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人生の旅路

僅か伍十年、構築される人世




このところ、毎週のように



池袋と渋谷を、行き来する日々。





今月、最初のステージを終えた翌日から



新曲のプリプロを開始。


ピアノと仮歌を元に、アレンジや構成を練っていく。






少し時間はかかりそうだが、妥協はしたくない。



しかしその分、睡眠時間が日々削られていく。






以前、東京で暮らしていた時も


休みの度に、実家へ帰っていたけれど



まるで逆の生活になるとは...


つい数ヶ月前までは、思ってもいなかった。





















大山を望む、のどかな田園風景。



穏やかに舞う、色とりどりの光を浴びて



今年も菖蒲の季節がやって来た。






あやめの里には、約200種2万株の



ハナショウブが咲き薫る。



















れんげの郷に、あなたがいた頃



この時期、決まって訪れた想い出の場所。





まだ会話が成り立っていた、あなたと


共に歩いたこの路を、憶えているだろうか。





故郷を離れて、重ねた年月。


徐々にうすれ行く記憶、失くした希望。




今はもう、この声も届かない。





















輝く陽光、降り注ぐ雨の日も



きっと見守られている。






あなたから生まれた、生命の可能性を信じて



いつか語った夢も、手を伸ばせば



掴めるかも知れない。






これから進む、人生の旅路は



いつか、あなたへと辿り着く。






生き抜く喜びを、かみしめて




その時を、迎えたなら




あなたのもとへ還ろう。














『ホー』と、胸一杯に息を吸い込み



吐く息が、『ホケキョ』とこだまする。










我が家裏の林からは、本格的な春の到来を



今年も、ウグイスのさえずりが知らせてくれた。










日本各地を染め上げる、白く薄紅の桜色が



見事に咲き薫り、この季節を彩る。

























春になると想い出すのは、やはり



石神井川沿いの遊歩道に立ち並ぶ、桜並木。

























中板橋から、ときわ台に向かって



川沿いに立ち並ぶ、壮観なしだれ桜。








そして、石神井川ほとりにある



『昇家』のチャーシューと納豆オムレツ。

























東京を発つ、前の日の晩




最後の夜は、愛すべき同士達と




焼酎を飲み明かした、懐かしい想い出が蘇ってくる・・・

























新メニューの納豆つけ麺は、是非いつか食べてみたい。

























あれ以来、




私は約3年振りに、池袋を訪れていた。

























頻繁に通っていた、豊田屋の




モツ煮にホッピーは、人気の定番メニュー。

























ここからまた、新しい何かが始まる予感。





純粋に、今よりもいい景色を眺めてみたい・・・





ただ、そんな想いが強くなっていた。

























考え方が変わって行くのは、成長しているという事。





もちろん、進む方向を変えるには勇気と決断がいる。





限られた場所で足掻き、信念を貫くのは誇り高い。





また、多様な世界を観るのも師となり





私は、それを欲していた。

























桜は冬の間、黙然と開花する為の準備をしている。






凍える寒さに耐え、その幹の中で桜色を作り続ける。






仮に大寒の途中、気温が上がるならば






未熟なまま芽が開き始め、すぐに枯れてしまう。






十分に冬を経験してこそ、綺麗な大輪の華を咲かせる事が出来る。










春植えざれば秋実らず



冬来たりなば春遠からじ



花咲く春にあう

























厳冬の時代を耐え忍び、充実した時を過ごせば





満開の春は、必ず訪れるだろう。























湘南平塚で、酢湯麺一筋。



昭和32年創業以来、伝統の味を守り続ける


老舗のラーメン店。





幼い頃から、その存在は知っていたが


私は初めて、この店に訪れた。





建て替えか、リフォームをしたのか


歴史を感じさせぬ、新築のような趣きの建物。















『これは、ラーメンなのか・・・』





麺は、ソーメンのように細く白い。



その上には、たっぷりのワカメに、刻みネギとメンマ。















スープを口にしてみると、酸っぱさが染み渡る。






家系やG系が人気といわれる昨今、



ラオシャンは、平塚系と謂われている。






澄んだ空に輝く、蒼白い月




貴女の温もりを感じたまま




やがて闇は月を侵食し、沈黙は永遠の詩を謳う



















進む紅葉、枯れゆく落葉樹。





冬将軍の到来と共に、


かけがえのない大切な命がまたひとつ


散っていった・・・



















旧長崎屋ビルは、ついに解体され


パールロードに彩るイルミネーション。


商店には既に、しめ飾りが並んでいる。



















母を偲んで集まってくれた


親戚、友人・知人、万田自治会の方々


そして、葬儀の打ち合わせの段階から


親身になって、色々とアドバイスしてくれた


シンちゃん父には心から感謝。



















これで終わり・・・



来るべき時は訪れ、この世界から両親共に



いなくなってしまった。



















母は、実に8年もの闘病生活に耐え、苦しみ


やっと、解放された。




もう、病状や介護の事など心配しなくてもいい。




覚悟はしていたものの、何故か


心はどんよりと曇ったままで





別れの時も、貴女の余韻を感じ


私は、心の中で生き続けている


在りし日の母の姿を、ずっと探していた。





















母よ、あなたは何と不思議な


豊かな力を持っているのか・・・























『おかえり。やっと家に帰って来れたね』








今でもまだ、貴女がいなくなった事が信じられない現実。







そして私は、母への想いを胸に

LAST STAGEに立とうとしている。









PEACEFUL WORLD 2013 Grateful Birth






この世界が滅んでしまうと嘆く時も


この地は、喜びで満ち溢れている。




そこには、豊かな庭園や林、立派な殿堂があり


種々の宝で荘厳され、宝の樹には、多くの花が咲き香り


たくさんの実がなっている。




天人たちは鼓を撃って、いつでも妙なる音楽を奏でている。




いくつもの季節を共に過ごしてきた


美しい想い出が、鮮やかによみがえる。






15年以上も離れていて、


やっとまた家族になれたのに。


もう少し、そばに居て欲しかったけれど







『平成25年12月2日19時03分』







貴女は、私の前から去ってしまった・・・










でも、これは永久の決別ではなく




遠い未来で、また出逢うための約束




いつか再会できると、信じていたい。









貴女から貰った多くの愛情は、決して忘れない。


私を産み育て、いつも愛してくれて


今までありがとう。








愛する母よ、永遠に。









$人生の旅路








心配してメッセージくださった方々

誠に、ありがとうございました。