新型コロナウイルス感染症の拡大抑制に向けた動きが顕著になってきました。
全国規模のイベント自粛に続き、全国すべての小中高、特別支援学校に対する
臨時休校要請はかなり踏み込んだものといえます。
急な要請で対応に追われる教育関係者は当然のことですが
一般企業にとっても社員への対応面できわめて影響が及ぶものです。
それでなくても、活動自粛による消費行動の低迷による影響が出ています。
また、メーカーにとっては多くが部品等の生産を中国に依存していることで
サプライチェーンが分断されるなど業績悪化は否めません。
特に中小企業にとっては資金繰り面での影響が大きいでしょうから、】
ここにきて更なる試練の時期となりそうです。
いつもながらのことで、結局は結果論に」なるのですが、
初期対応の重要性が問われますね。
確かに、問題事象発生当初の時点ではリスクの大きさが想定できず
どうしても場当たり的な対応になりがちです。
そして徐々に対応度合いを高めていくことになりますが
その結果、次から次への対応策を実施することでその期間の長さもあって
体力的、精神的な疲弊感も高くなってしまうものです。
この辺りがリスク対応の難しさだと思いますね。
企業変革の場合でも同じで、一気に膿を出し切ると、その時の痛みは大きいですが
その後の回復は早くなります。
これを徐々に進めていこうとすると、いつまでたっても良くなった実感が持てず
継続的なストレスから組織が疲弊してしまいます。
リスク感度を如何にして高めていくか。
リスク評価に対する思考をどのようにして磨いていくか。
リスクはプラス面、マイナス面の両面についての不確実性のこと。
絶対ということがないだけにどう対応するかによって結果が大きく異なることになります。
常日頃の問題意識、トレーニングの重要性について考えさせられます。
新型コロナに関するニュースが日々流れていますが
収束の兆しは見えず、むしろ拡大の不安が広がっています。
政府の基本方針も出てはいるもののはっきりした基準もなく
かえって不安を拡散しているきらいもあります。
人の集まることを避けるため、イベント等は中止され
出張などの移動も禁止されているところも。
ここにきて、目につくのが在宅勤務です。
働き方改革への取り組みの一つとして在宅勤務は挙げられていましたが
この新型コロナ対策で一気に広がりを見せているようでもあります。
資生堂で8000人、電通で5000人を対象に切り替えると。
そもそも在宅勤務はテレワークの一つで、情報技術を活用した、
場所や時間に制約されない柔軟な働き方もこと。
在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィスワークがあります。
こういった改革は体力のある大企業が先導して行われますが、
中小企業にとってはなかなかハードルが高いものです。
資本力に劣る中小企業にとって唯一平等な資源が時間であることから
人海戦術的な働き方から脱出できないものです。
ここきて新型コロナの不安が!
中小企業としても取り組まざるを得ない状況になってきています。
危機管理対応ではありますが、企業体質の変革にとっては
いいチャンスととらえることもできるのではないかと。
中小企業にとって遅れがちな情報技術の導入についても
積極的に取り組むきっかけにもなりそうです。
せめて、ピンチをチャンスにできるように
考え方は切り替えていく必要がありそうです。