く模様で、上位ランカー陣との対戦が予想されるであろう来年以降のオマリーは、文字通りの修羅の世界が待ち受けている事でしょう。

ストライキングという部分においては、カーフキック対応以外では充分にファンタジスタ性を発揮しているだけに、あとはクリンチ際やグラウンドの攻防といったMMA的な要素と混ぜ合わせる事が出来れば、オマリーのファイトスタイルは更に魅力的なものへと変貌を遂げますし、その時こそがオマリーがUFCのベルトを腰に巻いて真のスーパースターとなる日なのかもしれません。

 

 

🇪🇸イリア・トプリア🇪🇸(UFCフェザー級)

⭐️出身・ジョージア/スペイン

⭐️ハイライト・https://youtu.be/nuZ92PLY3T0

 

今年5月に当ブログでプロスペクトとして紹介したジョージア生まれ、スペイン在住のイリア・トプリア。

 

 

昨年12月のデーモン・ジャクソン戦では、強烈な左ボディブローから烈火の如きコンビネーションで相手をノックアウトするという、いかにも典型的なボクシングベースのストライカーと思いきや、キャリア11勝のうち7勝が一本勝ちを納めているというブラジリアン柔術のスペシャリストでもあります。

今年は1試合のみの出場となりましたが、地味強過ぎて誰も戦いたがらない柔術世界王者のライアン・ホールに対し、バックスピンキックの空振りからホールが引き込みのボトムポジションになったところへ、冷静に上からパウンドを打ち下ろしてKOで仕留めた試合は、トプリアの拳の破壊力と、相手が柔術世界王者でも臆する事なくパウンドが打てるグラウンド技術の自信の高さが窺い知れた試合でした。

来年1月には、こちらも同じくプロスペクト記事で紹介した「ロシアのフランキー・エドガー」こと、モブサー・イブロエフとの無敗対決が待っています。

この試合にUFCフェザー級の未来が掛かっている重要な試合です!

 

 

🇦🇲アーマン・ツァルキアン🇦🇲(UFCライト級)

⭐️出身・アルメニア/ロシア

⭐️ハイライト・https://youtu.be/SXb1vA93xTU

 

こちらは2020年のUFCライト級プロスペクト記事でも紹介した、アルメニア生まれで現在はロシアを拠点としているアーマン・ツァルキアン。

 

 

現在、UFCライト級で影の最強候補として猛威を振るっている「ハビブ2世」イスラム・マカチェフを相手に、2019年UFC初参戦にして相手の土俵であるレスリングの攻防で真っ向勝負を繰り広げ、敗れはしたもののファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した試合は、今思えばツァルキアンのポテンシャルの高さが証明された試合だったと言えますが、今年も2試合戦って2連勝でランキング入りを果たすなど、王座戴冠に向けての階段を着実に歩み続けている印象です。

かつてはオリンピック出場を目指していたというレスリング能力の高さもそうですが、組み技で培った強い体幹から繰り出される散打ベースの軸がブレない打撃も、ツァルキアンのもう一つの大きな武器です。

激戦区でスター選手揃いのUFCライト級ではありますが、早ければ2022年末にはタイトル戦線に絡んでいけるだけの実力を既に持っていると思います。

 

 

🇸🇪カムザット・チマエフ🇸🇪(UFCウェルター級)

⭐️出身・ロシア/スウェーデン

⭐️ハイライト・https://youtu.be/hgBTZz0RsMg

 

この選手も知名度では既に王者クラスでUFCの人気者となっているカムザット・チマエフ。

MMAを始めたのは今から4年前の23歳の時。同時に幼少期から続けていたレスリングでは2018年にスウェーデン選手権で金メダルを獲得しています。

昨年7月にUFCデビューし、グラウンドコントロールと強烈なパウンドによる一方的な試合展開で2R一本勝ちをすると、その僅か10日後に試合出場する事を直訴。UFC2戦目となったリース・マッキー戦でも、実力差を見せ付けての1RTKO勝利を納め、この2試合でチマエフの知名度は一気に爆上がりします。

昨年9月にはミドル級に階級を上げ、ベテランのジェラルド・マーシャートを右ストレートで僅か16秒で仕留めた試合も圧巻でした。

その後はコロナ感染によって長期離脱を余儀なくされてしまいましたが、今年10月に行われたUFC267では中国のリー・ジンリャンと対戦。

1R開始から先制のテイクダウンを軽々と奪うと、そこからはタイトなバックコントロールで支配しつつ、観客席に居るデイナ・ホワイトに向かってアピールするという余裕ぶりを見せ、最後はリアネイキドチョークで一本勝ちを決めて健在ぶりをアピールしました。

UFCという世界最高峰の舞台において、怖い物知らずで未だに底の見えない強さを発揮している感のあるチマエフ。

このままトントン拍子で王座にまで上り詰めてしまうのか、それともUFCウェルター級の上位ランカー陣を相手に「地金」が剥がれる場面を経験しなければならなくなるのか、2022年のカムザット・チマエフの動向にも大いに注目です。

 

 

🇿🇦ドリカス・ドゥプレシス🇿🇦(UFCミドル級)

⭐️出身・南アフリカ

⭐️ハイライト・https://youtu.be/hp00OlaGQH0

 

カマル・ウスマン、イスラエル・アデサンヤ、フランシス・ガヌーと、3人のアフリカ出身のUFC王者が君臨している現在のUFCシーン。

未知なるダイヤモンドの原石が眠っているアフリカという地域から、UFC入りを果たした選手もここ2、3年でチラホラと見受けられるようになっていきましたが、南アフリカ出身でホワイトアフリカンのドリカス・ドゥプレシスもその一人です。

元々はキックボクシングをやっていた選手で、南アフリカで行われたK-1ルールのアマチュア大会で優勝した実績がありましたが、2013年にMMAに転向しています。

ドゥプレシスはアフリカというMMA未開の地で興行を開催してきたEFCという団体でMMAデビュー戦から戦い続け、ウェルター級とミドル級の2階級制覇を果たし、同団体の顔としてアフリカMMAの発展に貢献してきました。

2018年にはポーランド最大のMMA団体KSWに進出、ウェルター級王座を獲得し昨年UFCデビューしました。

UFCでは現在2連勝中。キャリア16勝全てがフィニッシュ勝利で、荒々しさは感じられるもののそれをカバーする筋骨隆々の強靭な肉体と、カウンターの一撃でKOする勝負度胸、9つの一本勝ちを納める程の意外な柔術スキルも兼ね備えている選手です。

今年末にはホナウド・ジャカレイに一本勝ちを納めているこちらも注目株のアンドレ・ムニスとの対戦が予定されていましたが、ドゥプレシスの怪我により試合はキャンセル、恐らく来年に仕切り直しの対戦が行われる事でしょう。

豪快なKOと華麗な一本勝ちでUFCミドル級に旋風を起こす存在となって欲しいです!

 

 

 

🇨🇿イリー・プロハースカ🇨🇿(UFCライトヘビー級)

⭐️出身・チェコ共和国

⭐️ハイライト・https://youtu.be/st2_ywtmfT8

 

元RIZINライトヘビー級王者として日本でもお馴染みのイリー・プロハースカ。

RIZIN以前はGCFというチェコのMMA団体を主戦場に、ケージユニファイドルールで17戦こなしており、ケージルールでの経験と、RIZINでキング・モーやワジム・ネムコフといった世界の強豪選手を相手に鎬を削ってきた経験が、UFCという世界最高峰の舞台においてヴォルカン・オズデミア、ドミニク・レイエスといった上位ランカーを相手にそれぞれKOで下すという活躍を見せている一つの要因なのだと思います。

重量級においては珍しい、構えのスイッチと多彩な足技を交えた予測不能な攻撃で相手を撹乱していくストライカーで、28勝のうち25勝がKO決着での勝利です。

8ビートのボクシングのテンポとはまた違う独特の「間」と距離感から培われるコンビネーション、空手の型を思わせる武道的な構えからの攻撃は、恐らく日本での試合経験によってインスパイアされたものでしょう。

それでいながら、クロスレンジの攻防では軸のブレない左右のフック、右ストレートを打ち合いの流れの中でしっかりと効かせられるのも大きな特徴です。

恐らく来年5月に現ライトヘビー級王者グローバー・テイシェイラに挑戦するであろうイリー・プロハースカ。

寝技の展開に不安はありますが、ドミニク・レイエスをスピニングバックフィストで KOしたシーンのような、打撃戦においてのトリッキーな攻撃が火を噴けば王座戴冠も決して夢物語ではないでしょう。

 

 

🇳🇿タイ・ツイバサ🇳🇿(UFCヘビー級)

⭐️出身・オーストラリア

⭐️ハイライト・https://youtu.be/UoEqxCAGrTU

 

タイ・ツイバサはサモア人の父親とオーストラリア先住民の母親との間に生まれ、マーク・ハント、レイ・セフォー、マイティ・モーの系譜を受け継ぐぽっちゃり体型の新世代のサモアの怪人です。

現UFCフェザー級王者アレキサンダー・ヴォルカノフスキーと同じくプロラグビー選手からMMAへ転向、元プロボクサーとしての経験を活かしたハードパンチが武器の選手ですが、MMAファイターらしくコンビネーションに膝蹴りや肘を織り交ぜる器用さを持ち合わせています。

ポスト・マーク・ハントとして期待されながらも、寝技が弱点で一時期はUFCで3連敗を喫していた時期もありましたが、近年はテイクダウンディフェンスとボクシングテクニックの向上により、4連続KO勝利中です。

勝利後のパフォーマンスとしてオクタゴンのケージに登って、靴の中にビールを注いで飲み干す「シューイ」は、ツイバサの代名詞となりましたね。

来年は更なる飛躍が期待される年。偉大なる先人、マーク・ハントのような、闘志溢れるファイトで観客を沸かせるスター選手になって欲しいです!

 

 

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

2021年度のUFCも無事に終わりました。

今年は改めて「MMAは片手間では通用するスポーツではない」というのが証明された試合が多く見られた1年でした。

マニー・パッキャオとのボクシングマッチを見据えていたコナー・マクレガーがダスティン・ポイエーに二度も攻略され、2010年代前半、20歳そこそこの年齢の頃からUFCで凌ぎを削ってきたチャールズ・オリベイラ、ダスティン・ポイエー、マックス・ホロウェイといった選手らが10年掛けて自らのMMAスタイルを完成型へと昇華していきました。

イスラム・マカチェフ、カムザット・チマエフらロシア勢の選手も旋風を巻き起こしましたね。

やっぱり歴史や競技性のあるボクシングと比較すると、MMAやキックボクシングといった新興格闘技は世間的なステータスで劣る部分があるので、ボクシングという権威に挑む構図となったメイウェザーVSマクレガーという試合は実はMMAというジャンルにとって通るべき道だったと自分は思っているのですが、MMAという競技も更なる進化を遂げていて、ステータスも確立した今、もう必要以上にボクシングコンプレックスを抱く必要は無くなったと思っています。

MMAという競技をやってきた事に対して、トップ選手達が誇りを持つべきだと思いますし、ホロウェイVSケイター、ヴォルカノフスキーVSオルテガ、ヤンVSサンドハーゲン、ホロウェイVSロドリゲス、アルドVSフォントはMMAの醍醐味に溢れた試合だったと今振り返れば思います。

 

ただ、自分はマクレガーファンなので、あれだけ「物語」の伏線をばら撒いたのに、このままとっちらかして終わらすのは悔いが残るので、来年以降は地獄から這い上がって、コナー・マクレガーの「物語」を無事ハッピーエンドで完結させて貰いたいです。

 

2022年度のUFCも、血湧き肉躍る選手達のファイトに期待しています‼️