通販は収益化するためのビジネスモデルが分かりにくいけど! | 通販プロデューサー

通販プロデューサー

売れない商品を売れるヒット商品に変身させる
通信販売に魔法をかける専門家

銀座の事務所にて

 

質問です。お願いします。
本日は、こんな質問を頂きました。

 

事業計画書のフォーマットの質問です。
3回目の%は、2回目に対してですね?

 

例えば、新規100、2回目60%、3回目60%と設定すれば、
2回目は60件
3回目は60×60%=36件
と考えれば良いですか?

 

自動の計算式が暫定的に入っていると思いますが、
1回目を100%・2回目は、1回目に対して87%・3回目は、
1回目を基準に75%と設定します。

 

1回目を基準に数値の変化をみていきます。


当然、2回目を100%にして3回目を算出することも
重要になりますが、新規で獲得したお試しのお客さま
の推移全体を把握することで新規開拓にCPOが見えてきます。

 

本題へ

 

通販ビジネスで限界利益を出さないと

通販事業は赤字を出し続けることになります。

 

通販は収益化するためのビジネスモデルが分かりにくいです。

よって、通販ビジネスで赤字になっていることを

事業者は知らないまま続けてしまう会社もあるくらいです。

そうならないためには、

 

① 限界利益が出る数値を意識する
② 売上を向上させていくための販売ノウハウを身に着ける

 

が小さなネット通販には重要です。

 

①に関しては、ある広告で購入していただいたお客さまの

初回のお試しの把握した上でそのお客さまの

 

2回目購入以降のF2の転換状況が

どのようになっているのかを分析する必要があります。

 

大切なのは、費用をかけた広告で購入に

至ったお客さまを基軸に売上を考えることがポイントです。

 

毎月の売上推移は、顧客単位で推移をみるということになります。

 

通販ビジネスにおいて、良く出てくる言葉として

 

・年間回転率
・平均顧客単価
・LTV(顧客生涯価値)
・定期転換率
・F2の転換率

などがあります。

 

LTV(顧客生涯価値)を平均顧客単価で割れば、

回転率は数値化されます。

 

広告費用を100,000円でCPOが10,000円の場合は、

購入されたお客さまの人数は10名です。

 

そして、年間平均顧客単価が5,000円
1人あたりの年間LTVが25,000円の場合


25000円(年間LTV)÷5000円(年間平均顧客単価)
年間回転率は5回転となります。

 

1年間での売上総計は10人×25,000円=250,000円です。
変動費率が30%の場合は、変動費は75,000円です。

 

広告費 100,000円
変動費  75,000円


を含めての費用は175,000円となり、

250,000円-175,000円=75,000円のため
限界利益がしっかり出ています。

 

この場合は、1年間でしっかり限界利益が出せているので

2年目以降の購入が続くことが想定されるので

限界利益が更に積みあがっていきます。

 

この計算ができるのが科学的である根拠になります。


この通信販売のシステムが理解できていれば

限界利益を出すために必要なKPIが明確になります。

 

そのKPIを達成するためにどういった

施策を実施したら良いかも分かってきます。

 

②に関しては、①で把握した目標売上を達成させるために、

このようなネット通販の販売方法があります。

 

■セット販売   ・・・  同一商品をまとめて買ってもらうこと
■リピート販売  ・・・  同一商品を何度も買ってもらうこと
■クロスサーブ  ・・・  別の商品を買ってもらうこと
■アップサーブ  ・・・   より単価の高い商品を買ってもらうこと

 

ネット通販には、大きくはキャンペーンを除くとこの4つがメインの販売方法です。

 

ちなみに、サーブとは、英語で奉仕するという意味で一般的には、

クロスセル・アップセルと言われています。

「奉仕」するという意味の英語を使用しています。

 

通販会社によっては定義が異なる場合もあるので

会社単位によって定義が違います。