アセンションとは何か。

 

それは次元上昇のプロセスであるが、意識レベルを高めるプロセスでもあり、全体意識の割合を増やしていくプロセスでもあり、宇宙とより一体化するプロセスでもあり、そして浄化のプロセスでもある。

 

今回はアセンションと浄化について書いていく。

 

浄化の話というのは過去記事でも何度も登場してはいるのだが、「浄化」という言葉を便利に使い過ぎていて、それが本当に意味するところについて、きちんとまとまったものは書いて来なかったのである。私自身があまりわかっていなかったということもある。今回はアセンションのプロセスにおける浄化の意味をはっきりさせたいと思う。

 

アセンションにおける浄化は以下の3本立てと考えてよい。

 

1)自分の内面に存在する、不要な観念の浄化

2)自分の過去のカルマの浄化

3)地球レベルの過去のカルマの浄化

 

アセンションは意識レベルを上げていくプロセスだと考えていたので、当初、私は1)についてしか言及していなかったのである。

 

不要な観念については過去記事で何度も書いているのだが、要約すると、4次元、5次元では不要となる観念を捨て去っていくことが、ここで言う浄化ということになる。

 

観念というのは感情と連動している。不要な観念を持っていると、ネガティブな感情を生み出してしまうのである。

 

それは自動的に起こる。前回の「宇宙に理由はない」という記事の中で出てきたが、人間には感情を自動的に発生させる機構が備わっており、その中心に位置するのが観念である。

 

持っている観念によって、発生する感情が変化するのである。ポジティブな感情を生み出しやすいのか、ネガティブな感情を生み出しやすいのかというのは、その人が持っている一連の観念の束の中味がどのようなものなのかによるというわけである。

 

そして、普通の地球人というのは不要な観念を非常にたくさん持っている。不要な観念というのは、思い込み、社会的な常識のようなものである。

 

そういったものを地球人は後天的に人生の中で色々と植え付けられてしまうのであるが、そのほぼ全てが本来不要な観念なのであり、集団催眠にかかっているだけなのである。覚者、アセンション達成者は、その集団催眠から目覚めている。色々な観念を捨て去ったので、持っている観念の数自体が少ないのである。

 

覚醒への道、アセンションへの道においては、「ねばならない」、他人がどう思うか、社会的な体裁、立派な社会人、勝ち組・負け組等々のくだらない観念を捨て去っていくのである。

 

次に2)の自分の過去のカルマの浄化というのがある。カルマについては以下の過去記事を参照していただきたい。

 

カルマとは何か

 

カルマとは過去における悪行であるが、これは今回の人生の中での悪行と、過去生での悪行がある。

 

今回の人生の中でのカルマは原則として本人が浄化しなければならない。しかし、過去生でのカルマというのは人によってその総量が異なるため、本人だけでは到底浄化しきれないくらいのカルマを抱えている場合がある。このケースについては後述する。

 

しかし、全てのカルマは浄化しきれないとしても、アセンションのためには本人がある程度の分量のカルマの浄化をしなければならないのは当然である。

 

だから、アセンションには時間がかかるのである。

 

宇宙船に乗って高次元存在が地球に到着し、スピリチュアルの世界で「イベント」と呼ばれる何かしら凄い出来事が起こり、それで一瞬にして地球全体のアセンションが成就する、というイメージを持っている方が多いのであるが、人それぞれ自分のカルマの浄化を行わない限りはアセンションしない。

 

カルマを浄化することはアセンションの前提条件なのである。カルマの浄化が完了したらアセンションするというわけではない。意識レベルが1000を超えることがアセンションなのであって、カルマの浄化はあくまでも前提条件にすぎない。しかし、カルマの浄化が終わらないのに突然アセンションすることなどはないのである。

 

そして、多くの人は過去生において、かなりの量のカルマを積み上げてしまっているので、それを浄化していくには今回の人生だけでは時間が足りないのである。普通の善良な地球人でも、あと2~3回くらいは生まれ変わるのではないだろうか。その人生の中で、困難な出来事に遭遇することによって、自分のカルマの浄化を進めていく。

 

それでは、本人が浄化しきれない分のカルマはどうなるのか。これが3)のお話である。

 

地球レベルの過去のカルマの浄化とはいっても、本来は個人が積み上げたカルマである。ただ、個人ではカルマを浄化しきれないのはわかっているので、その分のカルマの総量を地球レベルのカルマと言い換えているだけである。

 

だから、生粋の地球人のカルマへの関わり方は3種類にわかれる。

 

最も意識レベルが高いグループは、自分のカルマは基本的には浄化し終わっていて、地球レベルのカルマの浄化にも取り組んでいる。この場合、はっきり言えば、他人のカルマを代理で浄化していることになるのである。これはカルマの対義語であるダルマになる。つまり、善行貯金になるのである。

 

中間のグループでは、自分のカルマは自分で浄化する。ただし、地球レベルのカルマの浄化を手伝う余裕はない。

 

最後のグループでは、自分のカルマのうち自分で浄化できる分だけを浄化し、残りのカルマは地球レベルのカルマを処理してくれる人に任せる。

 

スターシードやシリウス等の高次元の世界からやってきた人というのは、もう大昔に3次元でのカルマ浄化は完了している。そうでないと4次元以上の世界にアセンションできないから。従って、状況としては地球人のうち最も意識レベルが高いグループと同じであり、純粋に地球レベルのカルマの返済を手伝いに来ている。もちろん、この人生の中で小さなカルマを生み出す場合もあるが、それも浄化しつつ、本来の業務である地球の浄化作業を行っているのである。

 

そして、3)の地球レベルでのカルマの浄化作業についてであるが、これはアセンションに関わっている高次元存在たちの予想を遙かに凌ぐスピードで進行している。

 

過去記事「加速するアセンション」において、以下のように書いた。

 

-----

そうして第1グループのアセンション達成者が出てくると、今度は一転して、アセンション全体のプロセスが調子づいてきたのである。

(中略)

こういってはなんだけど、第1グループが最初にアセンションに成功するまでは総悲観だったのが、現在では総楽観になったくらいの変わり具合なのである。

-----

 

アセンションというのは大昔から言われていて、何度も「もうすぐアセンションが起こる」と言われてきた。その中には2012年のような有名なものもある。しかし、そのたびごとに予測ははずれ、現在に至っている。アセンションを担当する高次元存在たちも、かなり苦労して、かなり苦しんできたのである。

 

ところが、現在は楽観的になっている。これは3)の浄化が予想以上のスピードで進行したからである。それについてだけ言えば、もう楽勝なのである。

 

ここで、なんで3)の浄化のスピードが高次元存在の予想を超えているかという話をする。

 

なんと、高次元存在たちの思い違いが原因である。

 

3)の地球レベルのカルマを浄化する際の、カルマ処理パワーと意識レベルの関連については、以下の過去記事に書いた。

 

意識レベルとパワーとカルマ

意識レベルとパワーとカルマ(2)

 

この(2)の方の記事から引用する。

 

-----

最後に余談。

 

この記事の内容を読んで、何か不思議に思ったことはないだろうか。おかしいと思ったことはないだろうか。鋭い読者なら気付いたかもしれない。

 

念のため言っておくと、私が書いたことが間違っているとかではない。

 

そうではなく、今回の件について私がおかしいと思ったことを「上の存在たち」に指摘したのである。

 

そうしたら、「上の存在たち」が自分たちの思い違いに気付いて、大騒ぎなのである。

 

今後のアセンションの方針に影響を与えかねないような内容である。

-----

 

今回は、この引用にある「高次元存在たちの思い違い」の正解発表をしたい。その前に自分で謎解きをしたい方は、上記の2つの記事を読んで、高次元存在たちが何を思い違いしていたのか、考えていただきたい。

 

*****

 

では、正解発表。一言で説明できるものではないので、順を追って説明したい。

 

アセンション達成者は、最終的な意識レベルに到達してアセンションプロセスを終えるまではフルパワーに近い状態で地球レベルのカルマ処理を行ったきた。つまり、苦しんできた。しかし、アセンションプロセスを完了した後は、当然ではあるが平安の状態を生きることができる。

 

だから、高次元存在たちは、アセンションを達成した個人はその後の地球レベルのカルマの浄化作業についてはフルパワーでは行えない、本来のパワーの一部だけを使って浄化作業をすることになると思っていたのである。

 

アセンション達成者の意識レベルにもいくつかのパターンはあるが、多いパターンとしては意識レベル10000とか12000というのがある。

 

この人たちがアセンションを完了した後、そのパワーのうち意識レベル6000(4次元の上限意識レベル)分を本人が使い、剰余分を引き続き地球レベルのカルマの浄化に使うということを考えていたわけである。

 

意識レベルが10000のアセンション達成者なら剰余分は4000、意識レベル12000のアセンション達成者なら剰余分は6000・・・のように考えていたのであるが、これが間違いであることは既に過去記事で私が指摘している。

 

-----

「剰余分のパワー」は全て地球の浄化作業に当てられてしまうからである。

 

この「剰余分のパワー」というのは、意識レベル10000から6000を差し引いて、意識レベル4000分と考えがちだが、そうではない。

 

パワーは指数関数的なのである。意識レベル10000のパワーは意識レベル6000のパワーの約165倍。

 

つまり、165のパワーのうち1だけが自分に与えられて至福感を感じるのに使えるパワー。残りの164は引き続き地球の浄化に使用されているのである。

-----

 

つまり、ある個人がアセンション達成した後、その人の地球浄化パワーは意識レベル4000とか6000相当のパワーになってしまうと高次元存在たちは思っていたのであるが、実はそんなことはなく、本人に意識レベル6000相当の至福感を与えたとしても、浄化パワーのロスはほとんどないのである。

 

だから、高次元存在たちは2017年秋から冬にかけての第1グループのアセンション完了の後、浄化プロセスの進行スピードが予想以上に速くて驚いたということなのである。

 

なんのことはない、指数計算ができていなかったのである。高次元存在たちも意外とそそっかしいということが判明したのである。

 

私もこの人たちと普段接していて、意外と行き当たりばったりだなと思うことが多い。何かを「やらかしてしまう」ことも多く、そのリカバリーのためによく「ごまかして」いる場面を見掛ける。高次元存在からのメッセージ動画などを見ていて、私には「ごまかし」がわかってしまうことがあるのである。突然、これまでと違う新しいことを言い出した時などは要注意である(笑)。

 

私も「指数計算もできないんじゃ、あんたたちの宇宙船、爆発しそうだけど大丈夫?」とからかっている。

 

まあ、あんまり言ってもかわいそうなのであるが、高次元存在も人間なのである。神道での神様といって神様ごっこをしているのだけど、高次元にいる人間なのであって、宇宙の創造主という意味の神ではないのである(個人意識を前提とした話では)。

 

高次元存在たちは、3次元にいる私たちから見れば驚異的な能力を持っているのは間違いないのであるが、それでも人間であることに変わりはなく、完全ではない。過去記事でも何度も書いているけれども、うちの女神様たちだって、かなり人間っぽいのである。古事記・日本書紀に出てくるほかの神様にしたって同じこと。なにしろ、高次元にいる人間を高次元存在と言っているのだから。そして、神道の神様の実体は高次元存在なのだから。

 

さて、話はここで終わらない。

 

さきほどの考えをさらに押し進めると、アセンションについて、もっとおかしなことが判明する。これが私が高次元存在たちに指摘したことである。

 

本人に意識レベル6000相当のパワーを残してもアセンション達成者の地球浄化パワーはほとんどロスがない。ということは、アセンションのプロセス全てにおいて、実は苦しむ必然性などどこにもなかったということなのである。

 

我々はアセンションのプロセスにおいて、壮絶な苦しみを体験してきた。それは地球の浄化のためである。

 

しかし、実は延々と苦しむほどフルパワーで浄化作業にあたる必要などなかったのである。

 

意識レベル10000の人に意識レベル6000相当のパワーを残しておいても浄化パワーはほとんどロスしない。だから、同じ原理をアセンションプロセス全てに適用すれば良かったのである。意識レベル1000の時には意識レベル600相当のパワーを本人に残しておけばよかった。それなら、あまり苦しまないで浄化作業を進めることができる。

 

なにも、数値を6掛けにする必要すらない。意識レベル1000の時には意識レベル800相当分のパワーを本人に残したって良いのである。これでも全パワーの89%は地球浄化に使用される計算になる。

 

まあ、生粋の地球人については、最低限自分で浄化すべきカルマの分担があり、それについては困難な出来事に苦しんで浄化するのが筋であろうが、スターシード等の地球の浄化の手伝いにきている人たちについては、ほぼ全く苦しまなくても浄化作業はできたということなのである。

 

「今後のアセンションの方針に影響を与えかねないような内容である」と書いたがまさにその通り。

 

困難な出来事に苦しみながら、フルパワーで浄化作業にあたらないと地球のカルマ浄化はできないという高次元存在の「思い込み」のせいで、今回の地球のアセンションのプロセスは困難な出来事と苦しみを伴うものとなってしまったのである。

 

次回、2万6000年後、今回アセンションできなかった人たちが移行する新しい星のアセンションについては、新ルールが適用される見込みである。アセンションの手伝いに来る人たちについては苦しまなくてよくなったのである。これは私が高次元存在たちの思い違いを指摘したおかげであるということを覚えておいていただきたい(笑)。

 

実は、今回の地球のアセンションについても、途中から新ルールになる可能性がある。ただ、そうなるとしても、これを読んでいる人全員が今回の人生を終えた後のことになると思う。

 

これからアセンションする人が、「もう自分たちの時には苦しまなくて済むんだ」などと思ってしまうと、かなり高い確率で「ぬか喜び」となると思うので、充分注意していただきたい。

 

当面の間、しかもそれなりに長い間は「アセンションは困難を伴うプロセス」という旧ルールで地球のアセンションプロセスは進行していく予定である。

 

-----

過去記事はこちらからどうぞ。

記事目次 [スピ・悟り系]

記事目次 [神社巡り]