ミニチュアフードは、
フードだけじゃなくて食器も必要になってくるので、意外に手間のかかる”ハンドメイド”ですあせる
 
ミニチュア食器の作り方はいろいろありますが、
今日はSatomini流の「自作ヒートプレス/バキューム」の作り方とやり方を紹介します。
 
柔らかくしたプラスチック板を型に押しつけて作るという方法ですが、
掃除機は使わずに簡単に型に押しつける方法と、
掃除機で吸引してしっかりと型をつける方法があります。
 

ヒートプレス?バキューム?

よく分からない人は、「vacuum former」で調べてみてください。

YouTubeでマシーン(機器)を見ることができますよ。

原型を作るのがちょっと面倒ですが、

・自分の作りたい形の食器を作ることができる点、

・常に厚さが均一であるという点

・乾燥時間とか関係なく一瞬で作れるという点

で、ヒートプレスで作った食器はオススメです。

 

ミニチュア中級者以上の方で、時間に余裕がある方はぜひ挑戦してみてください♪

左は3,4年前くらいに作った第一号です。
右は1週間前に作った第二号です。
※違いはほとんどありません。吸引台の素材が変わったくらいです。
 
こんな簡易装置でできるの?と思うでしょうが、きちんとできます👍

 

◆自作ヒートプレス(バキューム)の材料◆

・プラスチック容器(タッパ)、

・換気口や排水溝で使われる金網もしくはあみつけネット

・窓の隙間をふさぐテープ

・ナイロンテープもしくは両面テープ

吸引台のサイズを自由に変えれたらいいな~と思っていたら、日本に一時帰国した時に100均で「あみつけネット」というプラスチック網を発見!ハサミで簡単に切れるので使いやすいです。

 

◆ヒートプレス(バキューム)のやり方◆

(用意するもの:

原型、プラ板、目玉クリップ、エンボスヒーター)

 

①オーブン樹脂粘土(Fimo)で原型を作る。

※原型作りには、石粉粘土やパテを使う人が多いと思いますが、私は現地(フランス)で入手しやすいFIMOを使うことが多いです。やり直しも簡単にできるしね。

 

②プラ板を吸引台くらい~少し大きめにカットし、エンボスヒーターで下からまんべんなく温めて柔らかくする。

※プラ板を熱すると、板がヨレヨレになったり、指が熱くなるので、プラ板を厚紙に挟んだり、目玉クリップを持ち手にしたりすると良いです

※ロウソクや卓上ヒーターで熱する人もいますが、私はいろいろ試した結果、エンボスヒーターが一定の温度で、プラ板をまんべんなく温めてくれて良いなと思いました。

 

③だいたい柔らかくなってきたら、掃除機をオン!

 

④プラ板全体が柔らかくなったのを確認して、原型を置いた吸引台に近づける!

キュイ~~ンという音とともに、網部分に接したプラ板は掃除機に吸われてピタ~っとなり、型が浮きでます♪

 

⑤余分な部分をハサミでカットし、ヤスリで整えて完成。

思ったよりも溝が浅くなってしまいましたがあせる

何枚作っても同じ厚さ同じ大きさの食器が完成しました音譜

(写真の食器は、お子様ランチ用の食器として作りました)

 

プラ板1枚に対して、

1/6サイズ(リカちゃん)の食器が12枚は作れます。

1/12サイズ(シルバニア)の食器なら倍以上は作れますね。

 

あとは、失敗しないかどうかの問題かな。

ヒートプレス(バキューム)の感覚をつかむには、それなりに練習が必要ですから。

 

『気になること①』

プラ板を使ってのヒートプレスでは、無駄になる(切り取った)部分が出てきます

 

もったいない病の私には、それを捨てるのがもったいないと思ってしまって。

だって海外在住者にはTAMIYAのプラ板は入手が難しいので貴重品ですし。

 

だから現在の私は

無駄のでないFIMO(オーブン樹脂粘土)で食器を作ることが多いんです。

でもオーブン樹脂粘土の場合でも、いろいろと問題はあって…。

何度もオーブンを使うし、形を整えたりヤスリをがけが意外に時間がかかるし大変。

 

きっと、作りたい食器によってとか原型によって、粘土なりプラ板なりで作ればよいのかな~と今は思います。

『気になること②』

プラ板で作った食器はとても軽いです。

FIMO(オーブン樹脂粘土)はそれなりに重さがあって、本物の食器をミニチュアにした♪という感覚があって楽しいのですが、見て楽しむ程度なら重さなんて関係ありませんよね(^_^;)。

 

『気になること③』

TAMIYAのプラ板の代わり使えるプラスチックは?

 

ポリスチレン製のものが良いという情報があり、デリバリー用の容器の蓋がいいとか言われていますが、薄いぺらぺらなものよりも、ちょっと厚みがある方が使いやすいと思います。

 

私が今までいろいろなプラスチックを試してきて「いいかも」と思ったのは、おもちゃの梱包箱(中身が見えるようになっているプラスチック部分)です。

 

プラスチックによっては、

×ただ溶けて穴が開くだけのもの

×小さく縮みぐにゃりとうねってしまったもの

などがあるので、なんでも感でも使えるわけではありません。

変なガスなんて出たらもっと大変なので気をつけましょう。換気は大事!

 

結局は、TAMIYAのプラ板が一番ってことでしょうね。

拍手プラバン 0.5mm厚 B4サイズ(4枚入)【70123】 タミヤ

 

ミニチュア食器にこだわり出した人へ、どうやって作るの?と困っている人へ、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
 
食器って、なんかいいよね~ラブラブ
 

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