本日の東京白金先限は、27円高2,798円にて終了。
現在の東京白金を取り巻く環境について特徴を挙げると、主に次の二点でしょう。
・総取組が少ない(証拠金が高い)
・12月限の取組が比較的多い
昨日5月18日終了時点東京白金総取組は、21,775枚。
リーマンショック時でも3万枚ほどありましたので、今の取組枚数は異例の少なさと言えます。
ここまで取組が少なくなった要因ですが、こちらも次の二点。
①東京金が歴史的高値を記録しているための換金売り、新規資金流入の少なさ
②3月17日急落を受けた証拠金引き上げの弊害
特に証拠金引き上げに関しては3月17日から2カ月しか経過していないため仕方ありませんが、白金市場の流動性を著しく低下させていることも事実。
半年経過するまでは、ガマンするしかないようです。
本日取り上げたいテーマは、もう一つの特徴である「12月限」取組。
4月16日に「【東京白金】コロナ相場の向こうに待つは、4,000円相場か」を更新しました。
そこで取り上げたのは、「12月限買いポジションが増えたタイミング」。
右軸:東京白金一般買い越し(上下逆注意)
昨年12月25日に12月限が発会、次の2月限が発会する直前まで一般買い越しが増加。
3,400円近辺での買いポジションとなっています。
順調に占有率を増やし、2月限に引き継いだ途端、急落に見舞われました。
3月17日急落により、12月限も当然一部投げさせられました。
しかし、昨日時点で5,922枚が生き残っています!
総取組が減り続けるなか、むしろ12月限の存在感が増しているようです。
他限月が取組を落とすなか、12月限だけはがんばっています。
同じく12月限でも、東京金12月限取組は3,829枚(昨日現在)。
東京白金12月限5,922枚がいかに多いかを物語っています。
このように振り返ってみると、東京白金12月限は不遇で、なんと打たれ強いのでしょう。
お読みいただき、本当にありがとうございます。
清き1票をよろしくお願いいたします。
お問い合わせ Tel:06-6267-2761(平日08:00~17:00)
日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員