不幸のどん底 & 幸せのゲージ•子供達の笑顔• | 黒人夫とのアメリカ生活30年

黒人夫とのアメリカ生活30年

黒人夫との約30年のアメリカ生活で体験した、黒人差別問題など、ありのまま綴っていきたいと思います。より良い未来を願って⭐️


マイホームを突然失った12年前、



夫は、

「子供達には、家を失った負担を感じさせないように生活してしていこう。子供達の笑顔だけは守っていこう。」

と言っていた。


それ以来、戦場の様なサバイバルな毎日だが、子供達には、それを感じさせないように、1日の終わりの、私達の幸せのゲージは、

子供達の笑顔

だった。

夫は、幾ら嫌なことがあっても、子供達の前では。いつも冷静で、冗談を言ったりし、あの精神力は、相当なものだと思う。

ただ、私は一回だけ、娘の前で、大泣きしてしまった事がある。

それは、大金を騙し取られ、マイホームから追い出され、この町に引っ越したばかりで、食べるものさえなかった夏休み。

私は、お腹が空いている5歳の娘を連れて、市で夏休みの間、毎日提供してくれている、無料のランチをもらいに、近くの公園で列に並んでいたのだが、私達の番になると

「ごめんなさい。もうランチなくなっちゃいました。」

と言われた。

その日のメニューは、ターキーサンドイッチで、娘は楽しみにしていたので、残念そうだったが、それを我慢している、お腹の空いた娘の手を握って、車で家まで戻る帰り道。

私は、自分達の前でランチがなくなってしまったという不運と、甲斐甲斐しく我慢している娘が不憫で、自然と涙が止まらなくなり、気が付いたら、運転しながら、娘に

「こめんね。ごめんね、、、」

と言いながら大泣きしていた。(おそらく、突然家を失ったショックも、同時に襲ってきなのだと思う。)

そして、今後は、

“二度とこんな思いはしたくない”

と誓ったのだった。


皆んなそれぞれ、どん底はあるが、あれが私にとっては

どん底

はだった。

そう言えば、以前、「昔の男」という日本のドラマで、主人公のあかりが、昔の男である嵐と不倫し、どんどん不幸になっていくのだが、店のマスターが嵐に

「どん底にも、色々ある。ただ息を吸って吐いているだけの毎日もどん底だ。ちょっと、あなた達のような激しい人生が羨ましくなる。」

って言ってたっけ。



あなたの人生のどん底は、何ですか?









 

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