転換期2
ジャパンカップが開催された日、おばあちゃんが家に遊びに来てくれました。
その時は、すでに動物病院で飼うための処置を済ませ、オサネコ君は家の中のケージに入れられていました。人間が目の届く間は、ケージから出して、クリえもんと喧嘩をしないように監視しながら家の中の生活に少しずつなれるように・・・。
(喧嘩をして噛みつき、流血なんかがあったりすると、オサネコ君が持っている病気が感染してしまう可能性が高くなりますので注意が必要でした)
クリえもんは、新しく入ってきたオサネコ君に興味津津。ケージの中にいるときは、隙間から手を入れて、軽く猫パンチ!
外にいるときは、首筋をアマ噛みしたり、毛づくろいのように舐めてみたり・・・(本当は、これも良くないかも)。
餌皿も分けていましたが、なぜか競うように同じ皿から食べようとしたりしていました。それでも、大きな喧嘩をすることはなく、「もしかしたら、一緒に飼うことができる(家の契約を無視すれば・・・)」なんて思っちゃったくらい、すんなりと家族に溶け込んでいました。
でも、やはりこの家では一匹のみ。クリえもんはおばあちゃんの家に、というのは既定路線。
ところが、その晩、思いもかけないことが起きたのです。
これまで、うちのテラスを占拠していたオサネコ君がその場からいなくなったため、また他の猫たちがテラスに現れるようになりました。
この日は、かなり冷え込んでいて、ノラたちには厳しいだろうなぁ、なんて言っていたところ、これまで見たことがない子猫(3か月くらい?)が窓から家をのぞきこみ、さかんにニャーニャーなくのです。
容姿はまったくオサネコ君に似ても似つかない茶色の猫なのですが、泣き方というか、イントネーションというか・・・。あまりにオサネコ君にそっくりで、もしかして、オサネコ君の子供?と思ってしまうくらい。
寒い夜の中、必死に窓を猫パンチでトントンたたきながら、鳴き続けていました。
でも、もはや我が家で猫を保護するのはムリ。おばあちゃんのところもクリえもんが行けば2匹となってムリ。あきらめてもらうしか・・・。
次の朝になってもまだテラスにいました。おやじはおばあちゃんに挨拶をして、会社へと出かけました。
う~む。まだ「さらば、クリえもん編」は続きます。