ここから見に来て。[旧Quem tudo quer, tudo perde.] -107ページ目

ここから見に来て。[旧Quem tudo quer, tudo perde.]

ここは音楽のBlogでした。実際には節操無く何でも有りましたが、アメブロと相性が悪いようなので、他に書く事にしました。出来ればそちらを、よろしくお願いします。

Night Dreamer / Wayne Shorter

Wayne Shorter (ts), Lee Morgan (tp),
McCoy Tyner (p), Reginald Workman (b), Elvin Jones (ds).

Recorded at April 29, 1964


リー・モーガンの日になるはずだった。
今日はCandyの様な1ホーンのアルバムよりも
他の管がいるアルバムのモーガンを聴きたい気分だ。
出来たら相方はジョー・ヘンダーソンよりも
ジャッキー・マクレーンの方がいいかな。
で、もっと聴きたかったのがウェイン・ショーターとの組み合わせ。

Indestructibleと同時期に録音された(*ほんの数日後)、
ショーター名義のNight Dreamerを聴いた。
Indestructibleが3管の6人編成で
このアルバムが5人編成での録音なのに共通のメンバーが3人いる。
しかもレーベルも録音技師も両方とも同じメンバーなのだ。
普通ならこの2枚に同じ様なイメージを持とうとするだろう。

このアルバムのショーターからコルトレーンの影が
チラホラして見えるのは偶然なのだろうか?
実はこのアルバムの3年前にコルトレーンが
例のVillage Vanguardを録音した時のメンバーが、
このアルバムのリズム・セクション(Bass,Drums,Piano)なのだ。
こんなところにも勝手に意図的な部分を感じてしまう。

実際には、この2枚は随分違った趣のアルバムだ。
リーダーのカラーが色濃く出ていると言う事だろう。
良くJM’Sでのショーターの重要性が話されるが、
やはりバンド・リーダーのカラーが出ると言うことだろう。
そう、まずこっちには煽り屋がいないのだ(笑)。
黒い炎がメラメラと燃えるようなアルバムだ。

ブレイキーの様な熱さではなく、もっとディープで、
内側に向かう内向的なアルバムともとれると思う。
これがショーターの本質なのだろう。
これら全てはライオンの思い通りなのかもしれない。
この頃BNの他のアルバムにはフレディ・ハバートの名前が並ぶ。
そこへモーガンを持ってきた事も意図を感じてしまう。

モーガンが「もー我慢ならん」(親父ギャグ)と荒れだす気配もないが、
ちょっと予定外くらいには思っていたのではないのかな?
何でも出来る高い技術の持ち主だから上手にこなしてはいるけど、
基本的にノリたい人なのだと思う。
それら全てを含めた上で
ライオンがマジックのタネを仕込んだ様に感じてしまう。

ショーターのやりたい事は彼の心の中にしまっていたのだろうか?
ライオンやウルフそれからメンバーとはリハを含め
色々と話をしているんだろうな。
この深い音楽は偶然に起きた出来事ではないのだ。
やるべき事をやった結果なのだろう。
タネの無いマジックは有り得ないのだから。
ランキング表示がチラチラと気になる。
あれはどうにかしてほしいな。
JAZZが中心の極めてマイナーな話のブログだし
読者も閲覧者も少ないから
ランキングとは関係の無い立場に居ると思っていた。

ランキング表示が目立つところに有るから変に気になってしまう。
読者も閲覧者も少ないのに毎日書いていたら少し上がるしね。
何が基準なんだろう?
ちょっと試しに見てみたら
読者1人でも100位以内に入れるんだね。

初めから関係ないと思っていたから
ランキングの上がる方法とか
全然知らないままで居るし
そのうち落ちてくるだろうと思っているから
気にしないようにしようとは思っているんだけど。

しかしあれだけ目立つ所に有るのは考えようだと思う。
煽られているようでチト怒れたりもする。
勿論ガンガン上がって行けば、
♪鼻歌の一つも出るかもしれないけど。
年齢的にも共有出来る話題には辛いところがね(笑)。

懐疑心の強いお年頃になっているし
今までの経験から言えば
ランキングやチャートって言うのは
送る側の都合の良いようにコントロールされているのが
当たり前のものなんだけどね。

『スポンサーは神様です』の時代が有った。
今もその風潮は残っているだろうけど
一昔は限りなく情報は無料に近かった
つまり送る側にとっては、情報を使う側よりも
直接お金を出してくれるスポンサーが大切だった。

ここのブログはどうなんだろうね。
無料で使っているから仕方ないのかな。
ランキングは気になるって言うのが本音。
だけどチラチラと見える所には欲しくないな。
個人のブログには載せない様にして欲しいな。
Indestructible / Art Blakey & The Jazz Messengers

LEE MORGAN:tp / CURTIS FULLER:tb / WAYNE SHORTER:ts
CEDER WALTON:p / REGINALD WORKMAN:b / ART BLAKEY:ds

Recorded at April24, May15, 1964 [BLUE NOTE 4193]


イライラ解消にはアート・ブレイキー(笑)。
彼はドラムのエンターテナー性が注目されるけど
リーダーとしての能力が極めて高いと思います。
何よりもメンバー探しが卓越している。
いつ、どの時代のJazz Messengersを見ても聴くのが辛い時が無い。
その時代その時のメンバーで楽しませてくれます。

赤を基調に粗い網目で
ブレイキーのアップを印刷したジャケのアルバム。
BNのジャケってアートですよね。
あぁこれもタバコを咥えてる。
やっぱりJAZZは禁煙の敵だな。
私は相変わらずその気が無いけどね。

JAZZって変なもので(笑)、
アウトテイクとか録り貯めたものを数年後に平気で出したりする。
音楽の時代性だとか演奏家のアルバムへの思い入れ
だとかを考えるとマイナスかもしれません。
多分ミュージシャンの立場が弱くて何も言えなかったんでしょう。
でもお陰で時代に流され消えていく前に我々は楽しむ事を許されるのです。

ブレイキーのBNでの最後のアルバムであり
ショーターがマイルスのところへ行ってしまう前の
黄金の3管メッセンジャー最後のアルバムでも有ります。
オマケにハバートが抜けてモーガンが帰って来ましたし
大好きなシダーがピアノを弾いています。

このアルバムでもモーガンは凄い。
ハバートも好きだけどこう言うノリは
モーガンの方が一枚上手じゃないのかな?
ショーターは相変らず暗黒のような音でメンバーを煽っている。
モーガン、ショーターが刺激し合い絡み合い螺旋をかいて登っていくようだ。
そして大好きなシダーのピアノはピアノがメロディだけではなく
リズムの一部でも有るということを教えてくれる。
そして3管が作り出す止めども無く深く広い暗黒の中で
一筋の光る輝きのようなフレーズを聴かせてくれる。

しかしこのアルバムの一番の功労者は
トロンボーンのカーティス・フラーのように感じます。
アルバムの5曲(CDでは6曲)の内の2曲を作り
モーガン、ショーターの縦横無尽の演奏を
体全体で受け止めながらより加速させている。
ブレーキの壊れた車の運転みたいなものかな(笑)。
ブレイキーとワークマンは安定した演奏ながら
彼らを決して抑え込もうとはしていない。
ブレイキーのLiveに比べれば自分を抑えている方だと思うけど
ウズウズしているようにも感じる(笑)。

時代に残る曲がないせいなのか
モーニンやキャラバンほど騒がれないかもしれないけど、
やはりこれも素晴らしいアルバムです。



普段曲がらない所で曲がったら
入り口に大きなブラジルとペルーの旗が飾ってある小さな店を見つけた。
こんなに近所にLatinのお店が有るなんて。

午後9時を少し回った時間になっていたが寄ってみた。
お店にはLatin系の小柄な女性と小さな女の子。
「遅い時間だけど良いですか?」と聞くと、
片言の日本語でどうぞという話なので、
マヨネーズとかチョコレートとかピクルスとかをテーブルの上にのせた。
こぢんまりとした店で品数は少ないがそれなりの物は揃っていた。

話を少ししてみるとブラジル人のご主人と
先月の23日から始めたらしい。
「主人は用事で出かけている」
と言う奥さんはペルー人だった。
商品がほとんどブラジルのものだったので
勝手に奥さんもブラジル人だと思い込み
日本語とポルトガル語のちゃんぽんで話していたが
反応がイマイチだったのはそのせいだった。
勿論こっちのポルトガル語が下手だったと言うことも
ずいぶん大きな理由だろうが。

4歳になると言うはにかみ屋の女の子は
日本人の保育園に行っていると言う。
そのせいで日本語への反応が素早い。
半分厨房のような形をとっている店員の居るべき場所で
ちょこまかと動き回りながら盛んに母親に話しかけている。
こちらを気にしながら気にしていない振りをふりまき、
自分の事を盛んにアピールしている。

「閉めるはずの時間にゴメンネ」と言いながら
出口のドアに手を伸ばすと後ろから可愛い声がした。
「バイバーイ」と手を振りながらニコニコする女の子に
Tchaoと手を振ると帰ってきた言葉は「バイバーイ」だった。

明日には新しいパンも入ると言うし
日本式の霜降りとは正反対の
彼ら独特の脂身の無い肉も買おう。
私と同じサッカーチームのファンだと言う
ご主人にも会えるだろう。
もちろん、可愛い女の子にもね。
Good gracious! / Lou Donaldson

Lou Donaldson (as), Grant Green (g), John Patton (org), Ben Dixon (ds).

Recorded on January 24, 1963 [BN 4125]


ルー・ドナルドソンは、つかみどころが無い男に思える。
ブラウニーと丁々発止をやっていたと思えば女の尻を見ているし(笑)、
ファンキーなオルガン・ジャズでノリノリに決める。
あんなに熱い奴かと思えば飄々とメロディの上をなぜていく。
時代の流れの中でスタイルは変化するだろうが、
身軽なステップを思わせる演奏は彼の姿からは想像がつかない(笑)。

実態が見えてこないのでなんと言ってよいのかわからない。
と、言っても彼の吹いているアルバムは10枚そこそこしか聴いていないし
半分はファンキーなものだから聴いている量も
それほど自慢できる訳ではないのだが。
基本的には、やはりファンキーな性格なのかな。
自分の持っている技術の全てを使って表現する事よりも
8分目の余裕を持って演奏しているように感じる。

彼の性格なのかもしれない。
彼は打てば響くというタイプのような気がする。
自分から表に跳び出て行くのではなく、
周りの勢いに乗って実力を出せるタイプのような感じがする。
お調子者って言葉がピッタリなのかも(笑)。
お洒落な感じはリー・モーガンにも通じると思うんだけど、
そう考えるのは私だけかもしれないな。

それでも乗せられた後の彼は中々のものだ。
自分で自分に酔っているようなノリは
それに身を任せればとても心地良いものになる。
特にファンキーな彼はそう言う部分が強いように感じる。
雰囲気主義、それはそれで良いと思う。
音楽なんてまずは気持ち良くなければつまらないから。

オルガンとギターが入りベースがいないこのアルバムは、
聴かないと絶対にわかってもらえないと思う。
彼がリーダーでオルガンが入ったとなると
ファンキーでロックな音をイメージされそうだが
しっかりとしたJAZZに仕上がっている。

LouのSaxのメロディがお洒落で心地良い。
選曲も辛からず、と言って甘く流れない上品な曲が選ばれている。
それを綺麗にスタンダードなラインから離れずに作り出されたアルバムだ。
リズムカルでテンポのそれは正しくファンキーですけどね。

JAZZに小難しい先進的とか革新的なものを求められれば
全く別物と言うしかないがJAZZはそればかりじゃない。
お洒落で心地良い音楽で十分だ。
これは頭抱えて聴くのが好きな人には絶対に似合わないな。

アドリブ?丁々発止とやりあうだけがアドリブじゃないってことを
肩の力が抜けたLouが、ここで示してくれている。
ちょっとしたフレーズが小粋でニヤニヤさせられる
隠れた名盤って言ってもよいんじゃないかな。
ジャケも楽しいしね。