えびとなすのグリーンカレー
ある店の、えびのココナッツミルクシチューが
あまりにも美味しすぎて
超ハマっていた時期がありました
といっても、過去形じゃなくて
もし今その店に行っても
きっとオーダーしてしまうのだろうけれど
海外はほとんど行ったことがなくて
「日本国内ですら行ったことのない土地ばかりなのに
なんで競って海外に行きたいのかわからない」
と公言して憚らない私ですが
大人になってから、多少なりとも
エスニック料理の味を覚えてからは
少し考えが変わりつつある
世界は広いので
目がくらみそうになってしまう
日本の中でも
いろんなことについていけない
学校の教室や
社会の中や
一対一の関わりの中ですら
小さなことに気を揉んでしまったり
疲れてしまったりするのに
もっと大きな世界が広がっていることなんて
考えられない
時折、大きな流れに飛び込んで
様子を伺ってみたりしたくなるけど
その後で疲れてしまって
自分が使い物にならなくなってしまう
なにもかもから心を閉ざして
自分を守るものだけに囲まれていたくなる
自分が把握しきれないものに触れるのは
覚悟と勢いと、タイミングが必要だから
今はその時期じゃないんだ…
そんな風に一休みしていると
やっぱりなんの刺激もない生活がつまらなくなって
「本場の美味しいものを食べたい」
というような、ごくシンプルな欲求でも
それがどこかへ飛び出すきっかけとして
充分なんじゃないかと思ったりする
とりあえず、一人でもその気分を盛り上げるために
グリーンカレーを作る
なすは皮をむいて
大きなブラックタイガーの背わたを丁寧に取り
ナンプラーをひとたらし
バジルに火が通らないうちにさっと仕上げて
一人分じゃすまないので
いつものようにおすそ分けする
一緒にご飯を食べていると
2人きりの世界にも
見落とせないたくさんのものがありすぎて
また、開きかけていた旅心が薄れてしまうのが
難点と言えば難点なのかも知れない
チキンとネギのフライパン煮と副菜三種
デジカメの中に数枚、以前作った料理の写真が残っていた
こちらは
チキンとネギをフライパンで煮たもの
今日の料理ビギナーズか何かの雑誌の
最後の方に載っていたケンタロウさんのレシピだった気がする
あっさりしていて美味しかった
Nから鶏肉が好きだと聞いて、喜ばせようと意識して作った
もやしのナムルが好きだと聞いたので
ナムルも作ったが
もやしのナムル?
地味だなあ
もう少しお洒落にならないかな?
と、野菜室を開けたら、ズッキーニを見つけたのだった
仕上げにナンプラーを垂らして
よし、これならいい
それから、つまみになるように
辛くて濃い味付けのインゲンのきんぴら
さっと炒めた小松菜に、アーモンドとカリカリじゃこを乗せた
拘束時間は長くハードで
時間も不規則な仕事をしているNは、その頃
食事は三食取らず夜だけでコンビニ弁当
ロングの缶ビールを数本飲んで、
焼酎のロックを飲んでから、
ラムかテキーラを何杯か→酔っ払って寝る
という毎日だった
ともかく野菜を食べて酒を減らしてもらいたい
このままではただでさえ顔色が悪く
華奢なNはぶっ倒れてしまう!
という思いで野菜の料理を作って持って行っていた
これを作ったのは
1年くらい前だったろうか
「栄養はアルコールから摂っている」などと
自暴自棄なことを言っていたNの酒量はあの頃より減り
食事は昼も食べるようになったし
夜遅かったり朝早かったりと不規則な生活は変わらないが
顔色も大分良くなった
仕事の愚痴も減った
私も今は、
ナムルならNの好きなもやしのナムルを作るし
Nたった一人だけの為に少量の副菜を数種類作るような
コストパフォーマンスの悪い事はしないようになった
もう焦ることはない
おかしな使命感もいらない
ただ、ああいう気持ちを決して馬鹿にするわけではなくて
あの頃のNは忙しさに荒んでいたし
私もどうかNの心に深く入りたいと不安定な部分があった
それは「男の人の胃袋を掴む」という
多少の下心でもあったけど
純粋に美味しいごはんを食べて欲しい
という気持ちも強かった
なんにせよ、
どれも成功したようだから
いいんじゃないかな
料理が少しずつこなれていく
段取り、手際が無駄なくなってくる
分量をきっちり量らなくても
自分でなんとなく判断がつく
恋もそれと同じように
だいたいこれくらいで、と
身について行くものでないと
やはり落ち着かない
タンドリーチキンとご挨拶
はじめまして
Aといいます
まずは簡単に自己紹介をします
年齢は二十代の終わり
独身で
週の半分はアルバイトをしていて
残りはだらだら過ごしています
というとまるで
どうしようもない人間ですが
いえ、わりと
どうしようもない部類の
人間に変わりはないのですが
言い訳させて頂きますと
ここ数年はアルバイト以外に
絵を描く仕事を
させて頂いておりました
が、
最近はそちらを少しお休みして
非常にゆったりした
暇な時間の多い生活を送っています
料理を作るのは
「嫌いではない」程度でしたが
最近の楽しみは専ら
酒と鶏肉好きな
最愛の彼Nの為に作る料理です
本格的な料理を作れるわけでも
すんごいオシャレな
料理が作れるわけでもありません
色んな情報媒体からレシピを拝借して
食べたいものや
食べさせたいものを作るというスタンスで
日々の機微や
Nに作る料理のこと
食べ物に纏わるお話を
(いつまで続くかわかりませんが)
ちょいちょい
書いていってみようと思います
先日初めて作った
タンドリーチキンです
前日から漬け込みましたが
カレー粉が少なかったせいか
少し味が薄く 、塩胡椒を振って食べました
タンドリーチキンというと
インドカレー屋さんで食べるような
ちょっとひいちゃうくらいの
くどいような赤さのもののイメージが
私にはあるのですが
そういう感じではない仕上がりでした
あれにはきっと
ものすごい量のパプリカが
入っているのでしょう…
その他に
なんだか色合いのせいか、写真が
昔ながらの中華料理店のようです
シーザードレッシングのサラダ
ささみ胡麻だれと
クリームチーズの生春巻
生春巻はきゅうりの食感がアクセントで
他に水菜と大葉も入っています
胡麻だれとマヨネーズと塩胡椒で
ささみに味を付けて
クリームチーズは控えめに
大葉が香って
ライスペーパーはもちもちして
最高に美味しかった!
これは以前、イタリアンのお店で
前菜として出てきたものが
あまりに美味しかったので
真似てみたのです
実はライスペーパーも
初めて扱ったのですが
くっつくし、
中の具が少ないと
細い生春巻になってしまうので
なかなかうまく行きませんでした
女性は好きな味だと思うのですが
Nにはそこまで
ウケなかったみたいです
明日は、
高菜とささみの焼きそば
なんかを作る予定です
つい、いつもの癖で
手軽に携帯を使って写真を撮ってしまうが
どうせなら
もっと美味しそうな
写真を撮れるよう
お気に入りのデジカメを
活用します
あとは
Nの家に
気に入った食器を
増やしていきたいです
憧れは
器からイメージして
料理をするような
粋なことを
さらっとやってのける女
ですが
まあ
徐々に
で、いいか
