時と潮流は人を待たない | 人生の旅路

人生の旅路

僅か伍十年、構築される人世




『ホー』と、胸一杯に息を吸い込み



吐く息が、『ホケキョ』とこだまする。










我が家裏の林からは、本格的な春の到来を



今年も、ウグイスのさえずりが知らせてくれた。










日本各地を染め上げる、白く薄紅の桜色が



見事に咲き薫り、この季節を彩る。

























春になると想い出すのは、やはり



石神井川沿いの遊歩道に立ち並ぶ、桜並木。

























中板橋から、ときわ台に向かって



川沿いに立ち並ぶ、壮観なしだれ桜。








そして、石神井川ほとりにある



『昇家』のチャーシューと納豆オムレツ。

























東京を発つ、前の日の晩




最後の夜は、愛すべき同士達と




焼酎を飲み明かした、懐かしい想い出が蘇ってくる・・・

























新メニューの納豆つけ麺は、是非いつか食べてみたい。

























あれ以来、




私は約3年振りに、池袋を訪れていた。

























頻繁に通っていた、豊田屋の




モツ煮にホッピーは、人気の定番メニュー。

























ここからまた、新しい何かが始まる予感。





純粋に、今よりもいい景色を眺めてみたい・・・





ただ、そんな想いが強くなっていた。

























考え方が変わって行くのは、成長しているという事。





もちろん、進む方向を変えるには勇気と決断がいる。





限られた場所で足掻き、信念を貫くのは誇り高い。





また、多様な世界を観るのも師となり





私は、それを欲していた。

























桜は冬の間、黙然と開花する為の準備をしている。






凍える寒さに耐え、その幹の中で桜色を作り続ける。






仮に大寒の途中、気温が上がるならば






未熟なまま芽が開き始め、すぐに枯れてしまう。






十分に冬を経験してこそ、綺麗な大輪の華を咲かせる事が出来る。










春植えざれば秋実らず



冬来たりなば春遠からじ



花咲く春にあう

























厳冬の時代を耐え忍び、充実した時を過ごせば





満開の春は、必ず訪れるだろう。