Night Dreamer / Wayne Shorter
Wayne Shorter (ts), Lee Morgan (tp),
McCoy Tyner (p), Reginald Workman (b), Elvin Jones (ds).
Recorded at April 29, 1964
リー・モーガンの日になるはずだった。
今日はCandyの様な1ホーンのアルバムよりも
他の管がいるアルバムのモーガンを聴きたい気分だ。
出来たら相方はジョー・ヘンダーソンよりも
ジャッキー・マクレーンの方がいいかな。
で、もっと聴きたかったのがウェイン・ショーターとの組み合わせ。
Indestructibleと同時期に録音された(*ほんの数日後)、
ショーター名義のNight Dreamerを聴いた。
Indestructibleが3管の6人編成で
このアルバムが5人編成での録音なのに共通のメンバーが3人いる。
しかもレーベルも録音技師も両方とも同じメンバーなのだ。
普通ならこの2枚に同じ様なイメージを持とうとするだろう。
このアルバムのショーターからコルトレーンの影が
チラホラして見えるのは偶然なのだろうか?
実はこのアルバムの3年前にコルトレーンが
例のVillage Vanguardを録音した時のメンバーが、
このアルバムのリズム・セクション(Bass,Drums,Piano)なのだ。
こんなところにも勝手に意図的な部分を感じてしまう。
実際には、この2枚は随分違った趣のアルバムだ。
リーダーのカラーが色濃く出ていると言う事だろう。
良くJM’Sでのショーターの重要性が話されるが、
やはりバンド・リーダーのカラーが出ると言うことだろう。
そう、まずこっちには煽り屋がいないのだ(笑)。
黒い炎がメラメラと燃えるようなアルバムだ。
ブレイキーの様な熱さではなく、もっとディープで、
内側に向かう内向的なアルバムともとれると思う。
これがショーターの本質なのだろう。
これら全てはライオンの思い通りなのかもしれない。
この頃BNの他のアルバムにはフレディ・ハバートの名前が並ぶ。
そこへモーガンを持ってきた事も意図を感じてしまう。
モーガンが「もー我慢ならん」(親父ギャグ)と荒れだす気配もないが、
ちょっと予定外くらいには思っていたのではないのかな?
何でも出来る高い技術の持ち主だから上手にこなしてはいるけど、
基本的にノリたい人なのだと思う。
それら全てを含めた上で
ライオンがマジックのタネを仕込んだ様に感じてしまう。
ショーターのやりたい事は彼の心の中にしまっていたのだろうか?
ライオンやウルフそれからメンバーとはリハを含め
色々と話をしているんだろうな。
この深い音楽は偶然に起きた出来事ではないのだ。
やるべき事をやった結果なのだろう。
タネの無いマジックは有り得ないのだから。