場内が暗くなるとモニタの前の天井から布がバサッと降りてきて、
その中にマント姿の羽生選手がいた。一曲目は「いつか終わる夢」。
ラストはカメラを覗き込んで手で覆い隠す。悲鳴にも似た歓声。
そしてここからだ。
かなりダークな映像演出から、リンク中央を貫く赤い光。
そこに般若心経が流れてきて覇王みたいな羽生選手がそこに。
やば。。。
椎名林檎「鶏と蛇と豚」。
赤い光の中、ただならぬオーラを発しながら真っすぐ進んでくる。
既存のフィギュアスケートの概念からは考えられないレイアウト。
バックの映像もカッコよすぎてこのままミュージックビデオになるよね?
そしてショートサイドに歩を進める羽生選手。
円形部分まで来た~!そしてせり上がる円形部分

A席から観ていた私(やその周り)でもマジか…ってなってたけど、
だってこれですよ?
お立ち台で悶え苦しむパフォーマンス。
この時点では曲は終わっていて、羽生選手の言葉が響く。
言葉(フレーズ)に合わせて身体を動かすのは
MIKIKO先生が以前NHKアカデミアでお話しされていた
「空間に対して振り付ける」の動きだなと思った。
で、「私が この世界のルールだ」ですよ
好きすぎる

パフォーマンスを終えるとリンクど真ん中をスタスタ去っていくんだけど、
ランウェイの如くで妖艶な衣装と背中がたまらん。。。
いや~、こんな夢かなえてもらっていいのだろうか…。
演技の間に挟まれる映像も素晴らしくて、
空から落ちてくるキューブを華麗な動きでかわしまくる羽生選手は
アクション俳優そのものだった。(俳優は二度とやらないって言ってたけど)
そして映像から現実へ。
氷を踏み鳴らし、無音の中羽生選手のエッジの音だけが響く。
これは圧倒された。ほとんどエッジの音をさせないで滑ることもできる
羽生選手が敢えて力を込めて音を出す迫力といったら

拍手が出てしまうのも仕方ない面はあるけど(私も思わずしてしまったし)、
本当は拍手もせずに見つめて圧倒されたい。
そして「MEGALOVANIA」に突入。こんなに新プロばっかり見られるなんて!
このプログラム、スピンに次ぐスピンの連続でめちゃめちゃハードなプログラム。
途中から「そんなに回って大丈夫か?」と心配になったぐらい。
これも衣装含め大好きだー

「MEGALOVANIA」が終わるとこれまで戦ってきたという設定の
ドット絵キャラクターが次々と登場。
羽生選手の歴代プログラムくんたちなのだが、とても可愛い

そしてついにラスボス戦へ…!
自然と照明が試合モードになったのでここから競技並みの
ジャンプが入った難プロが始まるのだろうと思ったが、
「プロローグ」「GIFT」のときが明らかに"試合"を模したものだったのに対して、
今回は6分間練習とのアナウンスなく、ごく自然にカウントダウンが始まっていた。
6分間練習で練習するんだけど、所々に「振り付けでやってるのか?」という
動作も含まれていた。
「破滅への使者」。
ここまでの1時間で4曲演技した後、しかも直前の演目ではスピンを連発、
消耗著しい状況で挑む。
4S
3A+2T
3Lo
4T
4T(fall)
3A+1Eu+3S+1Eu+3S
後になって思うことだが、「破滅への使者」は苦しい状態でやるからこそ
説得力を増すのだ。
相手は最強のラスボスなのだから。
演出が上手いなぁ…。
でもボロボロの演技だとそもそも「CLEAR」にならないから、
やっぱり踏ん張らなきゃいけないわけで。
(「CLEAR」以外の選択肢はあるのだろうか…?)
見事ラスボス戦に勝利してセーブしようとしたが
「セーブデータが壊れています」と出てどよめきの中、前半終了。
(私はゲームをやらない人間なのでクリアした時にセーブする意味っていうのが
分からないんだよね…。セーブできなかった絶望感は分かるんだけど、
セーブしたら次プレイするときはその続きからやるってこと?
でも本当に最後までクリアして話の続きがない場合は?)
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30分の休憩の後の第2部。
第1部とほとんど同じ場面からスタート。
マント姿で舞う場面はこのゲームの起動時に流れる風景なのかな?と思ったり。
そして驚きの「いつか終わる夢:RE」。
第1部で披露した演目を再度披露するという、固定観念を打ち破る構成。
ちなみに衣装は色違いになっていた。
しかし2度目の「いつか終わる夢」はピアノバージョンだ。
途中から「これは清塚信也さんの演奏では?」と確信に近いものがあった。
まさかさっきセーブできなかったから、全て前半と同じ演目をやろうとしてる?とも
思ったが、コントローラーを握った羽生結弦は"戦わない"選択をする。
そこから前半とは違うストーリー展開になっていく。
「天と地のレクイエム」、生で観るのは2015年のFaOI以来?
天井には灯篭がいくつも灯っていた。
「あの夏へ」がまた見られたのも嬉しい。
前半の「鶏と蛇と豚」では赤く照らされた道が
今度は青く照らされたのが伏線回収のようで感動

ラストはプロになってからの単独公演・座長公演の
全てで演じられている「春よ、来い」。
「春よ、来い」が終わると、ショートサイドの円形舞台へ。
そこで祈りを捧げて物語は幕を閉じる。RE_PLAYからRE_PRAYへ。
エンドロールは「エストポリス伝記Ⅱ」メドレー。これが秀逸。
勇壮な音楽に乗って前半で登場した"キャラクター"が次々と登場し、
演技をつないでいく。
恐ろしく多くの人が関わった公演。
最初の Artist Yuzuru Hanyu と
最後の Exective Producer Yuzuru Hanyu の表記がまぶしい。
アンコールで出てきた羽生選手は
「ほんとにあの"三毒様"(鶏と蛇と豚)と同じ人?」と
言いたくなるふにゃふにゃ加減だ

アンコールは私の大好きな「Let Me Entertain You」!
しかも「GIFT」でコール&レスポンスができなかったと残念がる
ファンの声を間違いなく拾ってくれたのが泣ける

「let me!」って言ったら「れっみ~

」
「enter!」って言ったら「えんた~

」
「tain you!」って言ったら「てんゆ~

」
って言ってくださいね

…可愛い。。。可愛すぎる

客席全体が (*´ω`*) ←こんな感じになったのは言うまでもない。
「Let Me Entertain You」が終わるとバタバタと立ち上がる観客。
でも「まだ続くんで座っておいてもらっていいですよ」と羽生選手。
続いてアンコールといえば…の「SEIMEI」。
今度こそこれで終わりだ、と立ち上がる観客。
そこから再び映像が流れ始める。
「序奏とロンド・カプリチオーソ」に乗せたメイキング映像だ(!)
この部分だけでも売ってくれ、と言いたくなるぐらい美しい映像。
そしてロンカプが競技の時のバージョンではなく、フルバージョンになっていた。
これまでになかった部分を経てステップシークエンスの部分まで来ると
ロンカプの衣装を着た羽生選手が登場し、ステップからラストまで!
これでもかと出し切ってくれた羽生選手は水色のRE_PRAYパーカーを着て
最後の周回。曲はAdo「私は最強」。
これは「プロローグ」の時と同じだけど、ラストは即興で演技してくれた。
セットリスト11/4(土)
いつか終わる夢
鶏と蛇と豚
Hope & Legacy
MEGALOVANIA
破滅への使者
いつか終わる夢:RE
天と地のレクイエム
あの夏へ
春よ、来い
Let Me Entertain You
SEIMEI
序奏とロンド カプリチオーソ
私は最強
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日曜日は注釈付きスタンドSS席。
正面モニタは全く見えないのでサブモニタを見るしかない。
先に言っておくがこの位置でも流石羽生選手の単独公演、
置いてきぼり感を感じることは全くなかった。
ただし、土曜日はオープニング、マント姿で舞う羽生選手の周りに
羽根がバサーっと舞っていたのだが、
日曜日のこの位置からだと何も見えなかった(^^;)