EC業界に風穴を空ける事に成功したDtoCモデルとは! | 通販プロデューサー

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EC業界に風穴を空ける事に成功したDtoCモデルに

ついて共有したいと思います。

 

中国や米国の事例から日本EC業界の未来を考えると、
マーケットは圧倒的にBtoBからBtoCにシフトしています。

 

そして、検索エンジンよりSNSのソーシャルが重視され、

ライブコマースや動画コンテンツにも注目が集まる方向性があります。

 

このような市場の大きなトレンドを理解したショップこそ、
どんどん強くなります。

 

楽天市場は、アマゾンを意識して自動化や効率化を
追い求めるのではなく、
まさに、エンタメ要素を入れて
強みを活かす戦略に舵を切ると言われいます。

 

リアル店舗の小売時代から
ECが台頭し始め顧客への接客が手薄になる時代がありましたが、
今後は再び顧客接客に原点回帰していきます。

 

アマゾンは一般的に普及している商品(売れている)が多く、
米国などの海外のアマゾンを見ても、
スーパーマーケットやチェーン小売、
ディスカウントストアの置き換え商品になっています。


よって、付加価値がある、特徴的な店舗や顧客の
対応を必要とする店舗は見当たりません。

 

しかしながら、アマゾンの強みを私の考えで述べておきます。

 

成熟しきってしまっていると考えられている商材

たとえば、「カミソリ」刃で有名なメーカーが、直接コマースに
風穴を空ける事に成功したDtoC(Direct To Consumer)

モデルがあります。

 

世界的に成功を収めているユニリーバさんは、
わざわざ巨額の資金を投じて、DtoC(Direct To Consumer)
に参入してきた理由はどこにあったのでしょうか。

 

そのポイントはいくつかあります。

・新たなブランド価値提供
・リピート客
・ダイレクトチャネルの開拓

 

そもそもユニリーバさんは、
メンズのカミソリという商材を持っていませんでした。

 

メンズカミソリは非常に儲かるビジネスモデル
であるため参入の機会を伺っていた類推されます。

 

引用
伝統的企業であるユニリーバは、2016年7月、
ダラーシェーブクラブ(Dollar Shave Club)を
10億ドルで買収した。2012年創業の
血気盛んなこのスタートアップは、
カミソリのサブスクリプション(定額制・定期購入)サービスを
月額最低3ドルで提供している。
短期間で45人のエンジニアチームと
320万人の会員を擁するまでに成長した企業だ。

 

http://www.dhbr.net/articles/-/4490
 

※ 引用元です。

 

その中でもダラーシェーブクラブは、
普通の多機能カミソリはかっこ悪いという、
『とがった切り口』でブランド開拓を行ってきました。
 

価格は安く、しかも格好良いイメージを持っているのです。

ダラーシェーブクラブは、
ECならではのユーザー体験あり、
送付されてくる同梱物にも嗜好性を凝らし、
カミソリの刃を支える本体のデザインを
自由に変えられるようになっていました。

 

これは、従来の流通チャネルでは
実現の難しかった考え方です。

 

また、300万人の会員による
ダイレクトチャネルによる安定収入は、
非常に魅力的な流通チャネルの確保にも繋がります。

 

縮小しているリアル店舗の実態を打破している
時代の流れを見れば、米国では進化している
デジタルマーケティングと
ソーシャルの分野を活かした新しいネット通販の形態が
産まれてきます。

 

メーカーがダイレクトに顧客にリーチできれば
リアル店鋪の棚確保のための営業マン
もカットできます。
 

よって、人件費削減が可能な
スリムな経営を行うことが可能になるのです。

 

ECとソーシャルの掛け合わせこそ、
2018年の新しいネット通販の形態です。

 

まさにこれがダラーシェーブクラブ
の本質と言えると考えています。

 

定期購入ビジネスのサブスクリプションボックスの台頭
から戦略的思考を考えてみます。

 

ダラーシェーブクラブ
のように定期購入で消費者がメーカーから
直接商品を買うというフローは、
今後世界のトレンドになってくると言われています。

 

毎月や毎年と言った単位でお金を支払うことで
商品の入った箱が届くサービスを「サブスクリプションボックス」
つまり、サブスクリプションコマース(定期購入)
毎月届く「ちょっとした楽しみ」かもしれません。

 

その定期購入モデルにも
大きく分けて2つのタイプがありますのでご紹介をします。

 

〈1〉一般消耗型サブスクリプション


カミソリやシャンプーといった、
ドラッグストアで売っているような
日用品が定期的に贈られてくるタイプです。

 

アマゾンでは非常に強いです。

価格競争にはなりますが、
一度購入してもらえれば長く購入してもらえるため、安定感が魅力です。

 

日本のネット通販やEC業界では
特に新規を取り続けなくてはいけない構造のため
ある程度広告を打ち続ける必要があります。

 

定期購入型であれば一度獲得してしまえば
リピートへ繋げるための施策は必要ありません。
 

よって、サブスクリプションへ
移行する人のライフワークの中に入り込む
のが世界のトレンドにもなっています。

 

〈2〉体験型のサブスクリプション
 

一般消耗型と違い、毎回入っているものが違うのが特徴です。
その昔、頒布会というシステムで1000億を突破した千趣会
さんの販売スタイルです。

 

ソムリエが厳選したワインや、世界のチョコレート、
AIが選んだ服やコスメなど、
もその一つです。
 

毎月届くのが楽しみになる
体験できる、エンターテイメント性が
あるサブスクリプションボックスです。

 

服やコスメなどは不要であれば
返品可能にするなど消費者にとっては楽しみながら、
販売側にとっては様々な商品を手に取り、
気に入って頂けるチャンスを作ることが
できる新しいビジネスモデルとなっています。

 

AIの発達で数多くある商品の中から
どのような物が気に入って貰えるか
自動で選び取ることができるため、
顧客が増加しても無理なくビジネスチャンスを
広げることが出来るという訳です。