賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第266話『波旬』感想 ~いざ練馬へ・・・?~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

カイジ・アカギ・トネガワ等
福本伸行先生の漫画作品
について意見するブログ。
熱い三流を目指します!

テーマ:
感想の前に、タイトルの『波旬』・・・?
一体何ぞや。
 
調べてみると、「人の命や善根を絶つ悪魔」の意味。
サンスクリット語なので仏教用語ですね。
 
へえ、字面からは想像できなかったな。
そうそう使う機会は無さそうですが勉強になりました。

 

今回の場合はときに命を奪い、人格まで変えてしまうギャンブルの魔性を喩えているのでしょうね。

まさに前回からの解説を一語で表していると思います。

 

 

ギャンブルとは、経験が積み重ならないもの。

熟練者や知恵者が常勝するとは限りません。

 

それでも大局的に見たアベレージでは差が付くこともありますが、特にここ一発の「張り」は永遠に闇。

人智の届かぬ世界であり、経験を積んだとて分かった気になってはいけないのですね。

 

カイジがその奇跡を身に沁みていると・・

明けたか・・・遂に。
 
堕天録1巻の7話から、計391話。
連載期間にして13年続いた一夜が、今過ぎ去った。

 

 

カイジも今宵の軌跡を回顧・・・

思えば色々ありました。

 

村岡社長に三好前田、達也亜理沙・・・もう遠い昔のようだ。

実際昔ですけど。

 

見事な回想、計16ページ。

・・・贅沢すぎて涙が出るよ。

 

 

不屈の魂で闘い抜いた一夜、

その末に捥ぎ取った・・・

確かに種銭は300万、数日前までは無一文だったわけですからね・・・。
この24時間に限れば、恐らく世界一ツイていた男だろうな。

 

ただ、いつまでも感傷に浸っていても仕方ない。

3人は逃亡中、まだ勝ちは確定していません。

 

粛々とすべきことが残っている。

何を差し置いても、まずは練馬。
今回の回想には描かれなかった、あの恩人の元へ向かいます・・・!

 

はい、その通りですね。

道草を食いましたし急いでほしい。

 

無事に辿り着けるのか、約束を果たせるのか。

次回に期待します。

 

 

・・・今回は薄味なので、これと言った感想が思い付かない。

 

寂しいので、福本先生の目次コメントを紹介します。

 

最近、仕事、少し、苦戦気味です。進みが悪い。

 

・・・前半二文字を除けば、素晴らしく同感です。

 

二桁ページに及ぶ回想が多用されているのも、その繋ぎの為かな。

改めて納得。

 

 

例えば村岡社長の白振り込みなんて、いったい何度目にしたことでしょう・・・。

特に目的はありませんが、せっかくなので調べてみました。

 

 

堕天録13巻で『ロォーンッ!』してから、

 

和也編冒頭で1回目の回想

 

同10巻で2回目

 

ワン・ポーカー編1巻で2度。

(3回目)

 

(4回目)

 

同6巻で5回目

 

同12巻で6回目

 

同15巻で7回目

これは決着シーンなのか微妙ですけど。

 

そして今回

8回目ですか。

どう思うかはその人次第ですが、

8回のうち本当に必要なのは幾つだったのでしょう。

 

 

・・・ネタが無いと自然に皮肉ってしまうのは悪癖かな。

 

今さら悲観したい訳ではないのですが、感想の流れでつい付け加えてしまう。

恐らく直らないので、諦めて来週まで大人しくします。

 

 

・週刊ヤングマガジン№1(2018/1/1号)より。