Even After All -5ページ目

プラムと口癖

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いつも力無く笑って
「しょうがないなあ」と言うのは私で

以前からずっと
今も変わらない


庭には今年も暴力的な勢いで
葉を繁らせているプラムの木が一本
今はまだ青い実がきっともうすぐ色付きだすだろう

雨と太陽のおかげで青々と繁りに繁った葉は
見渡せる小さなジャングルで
まるでふたりの脱ぎ散らかした衣服のよう

雨上がりの草いきれ
足元から立ち込める土の匂い


湿った首筋から匂う彼

紅いプラムはどことなく卑猥に見えたりして…

たくさん実った去年のプラムの写真を見返して

自分が生きていると感じる事
身体は水分で満たされている


赤黒く薄い皮をちぎれないよう注意深くめくり
甘酸っぱい実を噛みとる

山吹色に噛み取られた果肉
手首に薄いピンクの果汁が滴り
種が歯に当たる感触

繊維は長く、種の近くは酸味が強いので
どうせたくさん採れているのだから
贅沢に食べればいいと

表面だけを齧って、生ゴミに放り込み
次のひとつを手に取る


「しょうがないなあ」と
今日も苦笑する


多分、いつも
多分、これからも


平和に寝息を立てて
横向きに眠っている彼の背中越しに
Tシャツの中に手を差し込めば
いつもはうっとりするほどすべすべした背中が
これからの季節はしっとり汗ばんでいるだろう

手の平に残った匂い

汗ばんでおでこに張り付いている彼の髪は柔らかい

前髪の両サイドだけ色を抜いているので
そこだけ痛んでごわついている

それを知っているのは
彼本人と、長年通っている美容師さんと、私だけ


だから

「しょうがないなあ」と私は笑う


朝がやってくる

夏の水分を含んだ明け方の大気

窓から見える緑は濃く、空は薄青い


「いつまでも『しょうがないなあ』って
私が言うと思ったら大間違いだからね」

と言っても

多分彼は何も変わらないし
本当は彼も私も
それを受け入れている事を知っている

彼の甘え
私の甘やかし


夏の明け方の布団の中は
いつでもどことなく色っぽくて
どことなく退廃的な匂いがするけど



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では、寝ます!
明日もいい日になりますように
お休みなさい


高菜チャーハンとから揚げ

Even After All

ごく普通のチャーハンとから揚げです

男の人って結局こういうものが好きですよね

今週末、姉が結婚するので
ばたばたと忙しくて、簡単なものばかりしか作れません

身内や、友人たちが
どんどん旅立って行きます…

先日なんて、バイト先に来た同級生の2人目の子供が
もう来年小学校に上がるとか

今おなかの子供が6ヶ月、という友人が2人

そのうち1人は3歳年上の親友なのですが
それでもなんと3人目!

いやあ…人生ってすごい…
学生時代を一緒にバカみたいに楽しく過ごしていた友人が
いつのまにかすっかりお母さんなんですもの

妊娠中の2人とメールをしていると
2人ともお腹が張って、家で寝ている様子
「きっとカエラちゃんも張っていると思うよ」とメールしておきました

仲良くして頂いている諸先輩方では
遅く子供を産んだ方、バツが付いている方、さまざまですが
みんな、口を揃えて
「遅く産んだほうがいいよ」と言ってくれますが

慰めならいらない(笑)

でも不思議なもので
身近な友人たちは結婚すらしていない人がほとんどなのです

類は友を呼ぶのか、はたまた何か問題がある(?)仲間なのか


私はいつか
ぴこぴこサンダルを子供にはかせて
あの覚束ない足取りの音を聴くのがささやかな夢です

相変わらず
いつになることやら!

豆腐ハンバーグ

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豚コマが余っていたのでミンチにして
しいたけと人参をみじん切りにしてレンジにかけ

チューブのしょうが、水を切った豆腐、小口切りのねぎと一緒に全部を混ぜ合わせる
つなぎにすりおろした山芋を入れたら水っぽくなってしまったので
パン粉と小麦粉を入れ、成型して蒸し焼きに

焼けたら一旦取り出して、
醤油と酒とみりんと水を煮詰めて、水溶き片栗粉でとろみをつけ
ハンバーグをフライパンに戻してたれを絡め、皿に盛ってねぎを散らしました

わりとアバウトに作ったのですがふわふわで美味しかったです


ウォーキングを始めて二週間

梅雨のせいで今日は歩けなかったけど
なんとなく足が引き締まってきたような…


最近Nは転職を考えているようで
私は彼が決めることだし、何と言っても大変なのはNなので
彼が決めたのなら文句は言わないつもりだけど

仕事が変わると言うのは
生活環境のすべてが変わること

知り合ってからずっと同じ仕事をしている彼しか知らないので
どことなく不安な私

でもなんの考えもなしに大きな事を決めるNではないので
信じていいのだとは思うけれど


生活環境が変われば、考えも気持ちも変わって然るべき

私もそうやって恋愛が終わることを今までに経験してきた

おおげさかもしれないけど
私たちだって終わりを迎えない保証はないのだ


でも
もちろんそんなこと考えてたら何もできない

大きな気持ちでどんと背中を押してあげたいのだけど
なんとなく不安で積極的にもなれないし

でも実は、私の取り越し苦労はよくあること

いつもはソファーが定位置のNが
私がベッドに寝転んで携帯を触っていると何気なく席を立って寄ってくる
体重をかけて、私を背もたれ代わりにしてテレビを見ている

最初のころNは絶対にそういう事をしない人だった
明確な言葉はもちろん、触れてきたりもしないし、私が触れてもすぐに体を離してしまったり
だから本当に私は好かれているのか判断できなくて混乱した時期もあった


「重いよ!」なんて言いながら携帯の画面を一緒に覗き込むようNに促すと
自然な動作で顔を近付けてくる

そんな今さらの事がなんだか嬉しくてNの表情を盗み見る


きっと大丈夫 と感じる


いつか何かが起こっても
後悔することのないように
私はいつも全力で彼を愛そう


温もりや思いやりや
ゆっくりした時間や美味しいものや

そういう全てを、いつでも大切にしていこう


素直で素朴な気持ちだけど
きっと大事なことだと思う