父ちゃんの食道癌…改め…父ちゃんの「せん妄」

父ちゃんの食道癌…改め…父ちゃんの「せん妄」

2013年夏、私の父親(70代)に食道腺癌が見つかる
11月に食道亜全摘手術を受け、術後の経過も順調だった

ストレス耐性が弱い父は「食べる事」に挫折

せん妄

食欲は回復したが、認知症対応型施設に入院

退院

Amebaでブログを始めよう!
 一年前の私は、、、父の癌治療が終わって、食事のリハビリすれば、元通りの生活に戻れると思っていた。

 つくづく、自らの世間知らずに呆れる。


父はずっとボケてる。
(本当は「ボケてる」じゃなくて、「せん妄」とか「認知症」とかはっきりしたいけど、、、「せん妄」と診断が下ってからそのまま今に至る。。。)



今日だけでも、

(1)夜中に、トイレの前で「おい!A!!!何処だ??起きてくれ!!A!起きろ!!」と大きな声で言ってた。

(2)朝、台所の父専用いすに座っている父。
 父「今日はR子(父の妹の名前)が来るはずなんだけど」
 私「え!?叔母さんが?来るの??」
 父「あー、ちがった、、、えー、、、K、、、K子(私の姉)だ」
 父「K子が、渡す物があるからって、(会社行く前に家に)寄るはずなんだ」
 私「この時間だと、家に寄ってたら会社遅刻するから、来ないと思うよ」
 父「ああ、おれの妄想か、、、」
 私「そうだと思うよ」
 父「なんだ、、、ずっと待ってたのに、、、チクショウ、、、」とぶつぶつ言いながら自室へ。

 ついに、自分の娘の名前を、自分の妹と間違えるようになった!(祖父もそうだった)

(3)「ぜんぜん眠れないんだ」と言うが、午前中とかお昼過ぎとか、部屋を覗くと爆睡している。そりゃ、そんなんじゃ夜眠れないだろうよ。。。。
  


デイサービスも行きたくないって言うし、風呂は入る気力ないって言うし、ご飯食べても薬飲んでも記憶がスッポリ消え去って、1時間くらいしたら「ごはんは?」とか「薬飲んでないよな??」とか「(母にむかって)俺に飯を食わせないつもりか」って言うし、夢と妄想と現実の区別がつかないし。。。。


先月だったか、デイサービスに行きたくないというので、「なんで?」と聞くと、「そういう気分じゃない」とのこと。。。
が。「気分じゃない」のではなく「体の具合がおかしい」のだった。発熱と咳で、でもそういう事も自分でうまく説明できなくなっているのかあ、、、、と。



そしてAさんの罵詈雑言は相変わらずと言うか増長しているというか、、、
凄い剣幕で父を罵倒するし、母にも私にもペットの太郎くん(仮)にも、、、、
録音した物をある人とある人に聞いてもらったら「DVだね」と言われた。。。。




そんなこんなで、とてもつらい時期が続いて、ブログを書くという行為がとてもハードルの高いものになってしまい、、、

9月はずっと大相撲中継見て現実逃避してて、(お相撲の事なら父との会話も弾むかもしれないと思って今年の初場所に見始めたらハマってしまった(・・。)ゞ )豊真将も妙義龍も休場だし、場所が始まったら日馬富士と千代大龍も怪我してしまったし、と沈みがちだったけど、場所が終わってみれば、勢が勝ち越し、十両は栃ノ心全勝優勝、、、虫垂炎だけど休まなかった千代丸が大きく負け越してしまったり、、、メディアが過剰に逸ノ城をもちあげたり、、、

いっそのこと、お相撲ブログにしちゃうか?
しないけど。

結局、父とのお相撲話もかみ合ったりかみ合わなかったりで、、、、まあそういう時は父に話を合わせてればいいや。
ある日父に「昨日は双子の力士が取り組みしたから、行司がどっちがどっちかわからなくて困ってたな」って言われた時は何て返答したらいいかわかんなかった。。。
父ちゃん退院して自宅にいます。

が、せん妄、醒めてない。。。。


これ、認知症かもと思う。

(1)でも、覚えていることはちゃんと覚えている。(記憶の混乱は、ある)

(たとえば、大相撲名古屋場所の取り組みについて、翌日話を振ると、ちゃんと覚えている。大砂嵐の「かちあげ」については、父は「アリ」、私は「ナシ。アレじゃあ、かちあげじゃなくて顔面殴打じゃん」。白鵬のダメ押しについては、父も私も「感じ悪い」と意見が一致)

(いつ、どの薬を、どうやって飲んだらいいのか分からない。毎回「どれ飲むの?」「どうやって飲めばいいの?」と聞く)


(2)思い込みが激しい。
夜中3時ごろ起きて「5時までに病院へ行かなければいけない」と言う。
夜中に起きなくても、毎日「病院へいかなければならない、検査を受けなければならない」と言う。

相変わらず「医療保険が沢山振り込まれるはずだ!!」と言う。


(3)ウンコ漏らす(術後からずっとあったけど)。で、漏らす度にAさんが激高して罵倒する。。。


他にも細かい事を上げたらキリがない。
もう元の父ちゃんには戻らないんだろうなあ。。。
認知症だった場合、この先、戻るどころか悪くなっていくのだし。。。。


処方薬は
・整腸剤(まだ下痢が続いているため)
・ジプレキサ5mg×2錠(夜)
・ロゼレム8mg×1錠(夜)
・ランドセン細粒0.1%(夕)
・リスパダール1mg×1錠(夕)

薬漬け。
認知症だった場合、この処方じゃダメなんじゃないか?


あと、相変わらず太れない(ガリガリ)。



父が自宅に戻ったことにより、Aさんの五月蠅さがやや増し、、、、
私いつかAさんに殺されるんじゃないかと思う(精神的な面で)。



今後の課題
・以前、早朝に徘徊して交番に保護してもらった事があり、今後もその可能性ありそうなので気が抜けない
・今まで誤嚥性肺炎を2度やっているので、今後もやるだろうから、その時どの病院へ連れて行けばいいのか
・要介護2だが、かかりつけ医とケアマネと今後について相談が必要
・私は実家での介護は無理だと思っているが、母親が全く例のごとく「アタシわかんない」で、施設を調べたりケアマネに相談したりしないのを、どうするか。
・私の持病がかなり悪化していて、上記の課題を私がやるのは無理だが、どうすればいいのか。
私は「生きていく上で、自分(とその家族)だけでは、どう頑張ってもどうにもならない事がある」と思っています。「気合いだ!」「努力次第だ!」という精神論だけではどうにもならないこともままあって、、、、


人生において苦境に立たされた時、「努力(または根性または気合い)でどうにかなる」という精神で生きている人がどれくらいいるのか分からないのだけど、、、、




父の知り合いにも、そういう心構えで生きている人が(私の知っている範囲で)2人いるのです。



1人は、Qさん。
年齢は父とほぼ同じ(70前後)。
入院・手術を経験している。
無人島で1人きりになっても生きていけそうなタイプ。
癌治療中、数回お見舞いに来てくれました。

父が術後にずるずると具合が悪くなっていって再入院していた頃、路上でQさんに会ったので、
「こういうわけでまた入院してるんですよ」
と説明したら、
「毎日散歩しないからダメなんだよ」
「オレなんて、手術の翌日から病棟歩いてたよ」
私(´-`).oO(父ちゃんも術後は病棟を何周も歩いてたよ。。。)
「とにかくね、心がけ次第なんだよ」
Qさん、以下延々と精神論を語る。。。



もう1人は、Rさん。
年齢は父とほぼ同じ(70代)。
癌治療を経験した。
スケジュール帳が常に埋まっていないと落ち着かないタイプ。
癌治療中、お見舞いに来てくれた。

2月、父が妙にカッカして怒りっぽかった時(この頃はまだこれが「せん妄」の症状だとは知らなかった)に、とある事でRさんに迷惑をかけてしまって、それ以降はあまり連絡を取っていなかった。。。

最近になって、母が電話した。(以下、母談)
・病気のことを説明した
・Rさんは「病気だからとかそういう問題ではない、病気だからで済む話じゃない」
・「友達だからあえて言ってるんだよ」とも。
・「手術は無事に済んだのにそんな状態になるなんて根性が無い」

母経由の話なのでどの程度正確なのか分からないけど。。。
母も、父の状態を分かりやすく説明できたのかどうか、かなり怪しいし。。。



またモヤモヤと悩んでしまう。。。

術後の状態×個体差×生活環境×その他の因子×「精神論」

父は根性が無いといえば無い。

だが、「根性が無い人の最大限の努力(と気合い)」と、
「ド根性人間の最大限の努力(と気合い)」とを、同じ目線で語ろうという事自体なにか違うのでは??


食道亜全摘による、「食べる事のつらさ」は、QさんRさんには理解できないだろうし、、、というか、70年生きてきた中で全ての困難を「根性」で乗り越えられたのだろうか、、、それはそれで凄いと思うけど、皆がみんな、猛者じゃないんだからさあ。。。

せん妄も誤嚥性肺炎も「努力と根性と気合い」でどうにかなるものじゃないんですよって説明する気力もないわ。。。
 
2013年10月、ペットの太郎くん(仮)にシコリが見つかり、動物病院へ連れて行って以来(シコリは癌ではなかった!が、術前の血液検査で慢性疾患発覚)、2~3カ月おきに血中の数値を検査しています。

 先日その検査に行きました。

・数値は問題なし
・ちょっと太いが、まあ、無理に減量しなくてもよい
(父がどんどん痩せていく様子を見ていると、食が細くなったらどうしようという恐怖が大きく、どうしても太郎くん(仮)のごはんを減量できないヽ(;´ω`)ノ)
・シコリの切除跡も問題なし
・ついでに肛門腺を診てもらった


で、肛門腺を診てもらったら、中身が硬いので定期的に絞らなくてはならないとのこと。。。
尾籠な話だけど、獣医が太郎くん(仮)のお尻に指を入れ、内側から押し出すような感じで、、、、

帰宅後、太郎くん(仮)、ちょっとお尻が緩くなってる???
抱きあげたらうん○がひと欠片ぽろりと落ちるし、ペット用トイレで大を出した後も、お尻に粘液が残っていたりして、、、これは一時的な物なのだろうか(x_x;)無理に絞る必要無かったのかもとか考えて、太郎くん(仮)に申し訳ない気持ち。。。


太郎くん(仮)今回の医療費は、、、
・再診料
・血液検査(9項目)
・肛門腺絞り料
・消費税
で、福沢諭吉が一人去り、桐紋の入った硬貨が入れ違いにこっちに来た。。。
。。。「太郎くん(仮)はまだ大丈夫なんだぞ!」という安心感をお金で買っているんだよ(´・ω・`)
 結局父は「誤嚥による軽い肺炎」だったらしい。
 担当医は父が「貧血」であることを気にしていた。
 尿が出なかった事については、「緊張・不安による場合もあるし、感染症の可能性もある」とのことだった。
 
 誤嚥性肺炎なので、1週間ほど絶食という処置となり。。。



24日朝からやっと食事解禁となった。

 前回の誤嚥性肺炎の時もだったが、、、
 絶食中に「アレ食べたい、コレ食べたい」とずーっと考えていると、想像上の味が現実を超えてしまうらしい。。。

 絶食中に「なんでもいいから食べたい」と言い続けていた父。
 食事解禁になると、食べるけど、完食しない(でもお菓子なら食べるσ(^_^;)

 ずーっと食べ物の味を想像し続け、いざ食べられる段になると「思ってたより美味しくないや」と落胆してしまうっぽい。。。


 頭の方はだいぶしっかりしてきたけど、やっぱりお金の事が気になるらしい。。
 相変わらず「保険金がいっぱい入るはずだ!」と言う。。。