1963年全英1位、64年全米9位。リバプール出身の Gerry & The Pacemakers は Brian Epstein とマネージメント契約をし、George Martin がプロデュースしたこの曲でデビュー、Beatles に先駆けて Epstein がマネージャーを務めるアーティストで最初に全英 No.1 を獲得しました(この曲に代わって全英1位となったのが "From Me To You")。さらに続く "I Like It" と "You'll Never Walk Alone" も立て続けに全英 No.1 となり、デビューから3曲連続 No.1 という新記録(当時)を打ち立てました(次にこの記録を達成したのは Frankie Goes To Hollywood ・・・彼らもリバプール出身)。作者の Mitch Murray は、当時の人気アイドル Adam Faith と Brian Poole & The Tremeloes にこの曲を提供したのですが、どちらからも断られ、その後、George Martin が Beatles のデビュー曲としてこの曲をピックアップ。Beatles は自分たちのカラーに合わないと思いつつ一応レコーディングはしたものの、やはりオリジナルで勝負したいという思いが強くてこの曲をボツにし、"Love Me Do" でデビューしたのはご存じのとおり。

 

 

Beatles のバージョン。

 

 

「Beatles」を抜きにして全く無名の新人の曲として聴き比べたら、"Love Me Do" じゃなくてこっちを選ぶんじゃね?(笑) ちなみに、 Beatles は Mitch Murray のデモにかなりの改変を加えていて、Murray はそれが気に食わなかったそうです。

 

なお、"You'll Never Walk Alone" はリバプールFC(にとどまらないが)のアンセムとしてサッカーファンにはおなじみ(おれはサッカーはあんま詳しくないのでよく知らねーけど)。

 

 

第三弾シングルとしては、この曲と Lennon-McCartney (実際には John の作品)の "Hello Little Girl" が検討され、結局この曲が選ばれたらしい(なお、彼らは "Hello Little Girl" もレコーディングしている)。