初めて途中で泣いた(!)登山 -金城山- | Everyday, 前進!

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ARASHIANでなにふぁむのワーキングママ・Professorがつれづれなるままに…

金城山に登ってきました。
 
金城山は「きんじょうさん」と読み、新潟県南魚沼市にある山で、標高は1,369mと高くはないけど、登山口からの高低差は1,100m以上…
 
東北の裏に越後三山、尾根続きの東南に巻機山があり、麓からみると「金」の字に似た形の山とのこと
 
山頂一帯には巨岩・奇岩が露出していて(岩か~)、頂上には「おむろ」と呼ばれる大岩窟があり、薬師如来をまつられているし、後方の尾根に沿って1,000mあまり、屏風をめぐらしたような壮大な岩壁は「百間ベザイ」と呼ばれ壮観とのこと…(岩か~)
 
猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま

 

浦佐駅に集合…何もない、角栄像だけがやけに立派

 

 

観音山コースというところは少しはポピュラーらしいのだけど、私たちは水無・滝入りコースというマイナールートの周回

 

誰もいない登山口で、スタートからヘルメットとハーネス装着指示…マジかぁ…

 

水無コースはとにかく急登で、下りは禁止…登ってみてわかったよ、これは下りられない

 

バリエーションルートとか、幌尻岳とか光岳とか、まあまあ急登を登ったことはあるけど、ナニコレ?な急登

 

辛いとかきついとか以前に、姿勢を正しく、体重移動をしっかりしないと、立っていられない

 

ときどき鎖があるけど、岩の鎖場というより、これがないと登れないじゃん?という感じ

 

そんなわけで写真ゼロ

 

すっごい急なとこを必死で登り、少し緩いところ→すっごい急な…を何ターンか繰り返し、ようやく一休みするも、平なところはなく、片側は落ちてる…

 

後からいただいた写真…岩のところはまだよくて、



このトラバース(横移動)、右下に落ちたらダメなやつでヒヤヒヤ



…そんなこんなでよぉ〜やく稜線に出て、ホッ

ここから先は平ら気味

 

 

道標が立つのはまだ少し先だけど、最高点はここだよってところには、水芭蕉が咲いていました

 

 

水芭蕉で有名な尾瀬には雪山と、雪が全くない季節に登ったけど、雪が全くない季節にはもう大きくなったお化け水芭蕉しかないから、かわいらしい姿を見るのは初めて

 

そのほか、雪深い地域だからか、一斉に咲いた花があれこれたくさん咲いていて、とても素敵でした

 

 

 

そんな素敵エリアを抜けて、見えてきたのは「百間ベザイ」の岩

 

 

かっこいいねーって眺めるだけかと思いきや(んなわけあるか!)、ここ越えてくのね…

 

 

そんなこんなで、道標のある見晴らしのよいところで「登ったぞチョキ」の記念撮影

 



 

魚沼の町かな?水田に水がはってあって、きれいキラキラ

お米食べたくなるね、なんて

 

 

ここまでなかなかの急登だったけど、頑張って登れて、少し自信になったかな?なんて思ったのだけど…

 

ここからの下りが大変だった…

 

登りのルートはここは下りられないなってほど急で、下りのルートの方が緩いはずなのだけど、それは登りに比べたら緩いってだけで、すんごい急下り笑い泣き

 

角度もだけど、なにより悪路

ザ・ワースト悪路

 

根っこが滑る(あるある)

岩が滑る(お、おぅ)

土も滑るから滑る前に次の足出すしかない

…どこに足を置けばいいんだー笑い泣き

 

さらにこれはヤバいなってところには、登り同様、鎖やロープがあって助かった…と思いきや、ここはないんかーい!も

 

ずーっとそんな感じで集中しないといけなくて、体も心も疲労困憊

 

ここまでも十分厳しかったのに、4合目から2合目がさらに厳しいらしい…うん、厳しい

 

「あー、もうやだ!」とキレそうになる自分を抑え、「がんばれ、がんばれ」と自分を応援…

 

ようやく2合目に着いて、大きな滝が見えるところで一休み

 

 

あー、やれやれ
2合目着いた…これで少しマシになるかな?と思いきや
 
:「あー、ここが一番きついとこだった」
 
…とラスボス登場
 
ヤバいところなので、ロープがあるんだけど、4本あるの
 
ここも岩でなく単なる急下り、こんな角度で岩じゃないとこ下る?
 

(怖いからって壁にくっつきすぎね)


ロープで下りてって次のロープに…それが縦に下りるならまだしも、トラバース(横移動)しながらだし、路肩は崩れてるし

ナニコレ笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

ここまでもすでに相当メンタル削られていたのを、自分で「がんばれ」って鼓舞してきたのだけど、プツン気づき

 

怖い…

無理…

下りられない…

…いや、下りなきゃ帰れない…

 

いっぱいいっぱいになって、泣けてきてしまいましたえーん

 

これまでも山で泣いたことは何度かあり、初めて泣いたのはたぶん、初めて2500m超の山に登った時…

 

 

今思えば、どってことない山行だけど、当時の私にしては頑張ったし、初めて見る高山からの景色に感動して

 

瑞牆山に登った時も、なーんか景色に感動して泣いたんだったな…

 

 

 …っていう景色が美しくて涙が出てきたほか(キナバルの時も泣きそうになったなー)、

 

怖くて泣いたこともあったけど、奥穂の時は怖いポイントを越えて、「怖かった…」とだったし

 

 

剱の時も「カニのタテバイ」などの難所を越えてからの涙だったのだけど

 

 

初めて、もうどうしていいかわかりなくなっちゃって…いや、下りるしかないんだけど、怖すぎて…

 

冷静になったらそうでもなかったかもだけど、ここまでの蓄積もあったのかな…

 

…ま、そんなわけで泣きながら下りました

ほんっと辛かった笑い泣き

 

今回、岩場を覚悟していったのだけど、岩場というよりむしろ悪路に泣かされました

 

悪路というと、秋山での歩き込みが浮かぶし、

 

 

皇海山のかなり道が悪かったし、

 

 

幌尻の陽希コースのドロドロ直登もきつかったけど、

 

 

今までで一番悪路でした…笑い泣き

 

まあ泣きながらも、なんだかんだで下山…辛かった…

 

もちろん、私の技術が未熟で、私が怖がりで、メンタルが弱いせいであって、きついなーと思っても歩ける人は歩けるのだろうけどね

 

…まだまだまだまだ足りないな…反省…

 

次はロングトレイルのトレーニング…汚名返上、次こそは頑張る

 

猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま


帰りのLINE…

だいたい「楽しかったー」なのに…



慰められ…

私が先に帰宅したから「アメド買ってきて」と頼んだら


:「アップルパイもあったよ」


好き、アップルパイ

そゆとこも好き


 次こそ、がんばるグー



【山行の記録】

水平移動:6.7キロ

累積標高差:登り1073m、下り1059m

行動時間:9時間08分(休憩2時間05分を含む)…登りはコースタイムを切るくらいで登れたのだけど、下りにビビりすぎて時間がかかってしまいました。難所の待機時間もかかったかな

 

衣類:ファイントラック夏用うすうす、剱岳半袖T、コロンビアアームカバー、薄手パンツ、バフを頭に、ブラックダイヤモンド皮グローブ

 

パタゴニアフーディとモンベルシャミースを持参

 

水:テルモス500(氷水)、ナルゲン650ml、プラティパス1000ml→1500ml消費

思ったほど暑くなかったけど、行動時間がまあまあだったので水はそこそこ消費

 

行動食:ミニパン4、おにぎり1

朝ごはんにおにぎり1