高校生の時に初めてゲイ雑誌を買う事になった話
まずゲイ雑誌を買う上で越えねばならぬハードルとして、絶対に友人や知り合いにバレてはいけないという部分であるが、その頃はスクールカースト最下層だったので、クリアは簡単だった。
次に一応アダルト雑誌にカテゴライズされる為に18歳未満には販売出来ない建前になっているので、書店の店員の目に18歳以上に見える変装をする必要性があると考えていたのだ。
ちなみに高校生の頃は特に童顔という訳では無かったが、かといっておっさん顔でも無いので一人色々と考えた挙句、眼鏡を掛けて七三分けの髪型にして、父親のスラックスを穿いてみた。
その姿を鏡で見てあまりのダサさに気絶しそうになったが、目標を達成する為の試練であると勝手に思い込み、気持ち的には敵国に侵入したスパイ気取りであったのだ。
そしていざ目的地である書店に意気揚々と向かったのであるが、頭の中でゲイ雑誌を買うシミュレーションを何度も繰り返しながら、逃げ出したくなるもう一人の自分を奮い立たせた。
そして書店に到着した後、予めゲイ雑誌が置かれているコーナーを遠巻きに見ながら、いかにも参考書や漫画を買いに来た体を装って店内を回りながら、客が少ないタイミングをはかっていた。
その間にもアダルトコーナーには普通におっさんが立ち読みしている姿もあったりして、その姿に思春期特有の軽蔑を感じながらも同時に羨望も感じ、自分の感情も良く分からなくなってきた。
あまりにも書店に長居すると店員にもその存在を意識されてしまう可能性があると思い始め、思考体系はほぼ犯罪者のそれと大差なくなってきた頃、店内の客数は一瞬2~3人になったのだ。
これが最後のチャンスとばかりにアダルトコーナーに足を運びゲイ雑誌を取ったのだが、その時に急にレジに向かうのに躊躇い、カモフラージュの為に普通のエロ雑誌を2冊手に取ったのだ。
恐らくその瞬間の心理としては、「男にも興味があるけど本当は女好きなんですよ」のアピールを店員にしたかったのだろうが、ゲイ雑誌をノンケエロ雑誌2冊でサンドイッチにしたのだ。
小遣い制の高校生の身分には痛い出費ではあるが、背に腹は代えられないと思ってそのままレジに3冊を出すと、予想の他店員はこちらに全く興味が無いような感じで会計をしてくれた。
自分も平静を装っているつもりであったが、その時点の人生に於いて1.2を争う程の緊張感を感じていたので、無事に購入を終えた時点で何とも言えない充実感を感じる事が出来たのだ。
ただ家に帰ってから気付いたのだが、カモフラージュの為に買ったエロ雑誌2冊は、それぞれSM系の特集と熟女専門誌だったので、店員はマニアック過ぎる相手にひいていた可能性もある。
そんなこんなで初めて購入したゲイ雑誌については、何度もお世話になっただけではなく、隅から隅まで読みこむ事で下世話な話題から高尚な文化まで、幅広い面がある事が分かったのだ。
続く
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今回のイケメンは、漫画「クマ撃ちの女」作者の安島薮太
童顔でオタク風容貌だけど、ヒゲのお陰でワイルドさが無理矢理足されているのが、なんとも言えず味わい深い。
