小田原のお寺で学ぶ磁器上絵付けとポーセラーツ教室 -18ページ目

小田原のお寺で学ぶ磁器上絵付けとポーセラーツ教室

城下町小田原。緑豊かなお寺の一室で、磁器上絵付け、ポーセラーツの教室を開いています。
少人数のサロン形式ですので、それぞれの方のペースに合わせて、丁寧にご指導いたします。

こんにちは。

ペインティングスタジオハーモニーの山中です。


昨日に続いて、今年のTWFに出品した作品を

どうやって制作したか、振り返ります。





昨日は、第一焼成。

「この状態で、お窯に入れましたよ~」というところまででした。



第二焼成では、リムが市松模様になるように下地を作って

中央のモチーフをペン書きします。





下のペン書きが見えるほうがいいかな?と予想して

いつもの黄色いマスキングテープでなく、医療用の白いものを使いました。


1センチ幅のテープをリムに貼っていきます。





テープ幅が1センチなので、それを直角に1センチに切れ目を入れて

はがすと、市松模様が出来ます。


紐と梅花が、市松模様の手前に浮きあがるようにしたかったので

マスキングしておきます。


モチーフは、朱色とカラーを市松になるように

色を揃えてペン書き。





モチーフのペン書きが終わったら、リムに

ゴールドアンダーレイをパディング。


*ゴールドアンダーレイとは、第一焼成で使った金下マットと同じく

金彩の下に使うことによって、テクスチャーを変えるための溶剤です。


金下マットは、焼きあがりがベージュ色、

ゴールドアンダーレイは、真っ白く仕上がるので

上にラスターをかけると

アンダーレイで処理した場所は、マットに

白磁そのままのところは、キラキラに光ります。






マスキングリキッドとマスキングテープをはがしたところ。


ゴールドアンダーレイの赤い色は、

作業に便利なように、わざと赤いインクで色をつけてあるので

お窯で焼くと、色が完全に抜けて、真っ白になります。




明日は、第二焼成~第三焼成のようすです。




こんにちは。

ペインティングスタジオハーモニーの山中です。


昨日から始まったテーブルウェアフェスティバル。

すごい混雑のようですね。

皆さまのレポを見ながら、自分が行く時の

順路をうっとりと考えています。


今回、「至高の技チャイナペインティング」に

出品させていただきました私の作品ですが


伝統的な描きかた以外に

特殊効果を取り入れましたので

絵付けをご存知ない方や、ポーセラーツの方のために

私がどうやって作ってきたか、

失敗談も含めて、シェアしたいと思います。



*試行錯誤しながらの制作だったので

 本当はもっと効率的に、綺麗に仕上げる方法があると思いますが

 私のやったとおりに振り返りますね。





↑最終的な出来上がりはこちらです。







↑これが、第一焼成。お窯に入れる直前の状態。






こうなるまでには・・・




格子をマスキングテープで囲みます。




テープの重なり部分をカットして、格子を整えて






リム部分をペン書き。







格子の上は、金下マットでパディング。


その後テープをはがして







第一焼成をします。



反省: 縦、横それぞれ、ぴったり5分割にするのが難しく、

    何回も微調整しましたが、均等にはなりませんでした。

    PCで、ちゃちゃっとやる方法がありそう・・。


    金下マットは、表面をザラザラにすることによって

    上にブライト金(セラミックマーカーに入っているのと同じ金です)を塗ると

    キラキラでなく、マット金のような鈍い光になるのです。


    リムの周りはそのままでキラキラに、格子は鈍いゴールドで、と

    テクスチャーを分けるつもりで、金下マットを使いましたが

    器がボーンチャイナなので、ザラザラにならないで、滑らかになってしまい

    金下マットをかけた甲斐がなくなってしまいました。


    この器に関しては、ぶっつけ本番だったので

    ブライト金をかけて、仕上がりが半端な感じの金色になってしまうのが

    恐ろしく、結局、ブライト金は使いませんでした。


    無駄な手順でした。



    他にも、いろいろ、

    「こんなはずじゃなかった~」ということがたくさん。

  

    次回に続きます。




    この記事について、質問がある方はコメントをお寄せくださいませ。

    

    


    








こんにちは。

ペインティングスタジオハーモニーの山中です。


昨日の朝、ドキドキしながら窯出しをして

東京ドームに搬入してきました。




ドームの関係者入り口に着くと

昨年の緊張がよみがえります。


*昨年の1月31日の様子はこちら →☆




昨年は、この階段を

産道を抜ける道、とブログに書きました。


この暗い道を抜けると、ドームの光の世界です。




といっても、昨日は搬入最終日とあって、まだこんな感じ。


コンテスト部門は、展示が終わって、ひっそりしていました。

昨年、制限時間ギリギリまで、設営したことを思い出しました。


あの時はヘロヘロでした。




ここも、昨年写真に撮りました。



昨年の、能力、体力ギリギリまでがんばった時に比べると

作品だけ描けば、後は役員さんが展示をしてくださる今年は

気持ちも、身体もはるかにラクですが


今年も、私なりに頑張りました。




家で撮った写真ですが、このお皿とお揃いのグラス

豆皿3枚を展示していただきます。


いつものように、JPPAの展示会に出品すると

皆さまと自分とのレベルの違いに、落ち込みますが

そのお仲間に入れて頂いていること

まだまだ先が長いことに、勇気が湧いてきます。


「至高の技・チャイナペインティング・JPPA」のブースを

ぜひご覧くださいませ。

目の肥えた方にも、きっとご満足して頂けると思います。





こんにちは。

ペインティングスタジオハーモニーの山中です。




最終の焼成前。

これがイメージどおりに、焼きあがることを祈りつつ

今回の制作過程について振り返っています。


出来上がってしまえば、どこかで見たような感じかもしれません。


でも、コロンブスの卵と同じで

たくさんの試行錯誤が詰まっています。





課題に合う大きさ、形のディナープレートを探すところから始まって

今年は有田焼400年の記念イヤーだから、そのリスペクトも含めて

パッと見て「かわいい!おめでたい!」という感じになるように。


もう今となっては、どうして市松模様にしようと決めたのか

そのきっかけさえ、覚えていません。


どこかからやってくるイメージと、

いろいろな資料との出会いと、

あとは、自分の手に聞いてくれ、という感じです。


もう一度、はじめから作り直せたら

細かなところまできっちりと、綺麗な出来上がりになると思いますが

そうなったら、また別のことをしたくなるはずで

やっぱり、結果より経過かな?と思っています。


絵付け仲間には、

作っているときが楽しいので

(傍から見ていても、細かい作業の連続なのに)

出来上がったものには、それほど執着しない人がけっこういます。


私もそちらのタイプかもしれません。


昨年の今日は、雪の中大きな荷物を抱えて、東京ドームに行ったこと。


コーディネート部門設営の、あの熱気を思い出しながら

長かった夢のような一日を振り返っています。


明日、晴れますように。





こんにちは。

ペインティングスタジオハーモニーの山中です。


今回のTWF出品作品、私は角ディナー皿の担当になりましたので

和柄にしました。


今年は有田焼400年の記念の年だそうですので

それも意識したデザインです。





先日の色見本。これは焼成前。

上段が、和ふう絵の具。

下段(左端のびいどろ除く)が、ジュエル絵の具。


どちらも、上絵付用の洋絵の具ですが

盛り上げても剥がれないので、

和食器の柄のような感じも出来ます。


「和シリーズ」は、以前からあるもので

「ジュエル」は、新しい製品で、その名のとおり、宝石のように

透明感があって、キラキラしています。


今回の私のイメージは「可愛い!キラキラ!」なので

ジュエルの色が使えるところは、ジュエルにしました。







ジュエルの特徴、注意点はいろいろありますが

一番大きな特徴は、焼成前と後で、色が違うこと。


上の写真で、ピンクオパールや、ピンククォーツを

上下で比較してみてくださいね。




今回の出品作品の例。





焼成前。

梅の花が、ジュエル絵の具。

市松模様の盛りは、パールレリーフパウダーです。

ガラスビーズは、透明感を出すために、フラッキスで接着しています。






お花がぷっくり、ツヤツヤになりました。

盛りも、焼きあがってからのほうが、はっきり立ち上がっています。

(ふつうの盛りは、しっかり立っていたはずが、焼きあがってみたら

ダレていた、ということがあるので、反対ですね)




今回は、特殊技法をいろいろ使ったので

またいつか、製作過程をご紹介したいと思います。


まだあと1回、焼成が残っているので

そちらに戻ります~(#^^#)


「なんとか間に合ったシリーズ」に、なりますように~べーっだ!