1981年全米1位(Christopher Cross の "Arthur's Theme (Best That You Can Do)" からトップの座を奪った)、全英32位、カナダで6位 、日本ではオールジャパンポップ20で7位。アルバム "Private Eyes" からの第一弾シングル。元々は、Daryl Hall のパートナー Sara Allen の妹 Janna Allen のために書かれた(Janna も曲作りに加わった)ものですが、Daryl Hall が気に入り、Sara と二人で Hall & Oates 風の曲に仕立て直したとのこと。ライヴでは、「Private eyes they're watching you ~♪」というコーラスに合わせてオーディエンスが手拍子を打つ(John Oates の発案)のがお約束で、私も1984年の来日公演の際にしっかり参加しました(笑)。武道館の1階席で、始まってから誰も立たなくてしばらく座ったままでイライラしていたのですが、後半この曲のイントロが流れてようやく総立ちとなったことをよく覚えています(もっとも、一緒に行った友人からは「おまえが真っ先に立ち上がった」と、あとでさんざんからかわれたのですが(笑))。

 

その84年の日本公演のプログラム。

 

 

こちらは最近のライヴパフォーマンス。

 

 

アルバムのジャケット。

 

 

1981年全米5位(ミリオンセラー)、全英8位。

 

そしてこのアルバムからのセカンドシングル。

 

 

"Private Eyes" を蹴落としてトップに立ち、10週間その座に君臨した Olivia Newton-John の "Physical" から1位を奪還したのがこの曲(おかげで Foreigner の "Waiting For A Girl Like You" は10週間2位に留まったものの1位になれずじまいに終わった。なお、この曲に代わってトップに立ったのは J. Geils Band の "Centerfold")。さらに、ソウルチャートとダンスチャートも制して「三冠王」となり(白人アーティストがこの記録を達成するのは極めて稀)、ミリオンセラーを記録しました。また、全英8位、アイルランド、スウェーデン、カナダ、ニュージーランドでトップ10入り。Daryl Hall によると、"We Are The World" のレコーディング中、Michael Jackson が彼のところにやってきて、「"Billie Jean" のベースラインは Hall & Oates の曲[この曲のこと]からパクったんだ」と白状したそうです。これに対し、彼は、「実はおれもあのベースラインを他の曲からいただいたんだ」と応えた(「全然気がつかなかったよ」と応えたとの説もある)とのこと。

 

アポロ劇場でのギグ。

 

 

アポロ劇場だからなのか、Daryl がノリノリ(笑)。

 

ところで、この二人はどうやら仲違いしてしまったようで、Daryl Hall が John Oates に対して訴訟を提起し、裁判所は、Oates が Hall に近づくことを禁止する命令(restraining order)の仮処分を下したそうです(Oates はまるでストーカー扱いだな)。その訴訟は非公開とのことで詳細は不明ですが、↓の記事によると、Hall は、最近のインタビューで Oates のことを「単なるビジネスパートナーであってクリエイティヴパートナーではない」と述べていて、なんだか根深い問題がありそう。