意識レベルとパワーとカルマ」「意識レベルとパワーとカルマ(2)」の記事において、意識レベルが上昇するにしたがって指数関数的に増大するパワーとは「カルマの処理能力」であると書いた。

 

今回はそのカルマの話をしたい。

 

カルマには少なくとも2つの意味があり、まず、本記事で扱わない方の意味から説明したい。

 

全体意識に基づいた自然な行動を「ダルマ」と呼ぶ。その対義語が「カルマ」であり、個人意識に基づく、全体意識の自然さに逆らうような行動を指す。エゴ・マインドに基づいた行動のこと。

 

このような意味で使用される「カルマ」「ダルマ」もあるということを覚えておきたい。

 

一方、本記事で扱う「カルマ」とは、皆さんが一番最初に思い浮かべる意味での「カルマ」である。

 

魂がこれまでの転生の中で積み重ねてきてしまった「悪行」。あるいは、悪行によって作り出してしまったマイナスの総量。魂の負債。

 

この過去の悪行が原因となって、自分にとって悪い出来事が起こるとされる。悪い出来事の原因とされる、過去の悪行のこと。

 

ここでも「ダルマ」が対義語としてあり、ダルマとは過去に行った善行、あるいは善行によって作り出したプラスの総量。魂の貯金。

 

この過去の善行が原因となって、自分にとって良い事が起こるとされる。良い出来事の原因とされる、過去の善行のこと。

 

このブログのメインテーマとして「アセンション」というのがあるのだけど、当然ながら3次元におけるカルマが残っているうちは、アセンションできない。

 

アセンションするためには過去のカルマを全て精算する必要がある。これは個人レベルでもそうだし、地球全体レベルでもそうである。

 

個人のカルマを全て精算することが個人レベルのアセンションを達成する前提条件だし、地球レベルのカルマを全て精算することが地球レベルのアセンションを達成する前提条件となる。

 

しかしながら、地球全体でのカルマの総量というのは非常に膨大なものがあって、生粋の地球人だけでは到底返しきれないくらいの量なのである。

 

そこで地球のカルマの精算の手伝いに来ているのがスターシードやシリウス人その他の宇宙人ということになる。

 

この話で、カルマは他人が返しても良いのかと驚かれたかもしれない。本当は原則としてダメなのである。しかしながら、このアセンションは特例ということになっている。

 

なぜかというと、地球というもの自体が、実験的に作られた特殊環境だからである。

 

この宇宙における過去のアセンションというのは、全てその星の住人達が自分たちで過去のカルマを精算して達成している。アセンションに関してほかの星の宇宙人のサポートが入ったことは過去にはないのである。

 

ところが、地球というのは、ほかの星にはないくらいの重たい波動の環境として実験的に作られたものであり、その結果自力での再建が不可能というところまで来てしまったのである。

 

地球のアセンションは過去に6回失敗しており、今回が7度目の挑戦なのであるが、それを見てもわかるように、例えば過去のシリウスのアセンションなどと比較すれば遙かに大変な大プロジェクトとなっているのである。

 

だからこそ、宇宙で一番大変な環境下におけるアセンションを達成した個人には心からの敬意を表したいし、おめでとうと言いたい。地球全体のアセンションはまだ先だが、それも間違いなく達成されることになる。

 

悪行としてのカルマに話を戻そう。

 

過去記事「悪とは何か、善とは何か」に書いたように悪とは相対的なものである。この記事から引用する。

 

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人によって感じ方は異なるであろうが、例えば、殺人の悪の度合いは99%、ドロボーは80%、パワハラは70%、電車内の迷惑行為は40%、捕鯨・イルカ漁は20%、肉食は15%、菜食は1%のように感じるかもしれない。

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当然ながら、悪行と一言で言ってもさまざまなレベルの行為があるのであり、その行為のレベルによって負債として背負うカルマの量が異なる。

 

このカルマの量を決める方法は私にはわからない。行為を行った当人の守護霊が決めるそうである。

 

もちろん、守護霊がお手盛りで決めるという意味ではなく、カルマの量を決める基準とか数式のようなものはある。

 

上記引用では、なんとなく雰囲気のパーセンテージが書いてあるが、当然ながら殺人と電車内の迷惑行為のカルマの量の比が2.5倍なはずはないので、数式はわからないけれども、「指数関数的なカルマ関数」があると思われる。

 

たとえば、女神様たちによれば、殺人は電車内の迷惑行為の1億倍くらいのカルマ量だそうである。

 

カルマというのは複数の人に悪い影響を及ぼした場合、掛け算になる。だから、無意味な戦争などで多くの人を殺したとなれば、カルマの量は殺人のさらに数十万倍、数百万倍などとなるわけである。

 

究極の視点から見れば、宇宙には善も悪も存在せず、戦争を引き起こしたような人ですら全体意識の現れなのであるが、ここでのカルマの話というのは表面的に現れている世界のことを言っているのであって、それはそれ、これはこれなのである。

 

上記引用における菜食もカルマを作り出すのだろうかという疑問があるかもしれない。当然ではあるが、答えはNoである。その次元ごとに、できることの範囲があるので、その次元において無理なことはカルマにならない。そして、3次元においては肉食もセーフということである。

 

何がカルマになって何がカルマにならないのか、あるいはそれぞれの悪行ごとのカルマ量などについては、ここでは詳しく触れないので、興味がある方はご自分でペンデュラムを使用して調べてみてほしい。

 

さて、カルマというのはどうやって返済することができるのだろうか。

 

2つの方法がある。1つ目の方法は、「過去のカルマが引き起こす悪い出来事に苦しむことによって」。

 

例えば、過去(この転生または過去生において)に他人に無意味に暴力をふるってしまったとすると、逆に暴力をふるわれるかもしれない。必ずしも、同じ出来事が返ってくるとは限らないが、とにかく自分にとって悪い出来事が起こる。

 

これで何もしなければ、カルマが消える。悪い出来事が起きたけれども、カルマが消えて良かったね、となるのである。

 

ところが報復行為をしたとしよう。そうすると、また新たにカルマをつくってしまうことになるから、カルマの総量が減らないのである(出来事の重みによってカルマ量の差はあるが)。

 

殴られたら殴り返す、恨まれたら恨み返す、とにかく何かあれば報復行為で返す、というのが絶対にダメなこととは思わないけれども、報復合戦みたいのをやっているうちはカルマの返済などできるはずがないのである。

 

カルマというのはこの人生だけでのプラス・マイナスを言っているのではなく、全ての過去生の総決算的なものであるから、3次元の視点から見ると「なぜ、こんな悪い出来事が自分に降りかかってくるんだ」と思うことも発生してしまうことになる。

 

その時には、この話を思い出していただきたい。報復行為は新たなカルマを作り出すのだと。

 

もう1つのカルマの返し方は「善行によって」である。

 

ただ、現実的には難しいと思う。カルマの負債を抱えているような人が、善行をするだろうか。この3次元においては難しいと思うのだが、一応、このようなカルマの返し方もある。

 

役に立たない情報かもしれないが、高次元におけるカルマについても書いておこう。

 

高次元では3次元とは逆で、「自分が苦しんで」カルマを返すことが難しい。高次元には困難な出来事が基本的にないからである。だから、もしカルマを抱えたとすれば、基本的には善行で返すことになる。

 

ただ、高次元ではカルマ・ゼロがデフォルト状態である。高次元では悪行などしないのが普通だから、カルマを抱えること自体が珍しい。

 

しかし、絶対にカルマを抱えることがないかといえば、それは違う。

 

先日、宇宙の歴史140億年の中で初めて発生した痛ましい出来事があった。

 

アセンションとは困難な出来事を通して、自分の内面の浄化、地球全体の浄化を進めていくプロセスである。だから、アセンションのプロセスにおいては誰しもが苦しむのである。

 

それは良いのであるが、このプロセスの途中で、ある手違いが起きた。

 

ある守護霊が、あるアセンション達成者を苦しませすぎたのである。本来全く必要のない苦しみを与え続けてしまったのである。

 

この業務上のミスにより、この守護霊は莫大なカルマを作り出してしまった。

 

さきほど書いたように、高次元では苦しみがないので、善行でカルマを返済しなければならない。

 

この守護霊の場合には、高次元において公共の役に立つこと、地球にたとえるならばゴミ拾いのようなことを数億年続けなければならない。

 

3次元同士であれば、同じくらいの苦しみを味わうことによって比較的短期間でカルマ返済が可能なのだが、高次元には3次元での出来事に対応するような重みのある出来事自体が存在しないのである。善でも悪でも「軽い出来事」しかないのである。だから、カルマ返済に数億年かかる。

 

この種の致命的なミスはこれまでゼロとのことで、本当に宇宙140億年の歴史で初めての、宇宙史上に残る痛ましい出来事であった。

 

ちなみに、必要以上の苦しみを負わされた本人が全て許すと言っても、カルマはどうにもならないそうである。本人が許すとか許さないとかは関係なく、カルマを背負ってしまうのである。


守護霊業務というのは、6~8人から構成される守護霊チーム内で交代で担当する役割である。だから、どんな人でも守護霊業務に関わる必要がある。

 

守護霊業務等でカルマを作ってしまった場合、次元間での出来事の重みの関係上、莫大なカルマを背負う可能性があるということなので、このことを是非覚えておいていただきたい。

 

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