日本語こどもアトリエで行った「宝探しゲーム」。
ものすごく、ものすごく考えて・・・
あれこれアイディアを出したけれども、いろんな問題点があって、
なかなか「これだ!」というゲーム内容が見つからず
アトリエ前日の夜(深夜)になって、「これはイケるかも!」という
アイディアがようやく頭に浮かび、急いで準備と微調整に取りかかり、
寝たのは朝の5時。起きたのは朝の7時。
<宝探しのゲームを考える時の注意点は>
・チームに分かれて、スタートはみんな一緒であること。
・3歳の子でも楽しめる、7歳~9歳の子達に「宝」を取られない内容であること。
・建物に卵を隠すが、勝手にあちこち行かないようにすること。
・日本語が読めない子でもできる暗号解読であること。
・日本語の単語を作れない子でもできる暗号解読であること。
・先に進むチームについて行くようなゲーム内容(隠し場所が同じとか)にしないこと。
・できれば自分の名前くらいの日本語を知ってもらうこと。
・できれば保護者も楽しめる内容であること。
・チーム対抗ではなく、最後はチーム全部が一緒になって「答え・宝」を見つけ出すこと。
まずはネットで「宝探しゲーム」について調べたのですが、
ほとんどが、「部屋のあちこちに隠された指示カードに沿って、次の指示カードを見つけて、最後に”宝物を発見”する」というもので。
家で子供と楽しむ程度ならこれくらいでいいしょうが、上記の注意点を考慮しつつ考えると、これでは簡単すぎるし、大きい子達や日本語が読める子達だけ楽しむ感じになってしまいます。
【そこで、私が考えた宝探しゲームは】
①まずは、チーム分け。
②部屋のあちこちに貼ったシールを1人5枚集めシール台紙に貼り、チーム全員が貼り終えたら、担当者にシール台紙を見せ、指示カードをもらう(好きなカードを選んでもらう)。
解決: 3歳でも簡単にできます。大きい子達に取られる心配もいりません。
チームで揃うまで次の指示カードはもらえないので、
シールを早く見つけても1人で先に進むことはできません。みんな一緒です。
③指示カード
「「た」の箱の中からチョコの卵と次のカードを見つけて。」 ※卵は10個あるよ。
「た」と「ま」と「も」の箱を3個用意し、それぞれの箱に空の卵、チョコレートの入った卵、次の指示カードを入れておきます。
解決: 指定された箱の中から選ぶので、他のチームに取られることはないし、
次の指示カードを1つのチームが2枚、3枚見つけてしまうこともありません。
④指示カード
「トイレにいるウサギ🐇」
「ふとんにいるウサギ🐇」
「かいだんにいるウサギ🐇」
チームごとに指示カードの内容(隠し場所)を変えて、隠し場所には目印のウサギ工作とチョコレートと次の指示カードを置いておきます。
解決: 各場所はそれぞれ全く違う部屋になるので、たまたま見つけたということはありません。
アトリエ当日に怒った問題: ふとん=そふぁーと勘違いして、最後のカードを持ってきてしまったチームがいました(^_^;)
⑤指示カード
「そふぁー Canape はどこ?」
「たたみ TATAMI はどこ?」
「おもちゃ Jouets はどこ?」
それぞれの場所には、チョコレートと次の指示カードを置いておきます。
⑥指示カード&アイテム
「すたーとにもどっる」
最後の指示カードの内容はみんな同じで、スタートに戻るようにします。
最後の暗号解読に必要なアイテムをそれぞれのチームが持って帰ってくるようにします。
解決: 最後にスタートに戻ることで、みんなで一緒に暗号解読したり、宝物を探した後にはお茶タイムができます♪
それぞれのチームが持ってきたアイテムを合わせないと暗号解読ができないので、あるチームだけが先に”宝を見つける”(他のチームにバレる)ことがありません。
さて、その暗号解読の方法とは・・・
解読1 今まで集めたカードを指示通りファイルに収納する。
製作秘話:この仕切りファイルは自分で作りました。
A4のファイルをはんだのような道具を使って熱で溶かし仕切りを作りました。
解読2 紙を収納したファイルを裏返すと、ひらがながたくさん書かれていて。
他のチームが持ってきた穴の開いたカードを絵柄に気をつけながら、かざすと・・・。
製作秘話:卵の大きさや文字入れの微調整が少々面倒でした。
この暗号解読レベルなら、日本語が読めても、文字を組み合わせて単語にすることができない子供でも大丈夫ですよね。バイリンガルの子ども達にはちょうどいいのではないかと。
解読3 「た か ら は こ の へ や の う え の ほ う」
製作秘話:当日までどこに隠すか(隠せるか)が分からなかったので、絶対に置けるであろう場所(:棚の上)を「答え」にしましたのですが、プラス、まさか上の方にあったなんて!?という驚きもあれば・・・と。
<宝 発見>
宝はみんなの名前の書かれた「クッキー」です。
みなさん、このアトリエの日までに自宅やおじいちゃんおばあちゃんの家で、イースターのイベントをやって切るだろうし、このゲーム中にもチョコレートを集めてきたので、最後の宝もチョコレートというのはあれだし、だからといっておもちゃというのも・・・ね。
というわけで、自分の名前や他のお友達の名前の書かれたクッキーを”宝”にしました。
アトリエ当日の様子は・・・次回のブログで。