近くて遠い遠い挑戦登山 -皇海山- | きいろいパンダ

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ARASHIANでなにふぁむのワーキングママ・Professorが中高一貫校に通う娘や日々のことなどをつづっています。

さあ挑戦の日…皇海山に登ってきました。
 
皇海山は「すかいさん」と読みます。栃木の日光市と群馬の沼田市の境界にある、標高2,144mの山で、日本百名山の一つです。
 
群馬側からの不動沢コースが最短でしたが、令和元年台風19号で通行止めになって以来、令和2年3月に「もう直しません」という決定がされ、復旧が断念されました。
 
…ということで、皇海山に登るには深田久弥が歩いた道から登るしかなくなったのだけど、クラシックルートと言われるこれが遠くて、険しい笑い泣き
 
地図に名前があるだけでも、庚申山→御岳山→駒掛山→渓雲岳→薬師岳→白山→鋸山を越えていかないとならないし。
 
特に鋸山は名前の通り、切り立つ岩山で、危険箇所が続く険しさ…。
 
そんなわけで、関東にあるから近いは近いけど、登頂するのは遠い遠い…近くて遠い遠い山となっています、皇海山。
 
実は去年も行きたいとは言ったのだけど、先生から見極めが下りず。見極めをもらうべく、1月から練習を重ねてきました。
 
もし天候が悪くこの日登れないと、また練習からやり直しなので、祈るしかなかったのですが、この日は梅雨の晴れ間!
 

 

長い上、険しい(危ない)ので万が一に備えてロープ確保をする=時間がかかるので、4時に出て4時に戻ることを目標にスタート

 
まずは小屋の後ろにある、庚申山へ。
 
危険箇所があると地図には書かれてないけど、ハシゴはあるし…

 

 

巨岩と沢と緑とを越える、十分にアドベンチャーな雰囲気。

 
まだまだ先は長いから、できるだけできるだけ体力温存しながら登り、登頂。

 

 

…というのを繰り返し…

 

山の奥へ奥へ…見えた、皇海山

 

 

そしていよいよ難所の鋸山へ

 

自分の時は写真撮ってる場合じゃないので、確保する先生の様子を…

 

 

私は…登りは頑張れたけど、下りはどうしても怖くて足が下ろせない時もありつつ…先行して下りる仲間に足場を指南してもらい、助けられながらなんとか。

 

なんとかなんとか…

 

鋸山に登頂

 

また向こう側に下りて行くのが、もうひと頑張りだったけど、そんなこんなで皇海山までの山々を攻略。

 

 

ここまで5時間半(遅め)。

あの稜線を越えてきたのね…と、早くもウルッとしそうになっちゃった(山の向こう側、キレてたりするんだわ)。

 

ここからがいよいよ皇海山…

 

ここまで来て、まだ意外と急登があったりしつつ…

 

 

皇海山に登頂!

 

樹林の中で、景色なし!…そんなところも皇海山(そして五十肩で左腕上がらない私)。

 

下山ルートは、登りと同じクラシックルートを帰る人もいるかもしれないけど、鋸山まで登り返して、そこから分岐を女山→六林班峠という方に進むのが一般的。

 

こちらは山越えではなく、とにかくひたすら樹林の中の(あんまりきれいじゃない=整備されていない)道を地味ぃ〜に下り、時々沢を渡るみたいな感じなのだけど、とにかく長い!

 

ほっとんど変化のない道を、ひたすら3時間…

 

鋸山の登り返しまでで、この日もう8時間、峠までさらに1時間…ここまで9時間も歩いた後に、変化乏しい3時間…修行?

 

もはや変化もないから、写真もゼロ〜。

 

結構歩いて…まだ3分の1だった時の衝撃…

 

危険箇所はないので、もう話すことないってくらい喋って気を紛らわせるうちに、「鰻食べたいね」…頭の中、鰻鰻鰻になったり…

 

そんなこんなで、無事庚申山荘まで戻りました。

先生に助けられ、仲間に助けられ、やったやったやった!

 

近くて遠い遠い、皇海山に登ってきました~

…いやいや、(町に)下山するまでは注意注意。

 

 

【山行の記録】

・行動時間②:休憩1時間17分を含んで12時間6分

 

水:650㎖ナルゲン、1000㎖プラティパス、500㎖サーモス→ナルゲンに少しとサーモスが残る

梅雨の晴れ間で、涼しかったのもあって、あまり減らなかったな。ハイドレーションではなく、休憩時の補給で十分OKだったけど、暑かったらどうかな。

 

行動食:パン1、BeKine1、ハイチュウ3、塩分チャージ5

 

衣類:ミレーあみあみ、メリノウール半そでTシャツ+アームカバー、モンベル薄手パンツ、夏用グローブ→皮グローブ、キャップ

レインのほかに、防寒用にシャミースフリースを持って行ったけど不要