「ローグ・ワン」と「この世界の片隅に」をようやく観に行けました。
「ローグ・ワン」については改めて書きますね^^
初めて4DX体験をしたのですが、28、9歳の頃にLAユニバーサルスタジオハリウッドに行った時の事を思い出しました(笑)。
さて、「この世界の片隅に」。
これは、全日本国民に観て欲しい作品です。
友人と集まった時に、アニメ映画の話になって、私たちは結構な邦画好きなので「君の名は」について語っていました。
ジブリ映画について、そして「君の名は」について深く語っていた時。
友人が「君の名は」も凄いけど、「この世界の片隅に」も、じわりじわりヒットしているよね、と聞いて、そういえば知人数人からも、そんな話を聞いていた様な気がしました。
なので絶対に観に行きたいなと思い、今回、実現。
この映画はクラウドファンディングで3,374名のサポーターから39,121,920円の制作資金を集め、日本全国からの「この映画が見たい」という声に支えられ完成した作品だそうです。
【あらすじ】広島で海苔の養殖を営んでいる家に生まれた主人公、すず。18歳になったすずさんに、結婚話が舞い込む。すずさんはそうして呉へとお嫁に行った。夫の家族は優しく、義姉の径子は厳しいが、径子の娘・晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班も個性的で、すずさんはその生活に慣れてくる。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には得意で好きな絵を描き、毎日の暮らしを普通に積み重ねていく。
1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。
広島の呉には、数年前に日帰りで旅へ行き、「大和ミュージアム」と「てつのくじら」へ行きました。
1/10の大和の模型が「大和ミュージアム」にあるのですが、当時はこの10倍が「戦艦大和」なんだと空想し、なんとも感慨深かった記憶があります。
映像の中の戦艦大和です。民家いくつ入るんだろう・・・。
呉は、元々東洋一の軍港・日本一の工廠として知られていたところです。
すずさんの御主人も海軍軍法会議所の録事(書記官)を勤め、お舅さんも海軍の呉工廠に勤務していたんですね。
物語でも戦争空襲によって、呉は大きな損害を受けており、そして広島市には原爆が落とされていくのですが、その様子がこの映画でも描かれています。
すずさんは恐らく私の祖母と同年代くらいのお話かな?と思います。
私はこの映画を観て、戦時中でありながらも、日々の暮らしを楽しく丁寧に生きているすずさんに、とてもほのぼのしました。
着物からモンペを作ったり、野草でごはんを作ったり。
私は恐らく、土筆と蕨しか見分けつかない・・・。母は今でも野草を近所の川べりでとってくるので、たくましさを感じます。
すずさんが一生懸命で、すごく楽しみながら節約したり、こんな調理方法がある、と、あまり好評でなくても笑って食べてくれる家族の姿にジーンときました。
まるでバイオリン弾いてるみたいな すずさん、可愛い。
空襲に遭い、原爆を落とされ、家族を失い、すずさんも堪え難い想いに駆られていたのですが、それでも逞しく生きていく姿に涙が止まらないのでした。
淡々と生きていく。食べて飲んで歌って、生きる。→これはNHK朝ドラ「べっぴんさん」のセリフなのですが、「この世界の片隅で」を観ながらも脳裏に出てきた言葉でした。
ああ、それでいいんだ。生きていくって事は、暮らしていくってことなんだ、と。
強いメッセージ性があるわけではなく、本当に淡々と描かれているひとりの女性の姿と家族の姿。
ごくごく当たり前の生活が、いつか奪われる事もあり(ここでは戦争)、それでも淡々と生きていく、ということ。
すずさんはご主人がいない間に家を任されていて、すずさんの御主人も自分が家にいる時は家族を守って。この夫婦愛にも心を静かに打たれました。
すずさんのように、ボーッと生きるのも悪くない。
すずさんのお姑さんが「家族笑って生きていけたらそれでいい」という台詞が印象的でした。
人生は笑って生きているばかりではない事もたくさんあると思います。だから、愛だ光だ笑顔だって上辺で言う人に、正直違和感がありました。
だって今私苦しいのよ?慰めてるつもり?とか、捻くれて受け取る事もありました。
でも、それは受け取る私の問題で、その人は別に何も悪くない。
私自身、UMIを受講してから、無理やりポジティブにならなくていい、しっかり「私」の感情を感じきる、ということをやっていくと、自分の本来に戻る感じになります。
すずさんは、いつも自分ベースで生きている。あの辛い境遇の中を楽しんでいる。無理して楽しもうじゃなく、天然に自然に・・・。
誰もがきっと、100人100様の生き方があると私は思っています。
義姉の径子は、そんなすずさんにイライラしつつ、うわー分かるなー、昔の私にそっくりかもって思いました。
時々、天然爆裂なお友達に「イラッ」としていた私。暴言した事もある私。
径子の台詞で「私はいつも自分で選んで生きてきた。でも、あんたはボーッとして他人が決めてくれた人生を生きている。さぞつまらん人生じゃ。」みたいなものがありました。
数年前の私がこの映画を観ていたら、すずさんにものすごイラっとしていると思うけど、すずさんはすずさんなりに、自分で決めて生きていると思ったわけです。
「だから、イヤやったらいつでも実家に帰ってええし、おりたかったらおってええ。自分で決めえ。」
と、すずさんの髪を梳いてあげる径子さんの愛情に、思わずまたまた目にハンカチ。
径子は実際、とてもすずさんに優しかったんですよね。他人でも家族だな~、とこの二人を観て感じました。
りんさんという遊女との交流があるのですが、映画ではだいぶカットされていたようです。
りんさんの「誰でも何かが足らんぐらいで、この世界に居場所はそうそう無うなりゃせんよ、すずさん」
この台詞が、すずさんの心に残っていたようです。
ラストでご主人に「『この世界の片隅に』ウチを見つけてくれてありがとう。」って、すずさんが告げるのですが、それも自然に話していて、泣けました。
福岡では恐らくキャナルのユナイテッドシネマでしか公開されていないと思います。
誰もが感動する作品ではないかもしれませんが、私は原作を読んでみたいと思うほど、この作品が大好きになりました。
戦後70年過ぎて、当時赤ん坊だったり、子供だった両親ももう70代。
うちのお祖父ちゃんお祖母ちゃんたちは、戦争の話は私たち孫にしたことはなかったですが、今の平和は私たちの祖先から引き続いてきていることを心に留め、生きていきたいです。
この平和な時代が当たり前だと思わずに、自分の魂が云う使命をそれぞれが生きていけるといいですね。
お知らせ
UMI6期、開催決定!
5月25日受付開始、7月開講。
UMI5期は、なんと99名でスタートだそうです(*^-^*)
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