1977年リリースのアルバム "News Of The World" からシングルカットされ、全英2位、全米4位(ミリオンセラー)をはじめとしてアイルランド、オランダ、ベルギー、ノルウェー、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでトップ10入りするなど世界中で大ヒットしたナンバーですが、No.1 になった国はない(少なくとも主要国では)、というのは意外ですね(日本ではオールジャパンポップ20で2位)。Freddie は、サッカーのことを考えながら、"You'll Never Walk Alone" のようなファンが参加できる曲を書こうとして、できたのがこの曲で、今では、とりわけスポーツの試合の勝者を讃えるアンセムの定番となっていますが、発表当時は、タイトルの主語の「we」は Queen 自身を指すものだと批評家たちから悪意をもって受けとめられ(っていうか、曲解され(?))、「おれたちはチャンピオンだ」とは思い上がりも甚だしい、とばかりにさんざん叩かれました(70年代当時、イギリスの音楽評論家連中は Queen を目の敵にして叩きまくっていたけど、彼らにはいかに見る目がなかったかは今やだれの目にも明らかであろう。いうまでもなく、「we」とは Queen 自身のことではなく、この曲を歌う一人一人のことである)。なお、2011年にイギリスのゴールドスミス大学の研究チームが音楽心理分析の観点から発表した研究結果によると、ポップミュージック史上最もキャッチ―な曲は "We Are The Champions" だということです(これに次ぐのが Village People の "Y.M.C.A.")。

 

ところで、この曲が出た当時、実を言うと、あまり好きになれませんでした。"Now I'm Here" とか "Tie our Mother Down" のようなストレートなロックンロールの方が好きだったので、この曲や "Bohemian Rhapsody" のような大掛かりな構成の曲は、当時中学生だった私にとっては too much と感じられたのです(早い話が「猫に小判」だったということ)。そのため、Queen は敬遠するようになり、やや距離を置いていたのですが、浪人していたとき、同じ予備校に通っていた友人から偶々 "Greatest Hits" のカセットテープを借りて聴いたところ、懐かしさも手伝ったのでしょうが、こんないい曲だったのか、と改めて感じて、自分でもミュージックテープを購入してヘビロテで聴いていました(笑)。

 

 

そしてアルバム "News Of The World" のジャケットも。

 

 

当時、「何だ、このジャイアントロボの出来損ないみたいなロボットは」と、思ったものです(苦笑)。

 

その "News Of The World" の "40th Anniversary Edition" で発表された「Alternative Version」

 

 

そして、今や「伝説」となった感もある Live Aid でのパフォーマンス。

 

 

こんな楽しいビデオクリップもありました(笑)。

 

 

チャーリー・ブラウン大活躍ですが、スヌーピーの出番が少ないぞ!