あぎニャンの地球一周の旅

看護師をお休みして、2008年11月3日、地球一周の旅に出発します!

エクアドル→ペルー→チリ→ブラジル→ガラパゴス諸島→イギリス→スペイン→イタリア→パレスチナ→インド→タイ・・・

世界にいる友人たちとの再会、ボランティアをしたりワークキャンやWWOOF(有機農家のお手伝いみたいなやつ)に参加する旅です。

世界中で私が見たもの、感じたことを書いていきます。

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ペルー・エクアドル国境越えとビザ取得

前回の日記で、エクアドルのビザを取得できるか、とペルーに旅立つという話を書きました。

いろいろな人からビザの延長は難しいかも、と言われてダメでもともと、ペルーに旅立ちました。

エクアドルはここ2・3年はビザが厳しくなっていて他の南米諸国のように一度、出国して再入国で自動的にビザが延長ということはなくなってきています。

エクアドルはペルーとコロンビアと国境を接しています。
私がいる首都キトからはコロンビアとの国境が近いのですが、
ゲリラなど治安が不安定なので陸路は危ないかもということで
ペルー国境を選びました。
バスで14時間かけて、国境の町ウアキジージャスまで行きました。
そう、そしてラッキーなことに友達の友達のだんなさんがこの街の
出身で(彼自身は首都にいる)、その彼のお母様が今回の手続きに
同行してくれることになりました。

ペルーとの国境自体はただ、橋を歩いて渡るだけなのですが、不便なことに、イミグレーションがこの国境からどちらも数キロで遠く、それぞれ、タクシーに乗って移動しなくてはならないのです。。。。

イミグレで出国・入国の後、ペルー側のエクアドル領事館のある街、トゥンベスにタクシーで20分くらいで行き、ビザの申請を願うと、
1、第一にここではビザの発給はもう、していない。
  ここからバスで5時間のピウラという街に行かなくてはいけない。
2、足りない書類がある。経済の証明書・ビザ申請書・エクアドル出国  のチケットのコピー

どうしよう。。。。
経済の証明書はクレジットカードのカラーコピーでいいと。
(そんなんでいいんだ)
申請書は、一緒に来ていたお母様が作成してくれることに。
チケットはキトに置いてきてしまった旨を言うと、一番安いエクアドルーペルー間の国際バスのチケットを購入するように勧められる。
それは、3ドルのみ。

そして、このお母様が、
「一緒にピウラまで行ってあげるから大丈夫」と。
しかし、バスで5時間かかり、お役所はAMで閉まってしまうため、一泊ピウラでしようということになる。
2人とも着の身着のまま、バスへ。

翌朝、領事館に朝一番で行き、目出度く、ビザ発給となりました!

このお母様がいなかったら、私はあきらめていたと思います。

赤の他人にこんなに親身に助けになってくれて、しかも、エクアドルでは金銭目的で親切にしてくれる人が結構いるのですが、そんなこともなく、本当に善意で面倒をみてくれました。

最後にピウラを出るときに、「これを、ここに来た記念に買いなさい」
と木工細工の小物入れを買ってくれました。
そんな、小さな心遣いもすごく、嬉しかったです。
こういう大きな親切をいただくと、自分も誰かにこういう親切を機会があれば、ぜひ返したいな、と思います。

そんな訳で、6月末までエクアドルに滞在します。
4月いっぱいは、ボランティアを続け、5月の最初の2週間は
前に行っていた語学学校へ戻り、スペイン語をもう少し、勉強し、
その後、一ヶ月は行きたかった海岸地方の有機農園でボランティア兼研修を受けてきます!
なんか、もう少し、エクアドルにいる運命だったのねえ。

全く臭わないコンポストトイレ

先週、エクアドルの首都キトからバスで3時間程度のインディヘナの人々の多く住むコタカチというところに行ってきました。
インディヘナの人の言葉であるキチュア語をまだまだ母国語にする人
が住むところです。

そこに、一人の日本人女性がパートナーであるインディヘナの男性と
有機農家をしています。そして2人の間には4歳の可愛い姫がいます。
そこに遊びに行ってきました。

彼女はナマケモノ倶楽部という環境系のNGOのスタッフでもあります。
そんな彼女の夢いっぱいの素敵な農場でした。
水が不足しがちな地域でそんな地域では工夫が必要と、雨水を利用した
かんがい施設はもちろんのこと(灌漑施設といっても実にシンプル。
建物の建てる位置を工夫して雨水が溜まるようにして畑に流れるように
したりとか)
私が気に入ったのはトイレ!
おがくずを利用したコンポストトイレ。
いわゆる、水を使わないボットンなのですが使用後、おがくずを
かけます。堆肥として利用するためです。
しかし、全く悪臭がしないのです!
トイレは二つ便器が並んでいて半年毎に入れ替えて使っていて
堆肥に半年後に使います。
お家にほしい!

そして出してくれたお食事がほとんど農園で採れたもの。
野菜の味がしっかりと濃くてすごくおいしかった!
びっくりしたのは朝のオムレツに入っていたトマトの
味の濃いこと!ハインツのケッチャプもびっくりです。

「無駄なものは何もない」
そういう農園主のあやさん。五右衛門風呂を沸かすのに
使う(週に一回程度、五右衛門風呂に入るそうです。
私のためにその週一回をやってくれた!)ごみを燃やしながら
言います。(お風呂もいい湯だった!)

あやさんが、「あったらいいな、が、なくてはだめにしたいと
ある物を作る会社の社長が言っていたけど、あったらいいなは
なくてもいいのだよね」と。
本当に何が必要か。
気づくと物に囲まれて生きている自分を振り返るいいチャンスでした。

そんなわけで、もう少しあやさんのところにいたいと思ったのでした。
なので、明日、ペルー国境に行ってビザの更新に挑戦したいと
思います。(本当は来週、ビザが切れてペルーに行くはずだった)
延長できたら、あやさんのところに戻ってもう少し、過ごしたい
と思います。
延長できますように!

名前で呼ばれること

今の施設でボランティアを始めてもう、2ヶ月になります。早いものです。

最初の2週間くらいは子どもたちに「チニータ」(直訳中国人女性。東アジア系の女性一般を指す)と呼ばれていましたが、しつこく、
「わたし、名前があるのだけど」と言い続けていたので「えつこ」と呼んでくれるようになりました。
やはり、嬉しいです。

私は名前で呼ぶことにこだわりがあるのです。
看護学生時代のこと。緊張して病院実習をしていた時代。
スタッフのナースにいろいろと指導を受けたり、報告をしたり、
それはそれは学生にとっては緊張の連続。
私は大学病院で実習をしていて、スタッフナースも入れ替わりの大勢の学生を相手にしています。
そのため、たいていのナースは看護学生を呼ぶときに
「学生さん」としか呼びません。
けれども、中には「多田さん」ときちんと名前で呼んでくれるスタッフ
の方がいました。
そのとき、すごく嬉しかったんです。自分の個性を認められて
大切に人間として接してもらえたような。

だからボランティア先の子どもたちからも、ただの「チニータ」では
なく「えつこ」として思ってもらいたかったのだと思います。

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