ヒートプレス?バキューム?
よく分からない人は、「vacuum former」で調べてみてください。
YouTubeでマシーン(機器)を見ることができますよ。
原型を作るのがちょっと面倒ですが、
・自分の作りたい形の食器を作ることができる点、
・常に厚さが均一であるという点
・乾燥時間とか関係なく一瞬で作れるという点
で、ヒートプレスで作った食器はオススメです。
ミニチュア中級者以上の方で、時間に余裕がある方はぜひ挑戦してみてください♪
◆自作ヒートプレス(バキューム)の材料◆
・プラスチック容器(タッパ)、
・換気口や排水溝で使われる金網もしくはあみつけネット
・窓の隙間をふさぐテープ
・ナイロンテープもしくは両面テープ
吸引台のサイズを自由に変えれたらいいな~と思っていたら、日本に一時帰国した時に100均で「あみつけネット」というプラスチック網を発見!ハサミで簡単に切れるので使いやすいです。
◆ヒートプレス(バキューム)のやり方◆
(用意するもの:
原型、プラ板、目玉クリップ、エンボスヒーター)
①オーブン樹脂粘土(Fimo)で原型を作る。
※原型作りには、石粉粘土やパテを使う人が多いと思いますが、私は現地(フランス)で入手しやすいFIMOを使うことが多いです。やり直しも簡単にできるしね。
②プラ板を吸引台くらい~少し大きめにカットし、エンボスヒーターで下からまんべんなく温めて柔らかくする。
※プラ板を熱すると、板がヨレヨレになったり、指が熱くなるので、プラ板を厚紙に挟んだり、目玉クリップを持ち手にしたりすると良いです。
※ロウソクや卓上ヒーターで熱する人もいますが、私はいろいろ試した結果、エンボスヒーターが一定の温度で、プラ板をまんべんなく温めてくれて良いなと思いました。
③だいたい柔らかくなってきたら、掃除機をオン!
④プラ板全体が柔らかくなったのを確認して、原型を置いた吸引台に近づける!
キュイ~~ンという音とともに、網部分に接したプラ板は掃除機に吸われてピタ~っとなり、型が浮きでます♪
⑤余分な部分をハサミでカットし、ヤスリで整えて完成。
思ったよりも溝が浅くなってしまいましたが
何枚作っても同じ厚さ同じ大きさの食器が完成しました
(写真の食器は、お子様ランチ用の食器として作りました)
プラ板1枚に対して、
1/6サイズ(リカちゃん)の食器が12枚は作れます。
1/12サイズ(シルバニア)の食器なら倍以上は作れますね。
あとは、失敗しないかどうかの問題かな。
ヒートプレス(バキューム)の感覚をつかむには、それなりに練習が必要ですから。
『気になること①』
プラ板を使ってのヒートプレスでは、無駄になる(切り取った)部分が出てきます。
もったいない病の私には、それを捨てるのがもったいないと思ってしまって。
だって海外在住者にはTAMIYAのプラ板は入手が難しいので貴重品ですし。
だから現在の私は
無駄のでないFIMO(オーブン樹脂粘土)で食器を作ることが多いんです。
でもオーブン樹脂粘土の場合でも、いろいろと問題はあって…。
何度もオーブンを使うし、形を整えたりヤスリをがけが意外に時間がかかるし大変。
きっと、作りたい食器によってとか原型によって、粘土なりプラ板なりで作ればよいのかな~と今は思います。
『気になること②』
プラ板で作った食器はとても軽いです。
FIMO(オーブン樹脂粘土)はそれなりに重さがあって、本物の食器をミニチュアにした♪という感覚があって楽しいのですが、見て楽しむ程度なら重さなんて関係ありませんよね(^_^;)。
『気になること③』
TAMIYAのプラ板の代わり使えるプラスチックは?
ポリスチレン製のものが良いという情報があり、デリバリー用の容器の蓋がいいとか言われていますが、薄いぺらぺらなものよりも、ちょっと厚みがある方が使いやすいと思います。
私が今までいろいろなプラスチックを試してきて「いいかも」と思ったのは、おもちゃの梱包箱(中身が見えるようになっているプラスチック部分)です。
プラスチックによっては、
×ただ溶けて穴が開くだけのもの
×小さく縮みぐにゃりとうねってしまったもの
などがあるので、なんでも感でも使えるわけではありません。
変なガスなんて出たらもっと大変なので気をつけましょう。換気は大事!
結局は、TAMIYAのプラ板が一番ってことでしょうね。
プラバン 0.5mm厚 B4サイズ(4枚入)【70123】 タミヤ
<関連記事>
教室・アトリエもやっています。
パリですが…興味がある方はぜひ気軽に声をかけてください。