12/19に新エネルギーO&M協議会主催のセミナーで講演した代表奥山の資料を一部紹介します。
遠隔監視の目的は、発電所の発電量低下を遠隔地でも迅速に発見することです。
「発電量低下」は、突発的・短期的異常と継続的・長期的異常の2種類があります。
1.突発的・短期的異常(→病気に例えると ケガや急性病)
・PCS故障、ストリング断線など機器の故障や停電によるPCS停止等
・突発的に発生し大きな発電量低下を伴う
・駆けつけ確認が必要な場合が多い
(異常を発見する方法)
・遠隔監視のアラートメールで管理する
・日々の、発電量(kW)、発電電力量(kWh)を確認する
→総発電量のみ確認
→PCS別発電量確認
2.継続的・長期的異常(→病気に例えると 慢性病)
・雑草による影、構外の樹木による影、パネル汚れ等
・年単位で継続的に発電量が漸減する
・発電量解析で発見し計画的に対処する
(異常を発見する方法)
・長期的な発電電力量(kWh)の傾向を解析する
→12ヶ月移動平均法
→PCS間相対比較法
一般的に、太陽光発電所の経年劣化は 年-1%未満と見込まれていますが、メンテナンスを実施している144発電所(※)の年換算低下率をみると、-1%以上がなんと72.9%も。
多くの発電所で大幅な発電量低下が見過ごされており、遠隔監視が十分に活用されていないことがわかります。
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