<《舌癒着症》 手術における実際の切開範囲>


これまでお伝えしてきた通り、全国数ヶ所にある 《舌癒着症》 というワードを使用し 「自費診療  (自由診療) 」 で手術を行っている医療機関では、《舌癒着症》 という名のもと、乳幼児の 「舌」 だけではなく 「顔の筋肉  (表情筋) 」 までをも 《ワンセット》 で切っています。


これからお見せするのは、《舌癒着症》 グループに所属するクリニックで行われている 「上唇小帯」 の手術   (=「顔の筋肉  (表情筋) 」 を切る手術)  の実際の画像です。

2013年にネット上で公開されたものであり、裁判でも証拠のひとつとして提出しました。


生々しい画像ですのでモノクロにしていますが、カラーの画像も確認されたい方はこちらのリンク先をご覧ください。

 「Dilatation of the nasal valve by expansion of the vestibular oris  (EVO)  [訳:口腔前庭拡大術  (EVO)  による鼻弁の拡張] 」 (Scientific Research Publishing  (SCIRP) )  (2013) 


   (※ 投稿料を支払えばまともな査読も経ずに論文を掲載してもらえるという 「ハゲタカジャーナル」 などとも呼ばれるオープンアクセスの論文サイトについては、後程解説します。)


どれだけ切られてしまう範囲が広く深いのか、解剖学を熟知した形成外科医の先生でなくとも誰であってもこの画像を見るだけでわかるのではないでしょうか。レーザーメスや電気メスで上唇の裏側を切り開き、その深さは小鼻の真横の位置まで達しています。乳幼児も成人も切る範囲は同じです。

これだけ侵襲の大きな手術であるにも関わらず、手術を行う医師も周囲の看護師や助産師も 「顔の筋肉  (表情筋) 」 など広範囲の組織を切るという事実を親御さんに伝えることはありません。

また、《舌癒着症》 手術を 「宣伝/拡散」 する歯科医・歯科衛生士や 《舌癒着症コンサルタント》 を名乗る者も、「母乳育児」 の相談に関わる一部の助産師も、この実態に触れることなくお母さん方とお子さんをこれら特定の医療機関に送り込んでいるのが現状です。


✅ この画像は本来、私にとって目に入れたくもない忌まわしい画像です。「鼻や鼻の穴に起きた変形」 と 「鼻の機能の問題」 は形成外科医の先生のお力によって幸いにも治していただくことが出来ましたが、口腔内の切られた部分を縫いつけるようなことは不可能だったため、現在も 「後遺症」 と言えるものは残っています。この 「後遺症」 の存在により否応なく過去に引き戻される毎日を過ごしているのが私にとっての現実です。

この12年以上の間、常につきまとっている 「後遺症」 の象徴がこの画像なのです。


✅ そしてこの画像は、このような酷い手術内容とは知らされないままに手術を受けることになってしまった方々にとっても、目に入れたくない忌まわしくてたまらないものであるはずです。

今後、新たに 《舌癒着症》 手術に巻き込まれてしまう方がいなくなるように。見たくないと思う方が多くおられるだろう中で、今回この画像に焦点を当てることにした理由はこの一点に尽きます。どうかご容赦ください。







画像下にある 「向井診療所」 向井將氏による英文の説明文を意味がわかりやすいように注釈も入れて仮訳しました。

この論文とされるもの自体、付け焼き刃の解剖学的知識で書かれているため、用語の解釈そのものが間違っているなど不備が多数あることを前提にお読みいただければと思います。

──────────────────────────────────────
  ● 図1. EVO  (口腔前庭拡大術) 
         (a)  切開は上唇小帯の付着部から開始する。切開を口腔前庭上部から鼻中隔軟骨および梨状口前方基部の接合部  (※ ≒上顎骨前鼻棘)  の高さまで広げ、左右犬歯間の幅で DSN  (鼻中隔下制筋)  (※ =両犬歯間の幅と上顎骨前鼻棘の高さの範囲内に存在する 「鼻中隔下制筋」 を含む複数の表情筋、靭帯、粘膜など全ての組織)  を上顎骨から剥離する。
         (b)  EVO  (口腔前庭拡大術)  を開放創にて終了した図  (A, 鼻中隔軟骨の靭帯および上顎骨)  (※ ≒上顎骨前鼻棘) 

  ● Figure 1. EVO. (a) The incision is started at the attachment of the upper frenulum. The incision is expanded from the upper vestibular oris to the junction of the nasal septum and the base of the piriform anterior aperture, detaching the DSN (depressor septi nasi muscle) from the maxillary bone between the two canines; (b) View after EVO is completed with the open wound (A, ligament of septal cartilage and maxillary bone).
──────────────────────────────────────




 <《舌癒着症》 グループに属する医療機関のHPについて>


 《舌癒着症》 グループに属する医療機関では、 「舌」 の手術と一緒に 「上唇小帯」 の手術も必要だと診察を受けに来た方々に思い込ませたうえで2種類の手術を 《ワンセット》 で行っています。

 




✅  「鼻の穴が広がり大きくなること・小鼻が横に広がること・鼻の下が伸びることを 《デメリットではなくて、それがメリットなんです。この手術の目的なんです。》 と主張し、その目的のために 《鼻中隔下制筋》 などの複数の表情筋を何としてでも切りたい」 という独自の特異な価値観に基づいて行っているこの 「上唇小帯」 の手術内容を、一体なぜ、《舌癒着症》 グループに属する医療機関は自身のHPに載せようとしないのでしょうか。

何らかの信念を持って何十年にも渡り、乳幼児の 「顔の筋肉  (表情筋) 」 を切ってきたのなら、HP上での発信を躊躇う理由がどこにあるというのか。不可解としか言えません。


これまでこれらの医療機関で何が行われてきたのか、そして何を現在も行っているのか、これから受診しようとしている方々に知ってもらうために、今からでも下記 ①・②・③ の内容およびその手術画像を積極的に自身のHP上で発信するべきです。

──────────────────────────────────────
   《舌癒着症》 手術なるものが、「舌」 を切る手術と 上唇小帯」 を切る手術を 《ワンセット》 で行うものであること。
 
   「上唇小帯」 を切る手術が、実際は、《鼻中隔下制筋》 という顔面の筋肉  (表情筋)  を切ることを目的とした手術であること。
 
③  この 《鼻中隔下制筋》 を切ることで、鼻の穴が広がり、鼻の横が広がり、》 《鼻の下が伸び》 る。つまり、上唇小帯」 を切る手術が、《鼻の穴  (鼻孔)  と小鼻  (鼻翼)  が広がり、鼻の下が伸びる》 という、外見的な影響を引き起こす手術であること。
──────────────────────────────────────




 <「ハゲタカジャーナル」 とは>


✅ 投稿料を支払えばまともな査読も経ずにリジェクトされる心配もなく論文を掲載してもらえるという 「ハゲタカジャーナル」 などとも呼ばれるオープンアクセスの論文サイトは、巷に数多く存在するそうです。「粗悪学術誌」 とも呼ばれるとのことです。

まともな査読を経ていないということは、好き勝手に書いたものであっても体裁が整ってさえいれば 「論文」 として自動的に発表されてしまうということを意味します。

いくら空疎であろうと投稿者本人にとっては実績作りの一過程であり、「英語の論文もある」 などと言って事情のわからない素人を騙す手口にもなり得るでしょう。


 ✅ 「ハゲタカジャーナル」 の疑いのある雑誌および出版社は、Jeffrey Beall 氏による 「Beall’s List」 で公開されています。「向井診療所」 向井將氏が利用している論文サイト 「Scientific Research Publishing  (SCIRP) 」 も、このリストに載っていることが確認出来ます。


当人が 「論文」 と呼んでいたとしても、「日本舌癒着症学会」 という内輪のグループの会報誌にいくら文章を載せようと、まともな査読を必要としない論文サイトにいくら報告文が掲載されようと、それらは質という意味でも手段においても正当な 「論文」 などではないのです。

また、向井將氏が参考文献として挙げている論文の内容をチェックすることも必要不可欠です。全く関係のない論文あるいは全く逆の主張がされている論文を都合よく引用してくる、いわゆる 「チェリーピッキング」 の問題についてもあらためてまとめたいと思っています。




──────────────────────────────────────
「Beall's List – of Potential Predatory Journals and Publishers」



「注意が必要な 「怪しいジャーナル」 – Hokkaido University Library」


     《「predatory journal」 とは、オープンアクセスのビジネスモデルを悪用し、著者が支払う論文投稿料   (APC=Article Processing Charge)   を狙った悪質な学術誌です。日本語では 「粗悪学術誌」 「ハゲタカジャーナル」 「捕食ジャーナル」 などと訳され、学術出版界における問題のひとつとして昨今頻繁に耳にするようになってきました。適切な査読が行われないため、投稿された論文の質が保証されていないのが実態です。》 


「ハゲタカジャーナル | 奈良先端科学技術大学院大学  研究推進機構  研究推進部門」


     《学術雑誌のオープンアクセス化が進む中、ハゲタカジャーナル  (predatory journal)  と呼ばれる粗悪学術誌が数多く存在することが知られています。ハゲタカジャーナルは、十分な査読を行わず、掲載料収入を目的とするもので、論文の正当性や質が十分に保証されないまま論文が公表されるため世界的な問題となっています [1] 。》 

     《ハゲタカの疑いのある雑誌および出版社については、アメリカのJeffrey Beall氏が1294誌および1155出版社を ”Beall’s List” として2017年まで公開していました [6] 。現在は匿名研究者がそれを引き継ぎ、疑いのある雑誌および出版社をウェブ上で公開しています [7] 。》 


「ハゲタカジャーナル - Wikipedia」


     《ハゲタカジャーナル   (英: predatory journal)  は、論文の著者から高額の論文掲載料を得ることのみを目的として発行され、査読付きであることを標榜しながら実際には適切な査読を経ていない低品質の論文を掲載するオープンアクセス形式の学術誌   (ジャーナル)  を指す [1][2] 。ハゲタカジャーナルの出版元をハゲタカ出版社 (predatory publisher) と呼ぶ [3][4][5] 。ハゲタカジャーナルやハゲタカ出版社を、英語の直訳から 「捕食学術誌」[6] 、「捕食雑誌」[7] 、「捕食出版社」[7] と称する例もある。》 

     《ハゲタカジャーナルのビジネスモデルは、オープンアクセスの中でも著者が論文掲載料を払うゴールドオープンアクセスの形式をとっており、論文掲載料を支払うと論文が電子ジャーナル上で公開される [3] 。》 

     《研究者にとっては、まともな査読を通らないような論文でも掲載料を支払うだけで発表できるため、大学院の課程修了、専門医取得、昇進などの要件となり得る論文発表件数を水増しすることができるというメリットがあるのではないかと推測されている [7] 。また、ハゲタカ出版社にとっては、査読・編集の手間を掛けず、投稿論文をウェブサイトで公開するだけで売り上げが得られるメリットがある。》 


◆ 「【追記あり】海外のエセ論文誌に一番多く寄稿している日本の大学はどこ? | ギズモード・ジャパン」


     《コロラド大学の図書館司書、Jeffrey Beallさんは、「Beall’s List」 というハゲタカ出版社のリストをまとめていることで知られています。そこにリストアップされている Scientific Research Publishing  (SCIRP)  は、特に悪名高い出版社のひとつ》 
──────────────────────────────────────


#情報のリレー
#舌癒着症と一部の界隈で呼ばれる架空の疾患
#ベビーも成人も鼻中隔下制筋を切ります  (本人尋問)

#向井診療所  (神奈川県大和市)  ※院長 向井將氏  (耳鼻咽喉科)   (→2023年3月閉院)
#山西クリニック  (東京都新宿区)  ※院長 山西敏朗氏  (耳鼻咽喉科)
#丸山歯科医院  (北海道札幌市)  ※院長 丸山弘明氏
#エンゼルクリニック  (北海道札幌市)  ※院長 坂本善哉氏  (形成外科)  (→2017年4月閉院)
#奥山医院  (大阪府門真市→大阪府大阪市)  ※院長 奥山輝実氏  (脳神経外科・心療内科)  (→2022年12月閉院)
#おかざきまりこクリニック  (岐阜県多治見市)  ※院長 岡崎麻理子氏  (泌尿器科・小児科・皮膚科)
#原口クリニック  (長崎県諫早市)  ※院長 原口茂徳氏  (耳鼻咽喉科・消化器内科)

#上野歯科医院  (東京都世田谷区)  ※院長 上野隆生氏・歯科衛生士 上野清香氏

#しらさぎふれあい助産院  (東京都中野区)  ※院長 木村恵子氏
#母乳マッサージ&ヤナギサワ自然育児相談所ビバマンマ  (東京都江東区)  ※院長 柳澤薫氏
#小山自然育児相談所  (栃木県小山市)  ※院長 伊東厚子氏



人気ブログランキング
人気ブログランキング

「#舌癒着症と一部の界隈で呼ばれる架空の疾患」人気ブログランキング

「#ベビーも成人も鼻中隔下制筋を切ります」人気ブログランキング