名前で呼ばれること | あぎニャンの地球一周の旅

名前で呼ばれること

今の施設でボランティアを始めてもう、2ヶ月になります。早いものです。

最初の2週間くらいは子どもたちに「チニータ」(直訳中国人女性。東アジア系の女性一般を指す)と呼ばれていましたが、しつこく、
「わたし、名前があるのだけど」と言い続けていたので「えつこ」と呼んでくれるようになりました。
やはり、嬉しいです。

私は名前で呼ぶことにこだわりがあるのです。
看護学生時代のこと。緊張して病院実習をしていた時代。
スタッフのナースにいろいろと指導を受けたり、報告をしたり、
それはそれは学生にとっては緊張の連続。
私は大学病院で実習をしていて、スタッフナースも入れ替わりの大勢の学生を相手にしています。
そのため、たいていのナースは看護学生を呼ぶときに
「学生さん」としか呼びません。
けれども、中には「多田さん」ときちんと名前で呼んでくれるスタッフ
の方がいました。
そのとき、すごく嬉しかったんです。自分の個性を認められて
大切に人間として接してもらえたような。

だからボランティア先の子どもたちからも、ただの「チニータ」では
なく「えつこ」として思ってもらいたかったのだと思います。