本日より、東京白金プライススキャンレンジが168,000円へ引き上げられました。
前人未到の証拠金が続いており、東京白金の取組すなわち参加者も激減しています。
証拠金が上がると当然建玉は減りますが、今回の取組減はそれだけではありません。
日本時間3月16日夜の東京白金急落を経て、総取組は38,237→35,133枚へと大きく減少。
史上初めてサーキットブレーカーが発動され(800円安)、買い玉が振るい落とされました。
17日が410円安で引けた2時間後、日本商品清算機構(JCCH)よりさっそく証拠金アップの発表。
発表と同時に再びフラッシュクラッシュとなり、17時からの1時間で出来高2,913枚、271円下落。
取組はさらに減少、32,445枚となりました。
二日間で取組が6,000枚近く減りましたが、その大部分はストップロスが掛かったことによります。
ストップロスが掛かったことによりたしかに買い玉は淘汰されましたが、限月に特徴があります。
3月11日
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東京白金(円) |
取組(枚) |
20/12 |
2,940 |
14,885 |
21/02 |
2,938 |
13,365 |
↓
3月19日
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東京白金(円) |
取組(枚) |
20/12 |
2,175 |
9,390 |
21/02 |
2,180 |
12,721 |
1週間で800円程度下落した東京白金でしたが、この間目立つのは12月限の振るい落とし。
12月限が先限であった期間の東京白金一般買い越しは、次のようになっています。
右軸:一般買い越し(枚)(上下逆注意)
南ア発電所電力制限により、1月中旬から東京白金は急騰。
一時売り越しになるなど、この上昇で一般投資家は買い玉を降りました。
そして2月に入ってから、一般投資家は再び買い越しを増やし始めました。
同期間の取組を見ても、12月限には当時3,400円以上の買い玉がかなり存在したと思われます。
そして先月25日に更新したように、275円高を経た東京白金は下がりにくくなっています。
下値も切り上がっており、3,000円ブレイクも時間の問題かもしれません。
今回の「コロナ相場」を克服した先には、悲願の「4,000円相場」も見えてくるかもしれません。
その前に立ちはだかるは、「12月限」です。
昨日終了時点で7,009枚の取組、占有率は25.9%あります。
12月限取組が霞むほど、2月限そして新し発会する4月限が大きくなることを祈ります。
というわけで、白金証拠金を下げてください(ついでに金も)。
お読みいただき、本当にありがとうございます。
清き1票をよろしくお願いいたします。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員