1976年全米3位(ソウルチャートでは5位となり、ミリオンセラー)、全英28位、カナダで2位。翌77年のグラミー賞で最優秀R&B楽曲賞を受賞しました(白人男性の曲としては初)。Boz Scaggs が David Paich と共作した曲で、意外なことに、彼にとっては唯一の全米トップ10ヒットです。Boz は、アルバム "Silk Degrees" の中で特にこの曲を気に入っていたものの、シングルカットされるとは思っていなかったところ、クリーブランドのR&B専門のラジオ局によってヘビロテされたことで火がつき、シングルカットされてクロスオーバーな大ヒットとなりました(Boz は、この成功を「アクシデント」と評している)。また、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のプロデューサーから、この曲を映画で使用したいと申し入れがあったにもかかわらず、Boz のマネージャーはこれを断ってしまったとのこと(代わりに(?)、映画『ミスター・グッドバーを探して』で使用されたのだが、もし『サタデー・ナイト・フィーバー』で使われていたらどうなっていたのかな)。なお、David Paich のほか、Jeff Porcaro と David Hungate もこの曲を含むアルバム "Silk Degrees" に参加している(これをきっかけとして Toto 結成に至った)のはご存じのとおり。

 

 

このシングルのジャケットは "Silk Degrees" のジャケットの安易な流用で、いだけないな。

 

ライヴバージョンも。

 

 

若いな。ところで、以前書いたように、1983年に行われた Michael McDonald + Joe Walsh + Boz Scaggs のジョイントコンサート(Suntory Old Hot Live '83)でトリを務めた Boz のパートのオープニングはこの曲だと記憶していたのですが、こちらのブログによると、名古屋公演のオープニングは "Middle Man" で、この曲は4番目に演奏されたとのこと。ただ、私が行ったのは代々木オリンピックプールでの公演であり、セットリストの内容が相違していた可能性も否定できないと思い、さらに YouTube で「Suntory Old Hot Live '83」で検索したところ、当時の実況録音(再生時間が長い(約42分)ので、リンクのみとします)があったので聴いてみたら、この曲からスタートし、それ以降は前記ブログ記載のセトリと一致していました。その音源はFM東京(たぶん)でオンエアされたもので、私が当時カセットテープにエアチェックして繰り返し聴いてたもの。そのため、この曲で始まったものと記憶が改変されてしまった(その前の部分は記憶から脱落してしまった)ようです(そんなのどうでもいいよ)。 

 

こちらは、アルバム "Fade Into Light" で発表されたリメイクバージョン(再出)。

 

 

そして、「AOR三巨頭」の The Dukes Of September によるギグ。

 

 

最後は、Daryl Hall と Chromeo によるセッション。

 

 

これはこれでいいんだけど、Boz との共演もやってほしい。