更新
あれから1年以上が過ぎました。更新の時期です。
「修了です 」
更新に先立ち、連盟の審判講習会に参加してきました。そこで得た情報。
昨年のアマチュアのテーマ(キャンペーンって言っていたかな)は、「ミットを動かさない」でした。
今年は「キャッチャーボックスから出ない」だそうです。
なんか、大きくまとめてしまうと「プロ野球のまねをするな」キャンペーンですね(^_^;)。
軟式 vs 硬式
アマチュア vs プロ
依然として対立がほのめかされる発言には、少々まいってしまいます。
あと、少々修正が必要そうなのは
第1ストライクのコール。これまで、「ストライク!」(2ストライク目はストライクツー!)だったのが、「ストライクワン!」を基本とするようになること。
カウントのコール。ボールを先にするように(スリーボール、ワンストライクという具合)修正。まあ、これは以前から言われていたことですが、正式に講習会で言われたのは今回が初めてです。
まあ、おやじは、基本的に2-2の時のコールをすることにしているので、どっちでもあまり変わらないですが(^_^;)。慣れておかなきゃ。
これは、ひょっとすると「ザッツボーク!」「キャッチ!」「ヒーイズアウト!」の日も近くなってきたかな。
まもなく公式戦も始まります。子供たち、選手たちに迷惑をかけないようにしっかり練習しておこうっと。
マウンドの使い方
すっかり忘れていました。
なにを?と言うと大会が行われるグラウンドにはマウンドがある!
うちの学童チームのピッチャーは、練習試合では良い投球をみせるのに本番になるとコントロールを乱す傾向があると思っていましたが、師匠に教えて、チームでやっていなかったこと。
マウンドの傾斜の使い方
でした。確かにマウンドがあると突っ込みが早くなる。
「軸足側の方を下げるな」「水平に!」
なんか、最近の練習で聞いたような・・・。おやじは、昔のピッチャー(沢村投手くらい)イメージで思いっきり肩を落として投げて、逆に子供たちから注意をされました(^_^;)。
桑田さんのアドバイス、いろいろ考えるところがありそうです。
「桑田効果!!雄星「道が開けた感じ」…西武 」 (スポーツ報知)
◆桑田氏からの雄星へのアドバイス
〈1〉フォームは悩め 「フォームは悩むべきだと思う。でも、シーズンが始まったら勝たないといけないから、今年はこれでいく、というテーマを持ってやっていった方がいい」
〈2〉軸足側の肩は下げてもいい 「マウンドの傾斜に普通に立ったら、逆の動きをしないといけない。だから(肩を)1回落としてもいい。僕も(現役時代は)すごい落としていたよ。(メジャー通算354勝の)クレメンスだって、(229勝した)左のペティットでも、(355勝の)マダックスでもそう」
〈3〉早くひじを上げるな 「(踏み込んだ足が)着地した時に、ひじが下にあればパワーが保てるから、リリースで力が出せる。着地した時にひじが上にあると、近くに投げる時はいいけど、(距離が)離れたり、低めに伸びるボールを投げると、ボールがいかない。見た目はキレイなんだけど」
おやじの感性・・・
いよいよ今年も卒団シーズンとなりました。
恒例のDVDも作成し始めましたが、なかなかはかどらず・・・。
3年前。地区30周年ということで、記念大会の様子をDVD化。初めての試みでしたが、結構記念になるなと思ったものでした。
一昨年(2007年度)。我がチームとしては大いに盛り上がった地区優勝、上部大会、TV放映。素材たっぷりで、作りごたえばっちり(死語?)。おやじとしては、専属カメラマンよろしく、望遠レンズを引っ提げて各試合を撮りまくっていました。一眼デジカメにしたのもこの年。
去年(2008年度)はビデオカメラの年。師匠の学童最後の年ということもあり、動きのある画像を、と思ったのですが、結局固定してビデオを回し続ける(これも、死語?)ことになり、後々編集がもう大変でした。
気に入ったシーンを探すだけでもとんでもない時間がかかり、結局配ったのは次の夏(^_^;)。
もう、記念DVDとしては、動画はこりごりなんて思ってしまいましたが、結局練習試合を含めて30試合あまり、すべてを見てしまいましたが。1試合90分として、45時間分。そこから使えそうなシーンを切り出すだけで1カ月。ちょっと無謀でした。
今年(2009年度)は、仕事の関連で観戦できなかった試合が多数。印象に残るシーンは頭にない・・・。それでも、撮っていただいた写真を選別して、作成をし始めました。
新人戦だけはビデオカメラで撮っていましたが、結果は13-0のコールド負け。どのシーンをとってもあまり良くない・・・。打者も一巡するだけで、卒団生はほとんど1打席のみ。なんかすごいところからのスタートだったんだ、と思いだされます。
毎年私が作るDVDにはテーマを入れています。
今年は「負けないこと」
自分に負けない、相手に負けない、いろいろありますが、やる前から「だめかも」「どうせムリだから」という気持ちを口に出してしまう、冷めたというか、なんとも気の優しいメンバーが揃っていました。
なんとか鼓舞して、最後の試合では、負けた後、涙のミーティング。大会では結果を残せなかったけど、きっと大切なものを感じてもらえたに違いないと思います。
負けないこと・・・、と言えばBGMとしてチョイスするのは
「それが大事」
うぅん。このあたりが「おやじ」たる所以ですね。
あとは、
「負けないで」
もいいか。一応、野球関連(第66回選抜入場行進曲)だし。オリンピック関連のCMで耳にするようになったから、子どもたちも知っているかな?
そして、オリンピックと言えば、今年は何といっても
「虹」
ですかね。うちの地区の球場名は「虹」に関わっていることから、去年も「青春虹の橋
」なんかを使いましたが、タイトル、歌詞、今年の知名度、どれをとってもベストでしょう。
ワッペン狩り
昔の熱血武道ドラマみたいに、道場破りに行って勝ったらそこの看板を取る、あるいは壊してしまう・・・、そんなイメージのシーズンです。
我が学童チーム、この時期は近隣の強豪チームと練習試合を多く組みます。
私が勝手に心の中で命名したのは、「ワッペン狩りシリーズ」。
ワッペンとは、言わずと知れた「マクドナルドワッペン」
こんなのや、
こんなの。
上の細長いやつ(市代表)は結構お手合わせをさせていただくことも多いですが、下のワッペンを付けている(県代表)チームを見ると、おやじ、血圧急上昇です(^_^;)。あ、黒ぶち(日本チャンピオン=全国優勝)は見たことないですが・・・。
西暦が違っていますが、これを肩に付けたチームが次から次へと相手になってくるので、どんなプレーをしてくるのか楽しみでしかたありません。練習試合で勝てたりすれば、心の中で「それ、よこせ~」なのですが、本来は2010の数字が入ったやつを自分たちでとればいいだけの話。
さて、今度の祝日もワッペンチーム。去年、一昨年はさんざんに打ちのめされて、春季大会(マクドナルド地区予選)に勢いをつけることはできませんでした。
今年は、なんか雰囲気が違う。今のところワッペン狩りは1勝1敗ですが、そんなにひどい試合にもなっていない。もしかすると、ワッペンシリーズ勝ち越しも狙える?
3月に始まる春季大会まで、勢いをつけていくぞ~!
ちなみに、当の子供たちは「ヘルメットにマクドナルドシール貼ってある~」とあまりワッペンの価値を気にしていないようです(^_^;)。そのシールは、相当前の参加賞だって・・・。
有言実行
今年の正月は、師匠が野球から離れたこともあり「目標」というものを明確に立てていませんでした。
野球やらないならせめて勉強、といういたって安直かつ勉強(学問?)に失礼な思考のもと、1月初旬、師匠と一緒に本屋へ直行。
参考書と問題集を眺めまわし、おやじの趣味で何冊かをチョイス。
国語は読書量を増やせばいいか。
数学は学校の補助教材でやっていないところ、一杯あるのでそれで充当。
理科。本当は実験をさせてあげたいけど、家じゃムリか。学校の補助教材も読み物ばっかりで、ある意味記憶に定着していない・・・。理科は問題集購入。
社会は今はやりの「歴女」ならぬ「歴中学生」。歴史に関しては放っておいても、妙に詳しい・・・。地理についてもうちょっと勉強してもらおう。グローブのシリーズと同じ名称、「パーフェクトシリーズ」の参考書をチョイス。
英語。教科書がこれ?いくら1年生の教科書とはいえ、ほとんどが簡単な日常会話。興味も何もあったもんじゃ・・・。どうした、プリンス、ホライズン。こりゃ、学校の授業とは全く別の何かを見つけて、なじんだ方がいいか・・・。
中学生と言えば、英検かな。初めてなので4級から?と思ったら、5級なんてのが・・・。1987年新設ですか。内容を見ると、5級、いらん!ということでやはり4級のテキストを購入。併せて英和辞典も(なんで、この時期まで辞書をもっていない?)
師匠、最近、マイコーのTHIS IS ITにはまっているので、和訳を見せて、歌詞もノートに書いたりして・・・。こんな感じで理解できればなぁ、なんて気持ちが少し起きたところで英語=言葉を実感してもらいましょ。
1年生のうちにやり残したことがないように、目標2月末で、一通りのテキストを終わらせることを約束し、学習開始・・・。
最初のうちは、学校で習っていない、勉強する時間が十分とれない、解らないところが多くてできない・・・、いろいろ文句ばっかり。お母さんにも怒られ続け、かなりへこんだようです。
そして、おやじにもとばっちりが・・・。
「あんた、元、中学生の塾講師でしょ。ちゃんと指導して!」
やっぱり、そうきましたか。前述の「趣味の参考書選び」は当時からの継続です。懐かしのシリーズもあれば、新進気鋭のものも。
あ、余談ですが最近大人向けに昔の教科書をリバイバルした書籍が出回っていますね。おやじもお世話になった「山川出版」の日本史・世界史はついつい手が出そうになります。一問一答シリーズは本当にぼろぼろにしたからなぁ。
話をもどして、仕方がないので、頭出しでもということで、まずは学習のやり方。予習・復習のやり方の違い。問題の深堀り。パターンで解けるものと、応用問題の傾向。問題を解く時の時間の使い方・・・。
受験勉強のノウハウと普段の学習のポイントを分けて説明。
(この時、普段のキャッチボールと試合での投球、なんてことを言わずに済んだのはおやじとして頑張った方か?素振り≠打席のスイング ならば比ゆ的には 試験の解法 ≠ 普段の学習の解放 もあり得るし、時間制限ということを考えればそうなるはず。また、考えればできるかもしれないけど、考えなくても反射で答えられるのも試験のテクニックの一つ)
どちらに重点を置くかは、その時々のおかれた状況を考えて自ら判断。まあ、簡単にいえば、試験勉強の期間と日常学習の期間は、対象は同じでも内容は異なることをしないと・・・、(大会期間と、オフの期間の練習は、同じ野球でも・・・、もういいか(^_^;))。
1月後半にしてようやく軌道に乗り始めました。あとは、おやじ特有の味付けをして・・・。あら不思議。理科は目標1か月前にして問題集はほぼ完了。社会は順調かな。英語、リスニングパートを残してとりあえず表層意識にはのったか。あとは、数学の図形・・・。これを克服すれば、まあ1月に立てた目標はクリアまではいかなくても、だいぶいいところに付けるかな。
5教科平均90点、合計450点がノルマ。勝手に目標を押しつけましたが、学校の冬休み明け基礎学力試験では惜しくも及ばず・・・。次回は、学年末考査。さて、どの程度がんばれるか。
お題目は変わっても、やっぱりおやじのやっていることは一緒なのです・・・。
さて、一緒と言えば、「子どもと一緒に動きまわる」というポリシーのおやじ、当然、師匠に9割の点数をもとめたのだから、おやじも何らかの試験で9割をとらなければ・・・。見本、見本。
ということで、おやじの有言実行!
5月のTOEIC試験、9割以上!
(TOEICは990点満点だから、891点以上か・・・。ま、900点取ればいいのね。)
しばらくやってないから、どうなるか。師匠に向かって発した言葉、ひとつひとつ噛みしめて実行あるのみ!
TOEICのレベルより
レベルA=860~990点
Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。
専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。
Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、
語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。
ふぅん。
審判メカニクスハンドブック
おや。いつの間に第3版が販売されています。
以前から、欲しかったものの入手方法はすでにオークションで中古を、という感じになっていましたが、新版が出ているなら、オークションアラームも、もう不要です。
さっそく、現金書留だ!
さっそく、チーム内審判講習会だ!
で・・・、どこが変わったんだろう?調べてみようっと。
(全日本アマチュア野球連盟(BFJ) のページより)
エース君との再会
昨日の日曜日は、師匠をつれて学童の練習へ。
師匠も小学生に混ざって、大口をたたきながらも身体を動かしていました。
午後に入り、小学校のグラウンドで練習をしていると、師匠と同級生の元エース君が通りがかりました。
師匠、卒業して以来の久しぶりの対面。グラウンドから大声で呼び止めて、練習に連れ込みました。
元エース君、今は中学野球部(引っ越さなければ、師匠もこの中学でした)に所属。来年度からはキャプテンになることが決まっているそうです。
そしても、もちろん、ピッチャー。
この話を知ってか知らずか・・・。
この日の師匠の振る舞い、妙に気合が入っていました。
フリーバッティングでは、中学生は1打席だけ打たせてもらえることになったのです。師匠 vs 元エース君が1年の時を経て期せずして実現。
マウンドの距離は16m。使用するボールはC球。学童サイズです。
最初に師匠の打席。
初球。大きく割れるスライダー。ほお。結構いい感じに流れます。アウトコース一杯のストライク。キャッチャーを務めてくれた、現キャプテン君もびっくり。師匠、「それは、ボールじゃん!」と文句を言っております。
2球目。ストレート。お、まずまずのキレ。中学生らしい球の伸びです。師匠、思い切り強振。ボールの下側をたたき、ボールが変形しながらファールグラウンドを転々として2ストライク。
「うわ、焦げくせ~。」「芯に当たればいくな・・・」なんて声を聞きながら3球目を待ちます。
3球目。スライダー。大きく外れてボール。
4球目。ストレート。これも外れてカウントは2-2となりました。
5球目。再びスライダー。しかも内から中へ入ってきてストライクコース。師匠、身体を開いて、ライト方向へおっつけるようなバッティング。ふらふらと上がって、ライト前にぽてん。とりあえず、ヒット?
みんなの失笑をかったのは、一塁ベースで「俺の勝ちだ!」と豪語・・・。あの、その当たりで勝ちだとは、ちょっと・・・。
続いて、師匠がピッチャーで元エース君が打席に。師匠、3か月ぶりのマウンドです。
初球。ストレート。元エース君、フルスイングも、少々差し込まれファールチップ。
2球目。宜野座カーブ。本人いわく、ボールの大きさが違っていて抜けた・・・、だそうですがインコースに外れてボール。
これで、変化球はうまく投げられないことを悟った師匠。残りはすべて渾身のストレート。
3球目。高めに外れたボール。お?球速は測っていませんでしたが、おそらく今まで見た師匠のボールで最速だったでしょう。お父さんコーチから「はえぇぇ!」の声をいただきました。
120km/h弱くらいは出てたか、それともマウンドの距離の短さがそう感じさせるのか・・・。
4球目。ど真ん中のストレート。元エース君、手を出さずに見送り。カウント2-2。
5球目。おやじを呼ぶ、低学年の子の声に促され、練習に戻ったおやじは見ていません。
あとで師匠に聞くと、「三振に仕留めた」だそうです。
「俺の完勝だな!」と言い放っていますが・・・・。おやじとしては、いや、ちゃんと野球を続けている元エース君の勝ちではないかと・・・。
まだまだ、わかっていないな。
尽信書則・・・
さらば、クリえもん編、あと2回で終わりにするつもりでしたが、またもやオサネコが脱走・・・。しばらく続きそうです。
そこで、人間側の近況を・・・。
師匠、11月一杯で野球からはきっぱりと足を洗い、土日も新しくできた友達と自転車であちらこちらに出向いては遊びまわっています。
平日は塾の自習室通い。1年生も終盤に来て、ようやく「学習」というものに何かを感じた模様。
みずからの小遣いをはたいて、参考書、問題集を買い漁ったのはよいものの、「積ん読」にしてはおやじに怒られる、というところから、少しずつ復習を始めたみたいです。
まあ、しっかりとやってくれれば良いのですが、出遅れの感はあるのでどこで追いつくかですね。
先日、公開授業なるものが学校でありました。廊下の掲示板に子供たちの「今年を振り返って(2009)」なる提出物が貼りだされていました。
師匠のところを見ると、今年を表わす言葉は・・・・。
「尽」
だそうです。ふぅん。おやじがこの漢字から受けるイメージ、言葉は・・・
尽力、尽誠(学園?)くらいか・・・。
何かに尽くしていたのか?
あ、それとおやじの指導の時のもうひとつの座右の銘。孟子の言葉。
(もうひとつは、以前記事にした山本五十六の「やってみせ 言って聞かせて・・・ 」です)
「尽信書則不如無書(ことごとくしょをしんずれば すなわちしょなきにしかず)」
こちらは、尽く(ことごとく)と読んでいますね。とりあえず、参考書や技術書は一通りは見て、いろいろ考えますが、いざ現場でそのままのことをしても(言っても)、すべて本の内容のままであれば、結局役には立たない、というような解釈をしています。言いかえれば、本をまるまんま信じるのではなくて、自分で噛み砕いて、自分で経験して得心がいってはじめて役に立つものだ・・・、という感じでしょうか。
師匠が、こんな言葉を知っているわけないか・・・。
家に帰って、その意図を聞いたところ
「燃え尽きた・・・」
だそうです。重症だ、こりゃ。
転換期3
うむぅ。かなり間が開いてしまいました。
みなさま、新年明けましておめでとうございます。
2010年がみなさまにとって、幸多き年でありますように。
で、前回の「転換期2」からの続きです。
前回までのあらすじ
オサネコと呼ばれているノラ猫が我が家のテラスにほぼ住みついた状態になり、それを気に入った師匠とおかあさんが、クリえもんをおばあちゃんの家に送る代わりに、我が家で飼うことになりました。
すると、子猫がオサネコの後を追うように我が家へ訪れ・・・。
さて、会社から帰宅すると、もう子猫はいませんでした。おばあちゃんも家に帰ったとのこと。そして、驚きの展開。
子猫のあまりに必死な様子に見かねたおばあちゃん、クリえもんの代わりにその子猫を引き取ることに決めたらしく、キャリーにいれて連れ帰ったとのこと。もはや、おばあちゃんの家にひきとることができる余地はなくなりました。
我が家に残ったのは、クリえもんとオサネコ。
寒空の下、再びオサネコを外に出すこともできずに、どうしたものかと迷っていましたが、先住権を主張するクリえもん、なにかにつけてオサネコにちょっかいを出します。
餌を食べているオサネコの背後から猫バンチ!
ケージの上の段で寝ているオサネコの頭に向かって、肉球落とし!
カーペットでひなたぼっこをしているところを追い払って、家具のうしろに押し出し!
夜な夜なオサネコはテラスが見える硝子戸にへばりつきながら、「うな~、うな~」と鳴き続ける日々が続きました。
そしてある日・・・。
洗濯物を干すために、おかあさんが硝子戸を開けた瞬間、オサネコはここぞとばかりに逃走。それを見ていた師匠も、速攻で後を追ったらしいのですが、あっという間に茂みをくぐって、他所の家の庭へと逃げ込みそのまま行方知れずとなりました。
結局、変わったのは、おばあちゃんの家に子猫が一匹追加されただけ・・・。
なんか、釈然としない、不条理な結末を迎えた・・・、と家族一同思っていました。
ところが、それから一週間ほどして、再びオサネコが我が家のテラスに現れたのです。すっかり人間恐怖症になったとでも言いたげな、警戒を怠らない足取りで、こちらの様子をうかがいながら、家の様子を見ていました。
うん。このペースなら、「さらば、クリえもん編」はあと2回で終わるかな。
転換期2
ジャパンカップが開催された日、おばあちゃんが家に遊びに来てくれました。
その時は、すでに動物病院で飼うための処置を済ませ、オサネコ君は家の中のケージに入れられていました。人間が目の届く間は、ケージから出して、クリえもんと喧嘩をしないように監視しながら家の中の生活に少しずつなれるように・・・。
(喧嘩をして噛みつき、流血なんかがあったりすると、オサネコ君が持っている病気が感染してしまう可能性が高くなりますので注意が必要でした)
クリえもんは、新しく入ってきたオサネコ君に興味津津。ケージの中にいるときは、隙間から手を入れて、軽く猫パンチ!
外にいるときは、首筋をアマ噛みしたり、毛づくろいのように舐めてみたり・・・(本当は、これも良くないかも)。
餌皿も分けていましたが、なぜか競うように同じ皿から食べようとしたりしていました。それでも、大きな喧嘩をすることはなく、「もしかしたら、一緒に飼うことができる(家の契約を無視すれば・・・)」なんて思っちゃったくらい、すんなりと家族に溶け込んでいました。
でも、やはりこの家では一匹のみ。クリえもんはおばあちゃんの家に、というのは既定路線。
ところが、その晩、思いもかけないことが起きたのです。
これまで、うちのテラスを占拠していたオサネコ君がその場からいなくなったため、また他の猫たちがテラスに現れるようになりました。
この日は、かなり冷え込んでいて、ノラたちには厳しいだろうなぁ、なんて言っていたところ、これまで見たことがない子猫(3か月くらい?)が窓から家をのぞきこみ、さかんにニャーニャーなくのです。
容姿はまったくオサネコ君に似ても似つかない茶色の猫なのですが、泣き方というか、イントネーションというか・・・。あまりにオサネコ君にそっくりで、もしかして、オサネコ君の子供?と思ってしまうくらい。
寒い夜の中、必死に窓を猫パンチでトントンたたきながら、鳴き続けていました。
でも、もはや我が家で猫を保護するのはムリ。おばあちゃんのところもクリえもんが行けば2匹となってムリ。あきらめてもらうしか・・・。
次の朝になってもまだテラスにいました。おやじはおばあちゃんに挨拶をして、会社へと出かけました。
う~む。まだ「さらば、クリえもん編」は続きます。
