珈琲と虹と鯨の棲む場所 -35ページ目

珈琲と虹と鯨の棲む場所

東京都三宅島をフィールドに直感を綴る

クリスマスイブにこんな映画を観てしまった!


ダメダメなおっさんプロレスラー(ミッキー・ローク)の話なんだけど、
たぶんこういう「負け犬映画」が好きな人はたくさんいるはず。
プロレス界ではヒーローだったけど、老いてきたカラダを薬でごまかし、そして倒れる。
おまけに娘や好きなダンサーには拒絶される。ダメダメっぷりが激しい。
けどこういうダメなおっさんにある、心の繊細さや仲間からの信頼が映画好きにはたまらない。
涙しちゃうんだよねぇ~でもって入場曲はガンズだし、
映画のテーマソングはブルース・スプリングスティーンという映画と音楽の相乗効果も抜群

娘との関係を取り戻そうと一緒に歩くニュージャージー州の板敷の遊歩道のシーンは素晴らしい。
ミッキーロークはこの作品でゴールデングローブ主演男優賞を受賞しました。
 

 


島のまわりでたくさんのクジラが泳いでいる。
親子なのか?いくつかのグループで別々に数頭泳いでいる。
地球上で一番大きな動物が目の前にいて、観ているだけで高揚する。
島暮らしとは過酷であるけれども、背中合わせに素晴らしい景色がある。
「ああ、生きているんだ!」と実感させてくれる。

人生は一度きり。思い切って暗闇にジャンプしてみたほうがいい。


『ローマの休日』『ジョニーは戦場へ行った』などの名作を手掛けてきた
脚本家ダルトン・トランボの半生を描く伝記映画。
東西冷戦下のアメリカで起きた赤狩りにより映画界から追放されながらも
偽名で執筆を続けたトランボを、ブライアン・クランストンが演じる。
共演は『運命の女』などのダイアン・レイン
個人的にはストリート・オブ・ファイヤーのダイアン・レインが好きですが、
今回は彼女の演じる妻の家族愛が素晴らしいです。
ローマの休日が受賞する瞬間を家族そろってテレビで観るシーンや
黒い牡牛のエンドロールでトランボのクレジットを観た後、
家に帰って鏡の前で妻が泣くシーンは感動しました。
世の中の闇に立ち向かう姿が報われる、アンタッチャブルもそんな感じでしょうか?
 


昨夜、親父の同級生が亡くなった。今朝、すぐに挨拶に行ってきた。
ふとんに寝て小さくなってしまったカラダを見て悲しくなった。
ハンディキャップのある娘さんが自分の同級生で、小学校の頃から家族で交流があった。
ずっと同じ地域で過ごしたし、噴火避難中も帰島後も変わらず交流があった。
2016年にオヤジが他界した後、ここ数年でオヤジの同級生がどんどんいなくなって寂しい。

そういえば昨夜、オヤジの夢を見た。店の車を焦って運転して
反対車線に乗り付ける不思議な夢だった。何かの知らせかと思ってモヤモヤしていたが
今朝、おばちゃんの遺体に挨拶に行ったら、そのもやもやは消えた。

先日、ある方からオヤジの話を聞いた。
ある会議だったか、みんなの前でオヤジが怒鳴ったそうだ。
そもそも根っからの商売人で腰が低く、揉め事や荒げることが少なかったオヤジ
怒鳴った話を聞いてびっくりした。その内容とは、
「あなたたちは本当の三宅島の良さをわかっていない」という怒りだったそうだ。
他人からこれまで聞いたことのないオヤジの話に正直びっくりした。
みんなの前で、怒鳴って、そんなこと言ったんだ、と。

今日はなんだか静かに、西のてっぱつの大荒れの海を見て、人との別れを悲しんだ。