明けて今年の北海道滞在15日目。
この日は朝6時に起床してのんびり阿寒湖畔でモーニング🥐。
阿寒湖を2日やったのでこの日は阿寒川でもやろうか?とも考えましたが昨年熊が出てルアーマン達を威嚇して来てたのを思い出し、1人で行く気になれず止めました。
とりあえず阿寒湖に来た理由はニュー阿寒のwataruさんにお会いすることが第1目的でしたから必要以上に滞在するとかえって気を使わせてしまうので阿寒湖をあとにしました。
8時に出発🚙して天気がよかったのでいつもは通過する双岳台の展望場所から阿寒の山々を眺めてたら
ホテル鶴雅の車🚐が現れて停車。
車内からウェーダーを履いた釣り人達が降りて来て記念撮影してました。
そのうちの運転手が話しかけて来て聞けば鶴雅のフライマンのガイドらしい。
その人は日本人で他の3人はお客さんでアメリカ人とのこと。
「(方向的に)これから屈斜路湖ですか?」と聞くと何処かの川に行くらしい。
「昨日はうちのホテルの裏でドラワカで入れ喰いしてもらったので今日は別の川にご案内です」
(あのベタ凪の状況であの場所でドラワカがよかったのか。🤔初日にレーシングワカサギを袋ごと紛失してなければi字系でなんとかなったかもしれない。)とまた次回の引き出しに参考にしました。
私はこれから屈斜路湖に行くルアーマンだと言うとガイドさんは流暢な英語🔤で米国人に説明してまして彼らは日本のルアーマンに興味津々なのか私の持ち物をジロジロ見てました。😒😒😒
鶴雅のガイドさんは「よかったら撮りましょうか」と私の記念撮影もしてくれました。↓
鶴雅の御一行と別れた後は屈斜路湖へ。
9:30
阿寒湖に行く前日に訪れた時は閉まってた林道ゲートも開放されてました。
阿寒湖で知り合った練馬のフライマンが「今年は6月1日は土日で弟子屈の役所が休みだから3日まで開かないよ」と言ってましたが長年通ってる私「そーなの?土日でも開けに来るはずだけどなー?」と疑問に思って行ってみたらやっぱり開いてました。
危ない、ガセネタに騙されるところだった(笑)
ゲートが開いてれば前進あるのみ。
数日前は歩いて行って引き返した先のヒグマの棲家も車🚙ならさらにどんどん進めます。
歩いて行くにはちょっと遠かった沢のインレットに入りました。
風がなく無風ベタ凪でしたが産卵で集まったワカサギが多く見られました。
私の古いポンコツ防水デジカメ📸でも綺麗な水中🫧撮影が出来ました✨
ワカサギの量は半端なく手を突っ込めば簡単に捕れるほどでした。
毎年思うことですが屈斜路湖のワカサギは大きいです。
芦ノ湖や西湖のワカサギよりも全然大きい。(ちなみに阿寒湖のはメダカに毛が生えた程度でした↓)
このベイトのストック量でしからこれで風でも吹いて荒れたらスイッチ入ってスゴい事になりそうです。
しかし残念ながら無風&ベタ凪。
沖から差して来るわけでもなくトラウトにスイッチは入らず全くアタリはなかった。
それでもワカサギを捕食しようと大型のウグイが大量に接岸してて連発の入れ喰いでした。
大きいモノは50cmを超えてましたが大きさが伝わりにくいのでバス持ちして自撮り🤳ました(笑)
(ウグイなんか撮ってるなよ!ってまた言われそうですw)
10:00
ウグイばかりで飽きてきたのでポイント移動。
林道のさらに奥深く進みます。
どんどん道が悪くなり途中、落石があったり。
これをかわしてこの先の車🚙を転回して引き返す場所も考えながら次のポイントへ。
かなり林道奥まで来ました。通過して来た林ずーっと続く光景。↓
相変わらず鏡🪞のような静寂の湖面。
晴れ☀️て気温🌡️も上昇。
もはやただの観光日和になってしまいました。
ここまで奥深くに来ると周りは春ゼミが騒がしくなってました。
ウェーディングすると気持ちイイ。
湖面には落ちてきたエゾハルゼミの姿も見られます。
こうなればやる事はセミパターン。
シルエット的にはスミスの美禅がマッチザベイトでしたが私は飛距離を稼ぎたかったのでひと回り大きい大美禅をチョイスしましたが…
…釣れるのは相変わらずウグイばかり。
しかしトップで釣れるので暇つぶしにもなるしそれなりに遊べます。
どうせこの状況だとトラウトは無理っぽいし。
天気が良く☀広大な北海道の湖で沢のせせらぎと春ゼミの合唱の中、とても気持ちいい。
まさに大自然🏞️を独り占めです。
なーんて浸ってたら本命のアメマスも釣れてくれました。
ちょっとサイズが小さいんですがそこは御愛嬌。
やっぱり手前のシャローはウグイに占拠されてて少し沖に投げないとトラウトは釣れない。
この天気と地合いだと沖合いのブレイク付近に居るのだろう。
16:30
気がついたら少し日が傾いてきました。
ここで1度林道を出てかなり遅い昼食兼夕飯にしました。
17:30
実釣再開。
ここからが本番です。
夕マヅメの時合いに少し風が出てきてくれました。
すぐにも風が当たる側を探して移動します。
日中にベイトのワカサギが多く居たポイントを数ヶ所チェックしてたのはこのためです。
風+波🌊+ベイト=【勝利の方程式】のはずでしたが···
風が弱くてしかも1番ワカサギが多く居たポイントは風裏でしばらくやってみたがダメ。
次のポイントも波風の影響が弱い。
めぼしいポイントがあまりなくてやっと「ここなら💡」って思ったポイントに入りました。
暗くなってきてワカサギ達も沢に大集結してました。
(↑またも水中🫧撮影が綺麗に撮れました📸)
しかしワカサギがデカい。
マッチザベイトで9〜11cm程度のワカサギカラーのミノー(ここではDUELストゥープ90SRとシュマリ110F)をチョイス。
この日やっとのチャンスらしいチャンスでした。
もちろん私の期待はMAX🆙でヒグマの恐怖なんかすっかり忘れてひたすらミノーイングしてました。
ところがっ!?🤨
どうしたことか釣れるのは大きめなウグイばかり。
うーん🤔やはり風が弱いか。
この程度の微風ではさざ波くらいしか立たないからトラウト類のスイッチが入らないか。
しかし時刻は19時になり、夕マヅメ時から🌃夜釣りに突入のいい時合いなんだけどなぁ。
もうウグイを”ちぎっては投げ、ちぎっては投げ“(笑)を繰り返し🔃て少し諦めかけた頃でした!
かなり手前のドシャローで
ガツッ!!
と一瞬根掛かりのような手応え。
そして次の瞬間に猛ダッシュ。
最初はデカいウグイのスレ掛かりだと思ってました。🤨
ところがウグイやワカサギを蹴散らすような飛沫で湖面を割って出たのはやたらドデカい頭と背中。
な、な、なんだなんだコイツはっ!!?
と思考回路がパニくった🤯あとに
ジュイィィーーーン!
と音を立てて唸るドラグにラインの放出が止まらない!
と、止まらないっ!💦
まるで青物みたいにトルクフルで力強く、そして速い。
すぐにも臨戦態勢に入って対応しつつ、頭🧠を整理する。
あれはパッと見で70センチどころか下手すりゃ80センチクラスだったぞ?
しかも太くてデカい。屈斜路湖では今まで見たこともないサイズだ
一瞬イトウかっ?とも思ったけどイトウはこんなに走らない。
止まらないこのダッシュはイトウやアメマスじゃない。
そう言えば一昨年知り合って屈斜路湖の夜釣りポイントを教えてくれた小清水のS君が一昨年、
「ゴールデンウィーク明けにここで80オーバーのレインボーが釣れてちょっとしたニュースになった」って言ってたっけ。
あの時はにわかには信じがたいサイズだと思って聞いてましたが…
まさかコイツは···
その···
モンスターレインボーかっ!!
獲りたい!
何が何でも絶対に獲りたい!!
頼む!バレないでくれ🙏。
タックルは前日まで阿寒湖で使用してた物でラインは0.8号+ナイロンリーダー10ポンド。
あまり無理は出来ない。
しかも今年はここまで大型魚はことごとくバラしたり切られたりしてきた私。
今回はイトウよりも貴重で強烈なファイトの持ち主が相手だ。
しかもタックルも道北で使ってた対イトウ用の物よりもかなりライトな対アメマス用でしたから少し不安がよぎる。
最初はかなり沖まで走られて少し動きが止まったら巻いてはまた少し出され、の『往って来いの綱引き状態』。
ドラグを多少緩めて調整したとはいえ私がトラウト相手にここまでラインを出されて沖に走られたのは過去に記憶がない。
まるでカツオかサワラを彷彿させるよう、と書くと大袈裟で語弊があるかもしれませんがライトなトラウトタックルでしたから感覚的にはそんな感じでした。
ドラグは緩めたり適度に締めて調整して慎重に時間をかけてやりとりしました。
···(中略)
かなりやりとりした感覚でした。(実際はそんなに時間は経ってないと思うが)
そろそろ10メートル先くらいには居るだろう?と言う距離まで寄せてきたがすでに真っ暗くなってましたのでよく見えない。
しかし距離を大分縮めたのは間違いない。
そろそろ主導権を取って寄せて来るか···
そう思った時でした!
無情にも軽くなるテンション。
なんでだ!!
なんでバレたんだ!?
あんなに慎重に時間かけてやったのに!
暗い夜の屈斜路湖畔に私の無念の絶叫にも似た叫びがこだまする。
ルアーを回収したらフックが見事に伸ばされてました。
掛かりどころが悪かったのか?いや、もっと時間をかけてさらに慎重にやればよかったのか?それとも時間をかけすぎた?もう少し勝負を急げばよかったのか?
しばらくは受け入れたくない現実を逃避して自問自答しました。🤔
防戦一方だった。
主導権はほぼ取れなかったように思う。
手も足も出なかった。。。_| ̄|○
昔からバラした話には『逃げた魚は大きい』と言い、話に尾ヒレがついてさらに大きくなります。
この日バラした魚も正確には80cmまではなかったかもしれません。
ですが間違いなく最低でも70cm以上はありました。
(今までそれなりに数々の魚を釣ってきましたから多少の誤差はあれどトラウトなら大体サイズの見立てに大きな差はなかったと自負してます。)
しかし完全に心が折れてもうルアーを投げる気になれずポイントをあとにして車🚙に戻りました。
しかし歩いて車に戻る頃には徐々に冷静さを取り戻しており、今日は大量のウグイと小アメマスしか釣ってないことに気付く。
やっぱりこのままじゃ終われん!!
20:00
いつもの夜釣りポイントに向かいます。
アメマスの2、3本は釣れるだろう?と思ってましたが
無。
どうしたことか全くのノーバイトでした。
1時間粘りましたが流石に熊が怖いので21:00納竿。(この日の移動と休憩時間を差し引いた実釣時間は9時間30分でした)
結局この日はモンスターレインボーと激闘して完敗しただけ。
あまりにも悔しくて無念で夜の湖畔で悔し泣きしそうになりましたよ。🤧
私が釣りでここまで心が砕け散った思いをしたのは
今から19年前に初めての北海道挑戦で起こった『最初のメーターオーバー事件』と
4年前の『支笏湖のモンスターブラウン』の時と
そして昨年の『メーター遥かオーバー事件』。
これらに匹敵するほど悔しくて茫然自失でした。
色々と広く浅く色々釣って(昔は)来ましたが泣きそうになるほどの記憶は全て北海道でのトラウトフィッシング。
これら以外に他にもデっカい海アメにスプリットリングごと伸ばされたり
阿寒湖でもモンスタークラスのアメマスと激闘したり
北海道のトラウト釣りはロマンがあります。
だからヒグマが危なくても毎年北海道に行ってしまうんですよね。
私が関東でのバスやトラウトフィッシングをやらなくなりライトソルトばかりになったのは年に一度の北海道での長期遠征でトラウト三昧を楽しんでるからかもしれません。
無念の失意のうちに22:00就寝。
【まだまだ続く…】